中継回線
中継放送
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中継放送(ちゅうけいほうそう)とは(皇居・国会・競技場・リポート現場など)現地からの放送を放送局が中継ぎして視聴者へ放送すること[1]。中継(ちゅうけい)と表現する場合が多い。
注釈
出典
- ^ 現地⇒放送局(中継ぎ=中継)⇒視聴者
- ^ a b c d “ラジオの歴史/ホームメイト”. 東建コーポレーション. 2023年9月26日閲覧。
- ^ “日本のラジオの変遷と放送史の概要(戦前・戦中編)”. 日本ラジオ博物館. 2023年9月26日閲覧。
- ^ “日本でラジオが始まった日 災害対応から娯楽へ発展、NECが支えたラジオの歴史”. NEC (2023年7月). 2023年9月26日閲覧。
- ^ a b “ラジオ局の成り立ちと歴史/ホームメイト”. 東建コーポレーション. 2023年9月26日閲覧。
- ^ “テレビとテレビ局の歴史/ホームメイト”. 東建コーポレーション. 2023年9月26日閲覧。
- ^ a b c d e “テレビ放送”. 日本大百科全書(ジャパンノウレッジ). 2023年9月26日閲覧。
- ^ a b c “BL・タウン”. 公益財団法人 放送番組センター 放送ライブラリー. 2023年9月26日閲覧。
- ^ “テレビ放送の歴史”. 日本放送協会. 2023年9月26日閲覧。
- ^ 日本放送協会(編)『ラジオ年鑑 昭和22年版』(日本放送協会、1947年)p.77「短波放送表(21.3.30現在)」
- ^ a b 朝日放送 技師長・株式会社radiko 技術担当 香取啓志・J-WAVE 編成局 佐々木章・エフエム東京 編成制作局技術部 川島修・株式会社radiko 業務推進局 森川達也「radiko.jpのシステムとサービス概要について」、『放送技術』第64巻(2011年9月号)、兼六館出版、2011年8月、ISSN 0287-8658
- ^ 田中太郎(朝日放送 技術局制作技術センター)「ABCラジオのプロ野球中継の取り組み」、『放送技術』第62巻(2009年9月号)、兼六館出版、2009年9月、ISSN 0287-8658
- ^ LIVE-U
中継回線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 05:38 UTC 版)
中継回線の種類は、おおまかに放送専用の回線(放送線)と公衆電気通信回線(電話回線およびコンピューターネットワーク)に分けられる。放送局では、状況に応じた製作信号回線・送り返し回線を使い分けて、あるいは切り替えて中継素材をやり取りしている。 地上有線回線による中継放送 「ラインネット」および「放送線」を参照 地上無線回線による中継放送 自社で所有する制作用の無線回線を用いて中継を行う方式である。 近年では自社所有のFPUと呼ばれる可搬型無線送信機を用いるのが一般的である。ラジオではVHF帯ないしUHF帯が、テレビではマイクロ波帯が使用される。受信基地まで電波が直接届かない場合は、「中継ぎ」のための中継車を間に入れた2段中継となることもある。 かつてのテレビ中継では、電電公社の開設による映像伝送用のマイクロ回線が用いられるのが主流だった。マイクロ回線がない中継現場からはFPUで演奏所まで伝送した。地方局からの全国放送の場合はマイクロ回線でキー局(東京など)に送ることが一般的であった。 戦後しばらくの日本放送協会(NHK)のラジオ放送では、戦災によって破壊された有線中継回線の代替の素材送り回線として、短波帯を用いていた。1946年(昭和21年)3月時点での周波数・出力およびコールサインは以下の通り。第1放送用河内送信所 - 7257.5キロサイクル 5キロワット JVW 第2放送用八俣送信所 - 7285キロサイクル 2キロワット JLW 多摩送信所 - 7552.5キロサイクル 20キロワット JLW5 進駐軍向け放送(第3放送)用名崎送信所 - 6015キロサイクル 20キロワット JLR 八俣送信所 - 3075キロサイクル 10キロワット JZC 公衆電気通信回線による中継放送 1. ダークファイバー 「NTT中継回線」も参照 マイクロ回線を用いていたテレビ局では、近年は全国に張り巡らされた光ファイバーを活用するケースが増えている。日本電信電話(NTT)グループが各放送事業者に光ファイバーの芯線を貸与している。これらは一般家庭用のインターネット回線と同様の光ファイバーのうち、ダークファイバーとなっている回線である(あくまで電波の送受信のために使うのであって、インターネットで伝送するわけではない。インターネットによる中継伝送は後述)。すなわち、原理的には全国の電柱からどこでもテレビ中継ができるということである。また、各電気通信事業者や地域ごとの電力系通信事業者が映像伝送サービスを提供している。 光ファイバーによる伝送のメリットは、通信衛星と違い天候に左右されないことである。そのため非常に安定的な中継が可能となる。その一方で市中の電柱に張り巡らせている光ファイバーを使うため交通事故による電柱倒壊などのリスクは(確率的にほぼ無いとはいえ)完全には避けられない。そのため光ファイバー伝送を行う場合でも、生放送の場合はFPUや衛星でのバックアップを準備することが多い。 伝送形式は大きく分けて2つある。1つは演奏所に比較的近い中継場所からの非圧縮による伝送である。これはVSU(映像伝送装置)の光出力パワーで演奏所など伝送先へ送信する。そのため(装置により性能に差があるが)おおむね数十キロメートルが限界である。それを超える場合は、中継局に受信VSUを設置し受信した光信号をシリアルデジタルインタフェース(HD-SDI)などの映像信号に変換してから再度送信VSUで光として送信し、伝送距離を伸ばしている。非圧縮のVSUは光波長多重通信を採用しているものが多いため、1本の光ファイバーで十数チャンネルの映像信号を双方向送受信できる。そのため、本線、予備、送り返しのみならず、複数の現場の各カメラの映像をそのまま演奏所に送り、演奏所側でスイッチングするような番組制作も可能である。テレビの場合、映像用の1波と別に、メディアコンバーターとしてイーサネット(後述)や連絡線を別に構築することが一般的である。 もう1つの方法は圧縮による伝送である。非圧縮では中継回数が多すぎて品質劣化やコスト増が生じるような遠距離では圧縮をかけて伝送する。従来は帯域保証型のATM回線が使われてきたが、サービス終了に伴い、帯域確保型の広域イーサネット網を利用せざるを得なくなっている(後述)。 これら光ファイバーによる中継は、通信会社系のソフトバンクとKDDI、そして独立系のネクシオンが伝送装置を含めてパッケージで受託している。これらの事業者から各キー局・衛星局の回線センターへ、常設の映像伝送回線が敷設されている。一方、お天気カメラや記者クラブのように、放送局側が通信会社から芯線のみ賃借して自営で構築する場合もある。 公衆電気通信回線による中継放送 2. 広域イーサネット NTTグループが提供する「ビジネスイーサ」などの帯域確保型の広域イーサネット網を用いる形式。数日程度の中継では、1日単位の臨時契約を行う。国際中継は伝送距離が数千~数万キロメートルにも達するため、国際イーサネット網で伝送している。 公衆電気通信回線による中継放送 3. 専用電話回線 上記の番組素材用の回線の他に、現場の中継車と局側の連絡手段や送り返しの音声を臨時専用電話回線(臨時専用線)で構築する場合もある。2線式の場合は臨時2W(りんじツーワイヤー)、4線式なら臨時4W(りんじフォーワイヤー)などと呼ばれている。連絡回線の目的や利用法については後述。 人工衛星回線による中継放送 「SNG (放送)」も参照 特にテレビでは、自社単独あるいは系列各社共同で所有する人工衛星回線(SNG)を用いて中継放送を行う例がある。現場に「SNG車」(後述)等を置き、映像・音声を加工して、「可搬型地球局」という通信装置を用いて人工衛星にそれらを送信し、人工衛星に搭載されているトランスポンダーを経由させて、演奏所に番組素材として送る。 衛星携帯電話の通信速度の高速化により、報道番組を中心に、インマルサットBGANを用いたテレビ中継方式が広まっている。これらは画質面で従来のFPUやSNGに劣るものの、それらの1/10以下のコストで導入出来ることや、片手で持ち運びが出来るほどの小型であるという点において、簡便性という利点がある。 携帯電話回線による中継放送 昨今は携帯電話網の速度が劇的に高速化しており、理論上HD-SDIの伝送(35M/bps)には十分な速度である。現実的にはベストエフォート型であるため安定的な伝送は期待できないが、複数のデータ通信カードを使用し、一種のロードバランスによりトラフィック分散し低速でもHD-SDI伝送する「LIVE-U」などが登場している。光回線やFPUの構築と比べれば安定度は低いが、ショルダーバッグ程度の容積のため、電車やバイクでも1人で中継機材を運べてしまう。そのため災害時や緊急時、中継車が間に合わないような場所からでも瞬時に中継できたり、車等で移動しながらでも中継できたりするため、本放送や予備回線として使われることもある。 インターネット回線による中継放送 インターネット網を使って中継をするものである。上記のような広域イーサネットを使うパケット通信(IP伝送)と、公衆データ通信回線であるインターネットがしばしば混同されることがあるが、同じパケット化された信号であっても、イーサネット(OSIモデルにおけるレイヤー2)を使うIP伝送と比べると、ベストエフォートのインターネット網(レイヤー3)を使うインターネット伝送の信頼性は格段に低い。これらの欠点を補うためにインターネットVPNなどを使用したり、別系統のバックアップ回線を用意したりしてインターネット伝送をするケースは少なくないが、それでも信頼性に難はある。そのため地上波生放送の本線系では、お天気カメラなど限定的な用途を除き、あまり使われることはない。
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