サイクル_(単位)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > サイクル_(単位)の意味・解説 

サイクル (単位)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/19 07:26 UTC 版)

サイクルまたはサイクル毎秒
記号 c,∼,c/s, (cps)
非SI単位、非法定計量単位(1997年10月1日以降)
周波数
SI 1 Hz
定義 1に1周期
テンプレートを表示
サイクル毎ミリメートル
記号 c/mm, c
度量衡 メートル法
非SI単位、非法定計量単位
空間周波数線数
SI 1 /mm = 1000 /m
定義 1mmに1周期
テンプレートを表示

サイクル (cycle) またはサイクル毎秒 (cycle per second) は、周波数単位である。1997年10月1日以降は計量法上の非法定計量単位であり、取引・証明に用いることは禁止されている[1]

本来は、振動など周期的な現象の回数を数える単位であり、無次元量として単位なしで表す。いくつかの派生単位を、単にサイクルと称する場合もある。

サイクルまたはサイクル毎秒

サイクルとサイクル毎秒は、物象の状態の量である周波数の単位としては、同一の計量単位である[2]

サイクルとサイクル毎秒は、1948年の第9回国際度量衡総会で提案され1960年の第11回国際度量衡総会で正式に決定されたヘルツ (Hz) に置き換えられた。1 ヘルツ = 1 サイクル = 1 サイクル毎秒 である。このことから、日本の計量法では、1997年10月1日以降は、取引・証明における使用が禁止された。

単位記号は「c、∼又はc/s」と規定されている[3]が、「cps」や「⏦」も用いられた。cpsはカウント毎秒、キャラクター毎秒の記号としても用いられることがある。

サイクル毎分 (c/min, cpm)、サイクル毎時 (c/h, cph) もあったが、同じく非SI単位かつ非法定計量単位である。文脈によっては、これらを単にサイクルと称する場合がある。

1997年9月30日までは、派生単位として次の4単位と記号が認められていた[3]が。計量法上はSI接頭語が付加された単位としての位置づけではなかった。これらの4単位の記号としては、「∼」を用いることはできない。

  • キロサイクル又はキロサイクル毎秒(kc又はkc/s)= キロヘルツ
  • メガサイクル又はメガサイクル毎秒(Mc又はMc/s)= メガヘルツ
  • ギガサイクル又はギガサイクル毎秒(Gs又はGc/s)= ギガヘルツ
  • テラサイクル又はテラサイクル毎秒(Tc又はTc/s)= テラヘルツ

俗な用法としてギガヘルツで動作する電子回路のはしりの時期に、キロメガサイクルの語が見られた[4]

サイクル毎ミリメートル

空間周波数の単位として、サイクル毎ミリメートルを単にサイクルと称することがある。SIでは毎ミリメートル (/mm, mm−1) で表す。

  1. ^ 新計量法とSI化の進め方-重力単位系から国際単位系(SI)へ- 通商産業省 SI単位等普及推進委員会、p.11、1999年3月発行
  2. ^ 計量法附則第三条の計量単位等を定める政令 別表第2、項番2、計量単位の欄に「サイクル又はサイクル毎秒」とある。
  3. ^ a b 計量法附則第三条の計量単位の記号等を定める規則 別表、周波数の欄
  4. ^ https://ci.nii.ac.jp/naid/110002717346

「サイクル (単位)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サイクル_(単位)」の関連用語

サイクル_(単位)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サイクル_(単位)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサイクル (単位) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS