計画実行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 07:05 UTC 版)
7月20日午前7時頃、シュタウフェンベルクらは飛行機で総統大本営に向かった。しかし到着後、午後1時開催予定の作戦会議は、ムッソリーニ来訪のため30分繰り上がり、午後0時30分開催へと変更を告げられた。一方、ベルリン・ベンドラー街の国内予備軍司令部にはオルブリヒト、クィルンハイム、ヘプナーなど反乱派が集まり、暗殺実行を機に「ヴァルキューレ」作戦を発動すべく待機していたが、彼らは予定が繰り上がった事を知らなかった。 午後0時32分、爆弾の起爆装置を作動させた鞄を持って、シュタウフェンベルクが会議場に入った時には、すでに会議は始まっていた。午後0時37分頃、爆弾入り鞄を作戦会議場の巨大なテーブルの下に押し入れ、ベルリンへ電話をかける名目で会議場を後にした。午後0時42分、轟音と共に爆弾は炸裂し、会議室は破壊された。 爆発により、速記者ハインリヒ・ベルガー( Heinrich Berger)は両足を失いほぼ即死。陸軍参謀本部作戦課長・総統副官ハインツ・ブラント大佐は片足を失い、空軍参謀総長ギュンター・コルテン大将は腹部に重傷を負い二人とも2日後に死亡。総統副官のルドルフ・シュムント中将は、腰部の重傷で10月1日に死亡。残りの参席者も重軽傷を負った。ヒトラーは打撲と火傷、鼓膜を損傷したが症状としては軽症で済み、生き残っていた。 7月20日の会議参加者1 アドルフ・ヒトラー 総統 2 アドルフ・ホイジンガー ドイツ陸軍中将 3 ギュンター・コルテン ドイツ空軍参謀長 (†) 4 ハインツ・ブラント ドイツ陸軍大佐 (†) 5 カール=ハインリヒ・ボーデンシャッツ 航空兵大将 6 ハインツ・ヴァイツェネッガー カイテル副官 7 ルドルフ・シュムント 総統主席副官 陸軍人事局長 (†) 8 ハインリヒ・ボルクマン(英語版) 総統副官 9 ヴァルター・ブーレ(英語版) 国防軍最高司令部 10 カール=イェスコ・フォン・プットカマー ドイツ海軍副官 11 ハインリヒ・ベルガー 速記者 (†) 12 ハインツ・アスマン(英語版) 海軍大佐 13 エルンスト・ヨーン・フォン・フレェント(英語版) カイテル副官 14 ヴァルター・シェルフ(英語版) 陸軍少将 15 ハンス=エーリヒ・フォス(英語版) 海軍少将 16 オットー・ギュンシェ 総統副官 親衛隊少佐 17 ニコラス・フォン・ベーロウ(英語版) 空軍副官 空軍大佐 18 ヘルマン・フェーゲライン 武装親衛隊中将 19 ハインツ・ブッフホルツ 速記者 20 ヘルベルト・ビュックス(英語版) ヨードル副官 21 フランツ・フォン・ゾーンライトナー(英語版) ドイツ外務省 22 ヴァルター・ヴァルリモント 陸軍砲兵大将 23 アルフレート・ヨードル 陸軍上級大将 24 ヴィルヘルム・カイテル 陸軍元帥
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