テレビの場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 09:07 UTC 版)
「アシスタントディレクター」の記事における「テレビの場合」の解説
職務内容は多岐にわたる。通常の番組では3人程度のアシスタントディレクターが置かれる。ディレクターから直接に詳細な指示を受けて動く場合もあるが、それ以外にディレクターの演出意図を読み取って自発的に行動しなければならないことも多い。そのような経験を積むことで、演出について学ぶ時期であると位置づけられている。 大変ハードな職種であり、特に放送局勤務でないアシスタントディレクターの場合、休日は番組の打ち合わせ・収録の合間の日になるため不規則で、元々薄給の上長時間勤務にもかかわらず残業代が出ないことも珍しくない。労働環境の1つの事例をあげてみると、勤務時間は朝8時から夜中の1時までで、24時間勤務も週1、2回。徹夜で働いた後も家には帰れず、昼まで仮眠を取った後に仕事を再開、仮眠時間は4、5時間程度というものであったという(フリーランスのため労働基準法は適用されない)。このようなやりがい搾取の過酷な労働実態から過労で倒れる者が後を絶たず、アシスタントディレクターの在職期間の平均は1年7カ月と極めて短い。 さらには映像業界は多分に体育会的な体質を持つところでもあるため、時にはいじめやパワーハラスメントが発生することもある。またディレクターへの昇格するまでに通常数年はかかるというのが俗説で、その後は局員の場合はディレクターに留まるかプロデューサー→チーフプロデューサー→制作部長・局長などのルートで昇進、制作会社の場合はプロデューサーに昇格したり別の制作会社に移籍・独立開業するのが一般的。以上のことから、相当の「精神的タフさ」「体力」が資質として何より求められる。 2010年代後半からの働き方改革関連法施行などにより、長時間労働になるケースは少なくなったが、未だに雑用係というイメージが強いことから、日本テレビでは2021年からYD(ヤングディレクター)に変えるなど、テレビ各局でADの呼称を廃止する動きが進みつつある。
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バラエティとドラマにおいては職務内容が若干違う。ドラマの場合は演出面に専念させるのが一般的。 取材の手配 バラエティーの場合、取材先への交渉と確保、出演者(タレントや素人など)の手配、ロケーションの交通機関や宿の予約など。最終的な取材先の決定はディレクター権限だが、その候補のリストアップはアシスタントの仕事である。 ドラマの場合は監督の意向を受けロケーションに関する手配は制作部やロケーション担当が行い、出演者の手配はキャスティング担当やプロデューサーが行う。ただし、脇役やエキストラに関しては助監督が決定する場合が多い。 機材の手配 バラエティーの場合、撮影機材やロケーションの技術スタッフの手配、編集室の予約、完成したテープの納品作業などを行う。また、編集に伴うデータ起こしなどの作業を行う場合もある。 ドラマの場合は、技術スタッフや美術スタッフ、ポストプロダクションなど、監督の意向を元にプロデューサーが決定する。 撮影現場での指揮代行 あまり重視されていないロケーションでは、ディレクターが取材現場に行かず、あらかじめ指示された取材意図に基づいてディレクターを代行する場合もある。 バラエティの場合、このケースでは「アシスタントディレクター」とは呼ばず「第二班ディレクター」などと呼ばれる場合もある。 スタジオ撮影でのフロアディレクター スタジオ撮影がある場合にはディレクターは副調整室にいることが多く、実際に撮影が行われるカメラ周辺(フロア)での指示出し作業はアシスタントディレクターが行うことが多い。 バラエティの場合、フロアディレクターは、必ずしもアシスタントディレクターの職務とは限らず、スタジオ撮影の際だけに参加する専業のフロアディレクターもいる。 その他の雑用 ロケ中や編集中の食事・飲み物の手配や買出し、ロケ現場での車止め・人止めや掃除など、様々な雑用を行う。 ドラマの場合は、ロケ中の雑用は制作部が、編集中の雑用はアシスタントプロデューサーや仕上げ進行が行うのが基本だが、人によっては手伝うこともある。特殊な例ではゲーム番組の出演者の手伝い(自身が番組に出演することも含め)やバラエティー番組の1コーナーを自ら出演担当することもある。
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