JFNサテライトネットワーク道内中継回線概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 07:09 UTC 版)
「エフエム北海道」の記事における「JFNサテライトネットワーク道内中継回線概要」の解説
悪天候などによってキー局のエフエム東京(TOKYO FM)から衛星への通信が出来ない場合には、エフエム北海道から通信衛星へアップリンクしJFN加盟局に配信することになっている。また、多額の回線費用がかかる道内各中継所への中継回線にもコスト削減から同じ衛星が使われている。当初はNTT中継回線が使われていたが、文字多重放送(見えるラジオ)の北海道内全域での開始を機に、1996年頃に衛星回線に移行した。そのため受信の際、札幌地区以外の地域では日本標準時より0.5秒の遅れが発生する。 システム概要(ネットワーク運用開始時)使用衛星 JCSAT-2A、Kuバンド、トランスポンダ分割利用で使用帯域2.7MHz、垂直偏波 伝送方式 SCPC-FDMA方式、シーケンシャル符合、QPSK変調 音声圧縮方式 ADPCM方式、コーデックは英国のAPT社、22kHzステレオ音声、384kbps、左チャンネルに文字データ4800bps、右チャンネルにCM制御ネットキュー信号1200bpsが多重化される。 その他、コーデックなどを除き全般のシステムはNECが一部は日立製作所が担当した。JFNサテライトネットワークはA~Dラインまであるが道内中継回線はDラインを使用する(Cラインはブロック地域のイベント番組等地方局同士のネットに使用される汎用回線といった位置づけ)。なおA~Dラインは情報量等全て同等の品質で伝送。また将来の構想としての各種データ送り用に5チャンネル(64kbps)も用意。 エフエム北海道の設備パラボラアンテナ 直径3.6mカセグレンパラボラアンテナ、融雪装置、最大送信出力300W 道内各中継局受信アンテナ 直径1.8mオフセットパラボラアンテナに統一 その他、JFNサテライトネットワークでは副局として東京が悪天候などの際に重要な役割を担っている。 備考札幌大通・小樽・洞爺・北見の各中継局ではサテライト(CS)受信を使用せず、近隣局を親局としてエア受けしている。またJFNは全国を5つのブロックに分けてそれぞれブロックキー局を指定し、万一の事態に備えてバックアップ用のデジタルLINE回線もある。 エフエム北海道は北海道・東北地区のブロックキー局としてエフエム青森・エフエム岩手・エフエム秋田・エフエム山形・エフエム仙台・エフエム福島が悪天候等の理由からサテライトで受信出来ない場合に限り、各局向けに番組を伝送する。運用開始時はINS64にてBチャンネル(64kbps)2本を使用同期して128kbps。コーデックCCS社のCDQ2000によりMUSICAM方式の音声圧縮で20kHzのステレオ音声。このうち9600bpsを文字データとCM制御信号に取っている。エフエム東京とエフエム北海道の間はINS1500で結んでいた。
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