ライダーシステム適合者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 18:47 UTC 版)
「仮面ライダー剣の登場キャラクター」の記事における「ライダーシステム適合者」の解説
本作品に登場する4人の仮面ライダーの変身者の名前には、トランプの「A」に繋がる「1」にまつわる漢字が1文字使われている。 ※テレビシリーズ以外の作品における後年の行動は、あくまでもその作品独自のものであり、テレビシリーズの直接的な続きというわけではない。 剣崎 一真(けんざき かずま) / 仮面ライダーブレイド 演 / 声 - 椿隆之 スーツアクター - 高岩成二 本作品の主人公。22歳。ブレイドアーマーに最大限適応する人間としてBOARDに選定・スカウトされ、2か月の特訓を経て仮面ライダーブレイドとなった。多忙で部屋を空けていた間の家賃を滞納したため、住んでいたアパート「氷川キャッスル」を追い出され、取材目的で接触してきた虎太郎の家に居候する。BOARD壊滅後も彼ら元BOARD職員には、天王路のポケットマネーから給与が振込まれていたが、かなりの安月給で貯金はほとんどない。 明朗快活で裏表のない性格だが、不器用で頭に血が上りやすいことで友人は少なく、虎太郎や栞が初めての友となる。一人暮らしが長かったため料理は巧いが、普段は虎太郎に任せきりである。その強い信念は戦いを通して知り合った始にも向けられ、彼の正体を知りながらも人類と共に守り抜く決心を固める。 物語当初はブレイドアーマーの適合者としての戦闘経験が浅かったためか、アンデッドに苦戦を強いられがちであり、橘がBOARDを裏切った際はショックのあまり戦意喪失してしまうこともあったが、戦いを重ねるにつれ心身ともに一人前の仮面ライダーに成長していく。 11歳のころに火事によって目の前で両親を亡くしており、2人を救えなかったトラウマから「人を助けたい」という想いが強く、アンデッドへの怒りとその人間への愛情が、彼の戦う原動力となっている。 世界を滅ぼす存在である始(ジョーカー)の処遇で、橘や睦月と衝突するなど苦悩するが、最後は始を封印する以外の方法で戦いを終わらせるため、キングフォームを酷使した際の欠点を利用して自らの肉体をアンデッド化させ、第2のジョーカー=ブレイドジョーカーとなることでバトルファイトの参加権を得る。バトルファイトを継続状態とすることで、ジョーカーが勝ち残ることで起こる世界の終わりを防いだ。そして、ジョーカーの本能によって再び自分と始が戦ってしまうことがないよう、「俺は運命と戦う。そして勝ってみせる」と言い残してどこかへと去って行く。『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』 26歳。4年前に最後のアンデッドであるジョーカー=相川始を封印し、アンデッドのバトルファイトに終止符を打ち、烏丸にカードとベルトを返却した。現在はゴミ清掃員をしている。 今の仕事に誇りを持っているものの、仮面ライダーとして戦っていた時期が一番充実していたと感じており、また始を封印したせいで天音が不良になってしまったことに対して、複雑な思いを抱いている。 自分たちが封印したはずのアンデッドの復活と、新世代ライダーの存在をきっかけに、再び仮面ライダーとして戦うことを決意する。 自分たちを侮った態度を取る新世代ライダーたちとは折り合いが悪く、顔をあわせるたびに喧嘩をしている。 『仮面ライダーディケイド』 『剣』本編より数年後の剣崎が登場する。ジョーカーに変化して仲間の元から離れた孤独感から、テレビシリーズより暗い性格へと変わってしまった。 「ライダー大戦の世界」において、仮面ライダーディケイド/門矢士たちの前に現れ、紅渡たちと共にディケイドの排除を行う。劇中では、ラウズアブゾーバーなしでキングフォームに変身する。 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』 変身後のみの登場だが、声は剣崎一真のもので、橘からも「剣崎」と呼ばれている。レンゲルの配下だったが、ギャレンと共に妨害を図ったため、囚われの身となっている。正義の仮面ライダーをおびき出す演技だったが、3号に論されたゼロノスに見逃される。その後、最終決戦直前にギャレン、カリス、レンゲルとともに正義の仮面ライダーとして加勢する。 『仮面戦隊ゴライダー』 宝生永夢が謎の世界で出会った仮面ライダーの1人として登場。だがその正体は檀黎斗が当人が消息不明であるため化けた偽者で、本物は後から謎の世界に来た。 小説『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER BLADE EDITION -DAY AFTER TOMORROW-』 テレビシリーズの後日談。ブレイドキングフォーム(カメレオンアンデッドの擬態)に苦戦する仲間たちの前に姿を現して、ジョーカーの状態から、ブレイバックルを用いて変身する。 相川 始(あいかわ はじめ) / 仮面ライダーカリス / ジョーカー 演 / 声 - 森本亮治 スーツアクター - 伊藤慎 自称23歳。どのカテゴリーにも属さずいかなる生物の始祖でもない、特殊なアンデッド。武器は腕の鎌。腰にはアンデッドバックルの代わりにジョーカーラウザーというラウズユニットがあり、それを腰部に装着したまま、アンデッドを封印した状態のラウズカードをラウズすると、カードに封印されたアンデッドの姿へ化身する。また、アンデッドでありながらアンデッドを封印する能力も持つ。ジョーカーがバトルファイトに勝利すると、その肉体やモノリスからダークローチが大量発生し、世界を滅ぼしバトルファイトをリセットさせる。 ヒューマンアンデッドが封印されたハートの2のラウズカードとジョーカーラウザーを使い、青年の姿へ化身する。 物語開始から数か月前に雪山で金居と戦い、その際に写真撮影をしていた栗原晋を巻き込んで死なせてしまう。晋の死を看取った時に彼から家族の写真を手渡され、事切れる寸前でも自分の命ではなく家族を想うその気持ちが理解できなかったと同時に疑問を持つ。その後、晋の妻子の住む喫茶店「ハカランダ」へと現れ、居候するようになった。同居後、晋の遺品であるカメラを使い、カメラマンとしての勉強を始める。 口数が少なくクールな性格で他者との関わりをあまり好まず、人間を見下しているような言動もうかがわせる、孤高の一匹狼的存在。そのため栗原親子以外興味がなく、周囲を顧みない戦い方や戦いを優先する面があったが、剣崎や相川始として接した人々との交流を通して、次第に人の心を理解し、天音たちだけでなく人類そのものを愛するようになっていく。そして、本来の使命とは別に天音や遙香、そして他の人間を守るためにアンデッドに戦いを挑むようになる。正体を知られた剣崎とは最初は対立するも、共にアンデッドと戦ううちに深い友情で結ばれることとなる。 「相川始」の人格は、封印されたヒューマンアンデッドが、ジョーカーの意識に同化し始めたことで、残忍なジョーカーの人格に理性と優しさが芽生えたものである。「始」となって以来、彼はジョーカーに戻ることを忌まわしく感じるようになり、アンデッドを封印したベスタの力でその本性を抑え込み、そして人間としての生活を通して次第にジョーカーとしての本能を人間の心が上回るようになっていく。 最後はバトルファイトに勝ち残ってしまったことで、ダークローチを生み出し本当に全てを滅ぼす存在となるが、剣崎が新たなジョーカーとなったために救われる。その後は剣崎の願いを受け、人間として生きていくことになる。『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』 4年前に剣崎の手によって、ジョーカーとして封印された。しかし天音を救うために、レンゲルのテイピアリモートで解放され、復活する。 天音を守るが、アルビノジョーカーの前に敗北し、天音をバニティカードに封印され、アルビノジョーカーに14との融合を許してしまう。その後、天音の身代わりとなってバニティカードに封印され、14への力の供給を断つため剣崎に自らを倒させる。 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』 変身後の姿のみの登場だが、声は相川始のものとなっている。レンゲルの配下として、彼の敵になる者を薙ぎ払う。最終決戦ではショッカーを裏切ったレンゲルに付き従い、正義の仮面ライダーに加勢する。 橘 朔也(たちばな さくや) / 仮面ライダーギャレン 演 / 声 - 天野浩成 スーツアクター - 押川善文 25歳。BOARDに所属しており、剣崎の先輩格に当たる。真面目で正義感が強く、純粋な心を持つが、他人の言動に左右されやすい。そのため、ピーコックアンデッドである伊坂やウルフアンデッドである新名、さらに広瀬義人(トライアルB)にまで利用される。言い換えれば他者の意見を尊重する男であり、良くも悪くも自分を貫き通すのみの仮面ライダーの中で、周囲への気配りができる存在である。睦月をスパイダーアンデッドの呪縛から解放するために奔走するなど、先輩らしい一面も見せている。 物語初期で体の不調を訴えており、本人はそれを急遽完成させたライダーシステムの弊害と思い込んでいるが、実際には自身の脳の一部で心の根底にあった恐怖心が増幅して融合率が低下し、破滅のイメージを自身に植え付けていたことによって心臓や他の臓器にも影響が及んでいたためであった。一時期は、伊坂に与えられた副作用のあるシュルトケスナー藻で克服するが、心の支えだった小夜子を殺害されると、怒りによってそれを完全に克服し、伊坂を倒す。 その後は小夜子を失った責任を感じてギャレンの資格を放棄するが、レンゲルの登場と桐生の暴走を目の当たりにし、眼をそらしきれない正義感と桐生の遺言で戦線に復帰する。剣崎とは別行動をしつつも時に共闘し、また時には始の封印を巡って対立するなど状況に振り回されながらも、最終的には始を信じ続ける剣崎を信じることを選ぶ。始を守るために金居と戦い行方不明になるが、烏丸に助けられていた。 味音痴なのか、虎太郎による失敗作の不味いスパゲティ(剣崎たちはまともに食べられなかった)を笑顔で完食し、なおかつ虎太郎が食べなかった分まで食べようとしている。『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』 29歳。4年前、烏丸所長とともにラウズカードの封印に向かい、行方不明になっていたが、新世代ライダーを引き連れて剣崎らの前に現れる。しかし、新世代たちの協調性のなさに頭を痛めている。 引退していた剣崎たちとは違い、自らも仮面ライダーギャレンとして、復活したアンデッドたちと戦っていた。 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』 レンゲルの配下だったが、アンデッド開発に異論を持ってブレイドと共に妨害を図ったため、反逆者の烙印を押される。実のところはショッカーの幹部になるためにゼロノスたちを欺く演技だったが、3号の言葉で思いとどまったゼロノスによって見逃される。 その後、最終決戦ではショッカーを本格的に裏切り、他の3人とともに正義の仮面ライダーとして加勢する。 上城 睦月(かみじょう むつき) / 仮面ライダーレンゲル 演 / 声 - 北条隆博 スーツアクター - 岡元次郎 昭和62年5月10日生まれの17歳。あかつき学院高等学校に通う高校生。控え目で気が弱く、争いを好まない極めて温厚でお人好しな性格だが、内に秘めたトラウマゆえに自分を変えたいと願いつつ、何かに依存して暴走する一面を持っている。 幼いころに誘拐され、コインロッカーに閉じ込められた過去があるため、暗闇に恐怖を抱いており、そこに付け込んだスパイダーアンデッドの邪悪な意志に支配される。レンゲルバックルを入手したことでスパイダーアンデッドの呪縛に取り込まるが、バックルと引き放すことが困難と判断した橘から訓練を受け、助けた人々の笑顔を見て自分が強さを追い求める原点を思い出したことで、一時的に呪縛を跳ね除ける。しかし、睦月本人の強くなりたいという願望に再びスパイダーアンデッドが付け入り、嶋の思惑も空しく、完全にその呪縛に囚われてしまう。 物語の中盤以降では、他のライダーたちを敵視し、スパイダーアンデッドの思惑のままに、自らが最強のライダーになるために別行動をとる。しかし、光を封印し、橘から渡されたラウズアブゾーバーを用いてキングフォームへの変身を試みることで、嶋の力が完全に発揮され、睦月とスパイダーアンデッドを分離する。そして嶋と融合した睦月が自らの手でスパイダーアンデッドを完全に封印したことで、本当の意味でレンゲルの力を自らのものとする。 その後は、仮面ライダーであることやアンデッドとの戦いに迷いを感じつつも戦い抜き、最後はジョーカーとの戦いに敗れ重傷を負い、戦線を離脱する。スパイダーアンデッドの影響でバスケットボール部を退部していたが、剣崎の失踪後は再びバスケットボールに励んでいる。『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』 21歳。大学4年生になり、就職活動中である。しかし、かつて仮面ライダーレンゲルとして戦っていた記憶が強すぎるため、就職活動は難航している。 ライダーだった過去を疎んじていたが、アンデッドの復活を見過ごせず、再び戦うことを決意する。 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』 歴史の改変によりショッカーの大幹部となっており、ブレイド、カリス、ギャレンを配下として従わせている。変身後のみの登場だが、声は上城睦月のものとなっている。ブレイドの街に拠点を置くショッカー開発陣の指揮者として、不死生物アンデッドの開発に着目している。その後、3号とゼロノスが橘らに止めを刺さず帰したため、最終決戦にて他の3人と共に、正義の仮面ライダーとして加勢する。
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