ゼノン / エネルクス社
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「超速変形ジャイロゼッター」の記事における「ゼノン / エネルクス社」の解説
ゴート 声 - 黒田崇矢 ゼノンを統括する謎の男。42歳。常に黒マントのような衣装を身に纏い、司令塔としてゼノンメンバーを派遣しアルカディアを襲撃し、カケルを心から憎んでいる。 有能な科学者でもあり、ゼノンオリジナルジャイロゼッターの開発指揮を行い、イレイザー01の誕生およびソウルイレイザーの開発にも関わった。一方でゴブリが隠し撮りしたアルカディアオペレータのレースクィーン姿の映像をまじまじと見続けたり、ハルカがクロード博士から盗み出したUSBメモリの中に収められていた子猫が戯れる動画に素っ頓狂な声を上げるなど、悪の科学者らしからぬ一面を見せることも。 27話冒頭で未来と思われる時代で無数のエネガードをジャイロゼッター『アルバロス』が破壊することについて事情を知り獲ている。また、ライバードSEについても何らかの関係があり、そのファイナルバーストのことを知っていた描写がある。カケルとりんねが未来から帰還した後、意味深なセリフを言いながら三か月ほど雲隠れをするも、再びトーマたちの前に現れライバードSEを手に入れるように指令をくだす。 40年後の未来にいたゴート博士と同一人物。ハルカの父親で、妻を亡くし世間から疎まれてもなお轟博士と共にライバードとメヴィウスエンジンの開発をしていた。現在からは想像できないが、ジャイロゼッターを愛し娘を愛するお人良しで優しい性格。また、カケルたちが過去から来たということも冗談として聞き流していた。カケルが乗車していたライバードを「(未来において)メヴィウスエンジンが完成したときに製作する予定」であったシャイニングエディションに改修するが、バーストコアシステムがメヴィウスエンジンの鍵であることを知らずそのことから「トドロキ博士がメヴィウスエンジンの一部を故意にブラックボックス化することで技術を隠匿し、自分たちを裏切った」と思い込みと逆恨みの感情を抱き、やがて二人の対立に発展、ゼノン側へと転向しソウルイレイザーで現在の姿になる。 自分がジャイロゼッターの創造主になるべく神話型戦車ゼノクロノスで過去へ跳躍しようとするが、それを止めるために現れた轟博士の乗るライバードを攻撃するが、その間にハルカが割って入りその攻撃を受け、生死不明になったことで未来を書き換えるために単独で過去に跳び、本篇より14年前の1999年の時の鐘流星群の夜、ゼタクリアに覆われたままエネルクス社の採掘場にたどり着き(右目の傷はこのときについた)、そこに居合わせた時宗と幼い頃の時貞に接触、手を組みその採掘場を最初の秘密基地として蘇生技術と、ジャイロゼッターの開発を開始し現在に至る。 タイムマシンを開発して未来からアルバロスを呼び寄せるが、イビルウイルスに感染しており制御不能となって飛び去られるも、ウイルスを手に入れ量産化、それを搭載したジャイロゼッター「デスゼノン」を持って未来を変えようとする。稼働テストのために乗り込んでいたところ、ハルカが未来の娘のメッセージを持参し生きていることを知るが、土壇場でジャドーの裏切りを受け、ソウルイレイザーを強制装着され、デスゼノンのドライバー化する。シュンスケのRRRやフェアレディZを破壊するも、最終的に現代のハルカの必死の呼びかけによりシステムから解放され未来に帰還し、未来のハルカの待つ家へと帰る。 コミカライズではTVシリーズより出番が多く、様々なジャイロゼッターを遠隔操縦しカケルを狙う描写が増えているが、一方で遠隔操作に手間取りトーマに突っ込まれるなど子供じみた会話もする。最終決戦ではジャドーにソウルイレイザーを装着されず、自らの意思でデスゼノンを操りカケルたちと戦うも、ライバードSEの轟雷轟炎鳳翼翔で敗北。りんねが未来から連れてきた本物のハルカの説得とゴート自身が街を破壊したことによるカケルの叱責を受け、今までのことを反省し、娘ハルカと共に未来へと帰っていった。 トーマ時貞 / ゲドー 声 - 立花慎之介 25歳。ゼノンの戦闘ドライバー。色白で眼鏡を掛けている。データ重視の策士で狡猾なゼノンの参謀的存在であると同時に、アルカディア襲撃の指揮を執る実働隊長でもある。 目的のためなら手段を選ばず、カケルたちの留守を狙い学園を襲うなど卑劣な手を使うことも厭わないが、りんねやサトリの正論にすぐに納得したり、眼鏡っ子好き、勘違いしやすいなどのコミカルな面も多い。ハルカとは馬が合わない。中華街のラーメン屋の常連客である。 データ収集のためのデスクワークが多いためか肩の痛みに悩んでおり、9話で衛星通信機能付きの低周波治療器を入手。12話でエネルクス社の会長の孫と判明、公私を分別する様子も見られた。いわゆる“富野節”と呼ばれる富野由悠季の台詞回しを多用する傾向がある。 作中では基本的に「トーマ」とのみ表記・呼称されていたが、39話でフルネームが明らかになり苗字と判明する。ゴートがデスゼノンで飛び去った後、新総帥「ゲドー」と名乗りを上げる。りんねたちが本部を襲撃した際は、自ら出撃し合体ジャイロゼッター「ヤツメノオロチ」でアヌビアNFとコングローダーGXを倒し、かつドルフィーネTAをも追い詰める。しかし、りんねが起死回生にゼタレイト貯蔵施設を破壊し誘爆し始めたためその爆発から彼女を護り、現場にメガネを残し行方不明になるが、最終決戦後に本社へ帰還。時宗からエネルクス社の会長職を引き継ぎ、ゼノンとアルカディアが協力してメヴィウスエンジン共同開発プロジェクトを始めると宣言する。 コミカライズでは番外編以外でコミカルな描写は見られず、仲間という概念を理解せずハルカを巻き込んで攻撃するなど非情な一面が強調されている。 ハルカ 声 - 藤田咲 14歳。ゼノンの戦闘ドライバー。気まぐれな性格だが、ドライバーとしての実力は高い。トーマとは馬が合わず、彼が失敗するたびにからかっては楽しんでいる。「クロ」(声 - 仲埜希 )という飼い猫がおり、首輪に隠しカメラをつけて諜報活動をさせたこともある。アルカディアを陥れようと企む一方、クロがスパイ任務を終えて帰還した際には猫なで声で褒めちぎったり、サトリに成りすまし学園に潜入した際には、初めての学校生活を無意識に楽しむなど年相応の一面も見せる。 自分を「仲間」として信じてくれたシュンスケたちの想いに若干心が揺らいでおり、特にシュンスケに対しては好意を抱いている様子が伺える。その証に、風邪で倒れたシュンスケを休暇中に発見し、彼を車に乗せて病院に運ぼうとしていた。そのせいで、光からは誘拐したと誤解され、激突する羽目になっている。 40年後の未来にいたハルカとは当初同一人物かと思われていたが、その実態は彼女の毛髪から採取された遺伝子を利用した複製体という事実が明らかになる。それらの事実を知っている様子はなかったが、あるときゴートの部屋で、オリジナルと若かりしゴートが写っている写真を見つけ、トーマから真実を聞く。全てを知ったことで半ば自暴自棄になりながら街を彷徨い、そこでシュンスケとソウタが買い物をしているところに遭遇、二人の会話からさらに自身を追い詰める結果となる。そして自身を追いかけてきたシュンスケとジャイロゼッター同士で殴り合いに発展し、穴に落下しそうになったときに彼に助けられ、彼の想いを聞き、思いとどまる。 シュンスケとの1対1の戦いの後、ロゼッタグラフィーの解析した映像から未来のハルカが生きていることを知り、それをゴートに知らせるべくゼノンに戻るが、真実を知ったゴートはジャドーの裏切りを受け、洗脳される。裏切り者としてジャドーの命をうけたマカベに部屋に監禁されるが、クロを通じてハルカを救出しに本部を襲撃した、りんねがゼタレイト貯蔵庫を破壊し、その混乱に乗じてエージェントA・Bたちに助け出されゼノキャリアで脱出。 その後はアルカディアに身を寄せ、ソウルイレイザーで操られているゴートを助けるため、光からミツオカ・ビュートを託され奮戦。正気を取り戻すことに成功する。決戦後は一人の少女としてレーシングスーツではなく普通の私服を着用している。 コミカライズでは最終決戦までシュンスケに反発していたがTVシリーズ同様に戦いのなかで自分を想うシュンスケの心に感化され、ゼノンを脱退しエネルクス社からタイムマシン砲の試作機を取り寄せタイムゲートを開き、りんねに未来のハルカを連れて来させた。最終決戦後はTVシリーズ同様、シュンスケに好意を寄せるようになった。 イレイザー01 「#軍司壮太」を参照 トーマ時宗 / ジャドー 声 - 飯塚昭三 39話に登場。エネルクス社会長で、時貞の祖父に当たる老人。ゼタレイト発掘現場で結晶化したゴートと接触し、彼から「まもなく石油資源が枯渇し、ゼタレイトがエネルギーとして使われるようになる」と告げられる。 現代のゼノンのスポンサーであり、設立後はジャドーと改名し組織を全面的にバックアップする。孫の時貞と同じく相当なラーメン通で、1999年の時の鐘流星群の夜(ゴートとの接触直前)に幼かった彼を屋台のラーメン屋に連れて行ってラーメンの素晴らしさを教えた。 その後ゴートを裏切り組織を乗っ取ることに成功するも、最終的に計画の全てがアルカディアに潰された末にエネルクスの実権を時貞に剥奪される。それ以降は隠居生活しているようであるが、ニャンダ温泉宿で猫に笑顔を向けたりとそれなりに幸せそうな様子だった。 コミカライズでは最終決戦のみの登場で、エネルクス本社でゴートにソウルイレイザーを着けられていたが、トーマに外され正気を取り戻した。 マカベ 声 - 藤真秀 12話から登場。エネルクス社の幹部。ゼノンの最新型ジャイロゼッターの製造技術に関わっており製造したものはトーマに授けられる。言葉遣いは丁寧で、トーマを「トーマ坊ちゃま」、トーマの祖父である時宗を「おじい様」と呼ぶ。21話にはパジェロ VR-IIに搭乗している。 エージェントA、B 声 - 坂口候一(A)、三宅健太(B) TVシリーズオリジナルキャラクター。トーマやハルカの指示で動く男二人組。名前、国籍共に不明で、英単語交じりの日本語を喋る。7話で初登場し、サトリがアルカディア学園にたどり着けないように妨害した。15話ではハルカのためにイルカを探していた。お笑いを目指したこともあったもののあっさり敗退している。20話より赤と青のRX-8に搭乗。二人ともハルカを慕っていたようで、本部が壊滅しかけた際に監禁された彼女を助け出し、脱出している。最終話のエピローグでは再び芸人を目指しており、漫才コンビとして再挑戦していた。 イレイザー軍団(イレイザーα、イレイザーβ、イレイザーγ) 声 - 中島ヨシキ(α)、滑川洋平(β)、山口和也(γ) 23話より登場。イレイザー01のデータを元にソウルイレイザーシステムで新たに調整された3人で、αが二人の兄貴分にあたる。脳波干渉の影響で周りの機器のシステムがダウンするトラブルが発生している。全員不良のような出で立ちとヤンキー口調が特徴で、上司であるトーマの命令を無視して独断専行も行うが01とは違い、仲間同士の結束が厚くどこか熱血でコミカルな面を持つ。37話以降は出番がなかったが、49話でゼノン本拠地から脱出し、組織崩壊後はイレイザーシステムから解放されたようであり、三人揃ってコンビニの前にたむろする不良に戻っていた。コミカライズには登場しない。
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