グループホーム「コガモの家」
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「明日、ママがいない」の記事における「グループホーム「コガモの家」」の解説
※ 登場人物の括弧内はドラマ上の年齢。複数話・単話登場の場合は演者名の横の括弧()内に表記。役名は公式HP及び劇中クレジットより引用。 ポスト / 佐々木キララ〈9〉 演 - 芦田愛菜 赤ちゃんポストに預けられた経緯を持つため、ポストという渾名を自ら名乗っている。施設の子供たちのリーダー的存在でオツボネの相談相手。男勝りで普段はクールに歯に衣着せぬ態度だが、「お試し」で預けられた先の里親には外面良く対応し、また施設の子どもたちには面倒見よく接している。いて座。 赤ちゃんポストに預けられたときに名前が書かれた紙が一緒に入れてあり、その名というのは自他ともに認めるキラキラネームのため、本人は気に入っていない。ヘアゴムをパチパチと弾く癖がある。また異常に鼻が効き、浴室にいながら家の外にいる人物の臭いを感じ取るほどである。 赤ん坊の頃から友則によって育てられた。そのため、友則を面と向かって「魔王」と呼び、タメ口で食って掛かれる人物は彼女だけである。友則によると「あいつは誰よりも俺に逆らう」。 激昂したり、義憤に駆られたりすると手が出てしまう性格で、ドンキに「ポストのくせに」となじられ取っ組み合いの喧嘩に発展し、また、蓮の誕生日にピア美がアミにいじめられているのを見たことで激昂した。腕力も強く、ハンとリュウの胸ぐらを両手でつかみ、二人同時にぶん回したことがある。 娘の死を受け入れられず精神を病んでいた朝倉瞳から自分の娘であると思い込まれる。瞳を助けるために娘のふりをして朝倉宅に通ううちに、本当に瞳を母親として慕うようになってしまい、朝倉の里子となることを希望する。しかし、契約直前で友則から「無理がある」と判断され縁組を破談にされた。なぜ自分の幸せを奪うのかと友則に食って掛かったところ、友則から育ての親としての愛情を持っていることを打ち明けられ、最終的に友則を父親として受け入れ、嫌っていた本名でさえも受け入れた。 ドンキ / 渡辺 真希(わたなべ まき) → 川島 真希(かわしま まき) 〈9〉 演 - 鈴木梨央 母・涼香が恋人を鈍器(灰皿)で殴り傷害で逮捕されたため「コガモの家」に預けられ、その後、釈放された涼香の結婚を機に正式に「コガモの家」の一員となる。9月1日生まれ。A型。おとめ座。 素直で良識的な性格をしており、ポストやピア美に振り回されることがしばしばある。入所当初はポストの言葉に反発し、涼香が迎えにきてくれることを信じて待っていたが、捨てられたことを自覚しポストらとともに現実を生きていくことを決意する。 川島夫妻の家にお試しに行くうちに本当に両親のように愛するようになるが、見捨てられた経験から来る不安から自尊感情が欠落し、他人を不幸に陥れて相対的に自分の価値を上げ、安心感を得るようになる。ロッカーやボンビ、友則などを謀略によって陥れるうちにポストによってその精神的な異変を指摘され、真意を打ち明けた。 涼香が彼氏と別れたことでもう一度迎えに来た。どうせ自分はまた捨てられると思い込んでおり(しかし、涼香の捨て台詞から察するに、彼女の予想は正しかったといえる)、大好きな川島夫妻にまた捨てられるくらいなら1度捨てられた涼香にもう1度捨てられるほうがまだ精神的に耐えられるという後ろ向きな理由から、涼香に付いていこうとする。しかし友則とポストの説得によって土壇場で涼香に見切りをつけて里親候補の川島夫婦を選び、真の幸せを得ることが出来た。 ピア美 / 鳥羽 直美(とば なおみ)〈9〉 演 - 桜田ひより ピアノが得意でポストを尊敬している。元々はお嬢様育ちだったが、父親の会社が倒産した後に母親が蒸発したことでコガモの家へ入所した。10月29日生まれ。B型。さそり座。 ロッカー曰く、自信家で天狗になりやすく、おしゃれ好きでおしゃべり、さばさばしていて、頑張り屋であり乙女心がいっぱいの少女。口癖は「顔だけなら誰にも負けないのに」。高飛車な口調で、意味を知らずに大人びた言葉を使う耳年増の傾向がある。ピアノの才能は五十嵐をして「どこまで伸びるか想像もつかない天才」と称されるほどである。 同級生の蓮に対して思いを寄せており、「蓮きゅん」という愛称で呼んでいる。この蓮をめぐり度々ポストのことを恋敵として敵視することがある。 彼女の父親は発表会をこっそり見に行きながらも、金銭的な理由から娘との生活を諦めていた。ピアノの発表会で演奏を中断し、舞台の上で人目を憚らず号泣してまで「パパと一緒がいい!」という強い思いを表し、それを受け入れた父と6畳一間で共に暮らすことになる。 五十嵐へのレッスン料も払えなくなるため、ピアノを続けることを諦めかけたが、ポストの機転によって五十嵐が無償でレッスンをしてくれることになり、ピアノを続けることができた。 ボンビ / 東條優衣子(ゆいこ)〈9〉 演 - 渡邉このみ 表向きは家庭が貧乏(ボンビー)ということで入所したことになっているが、両親は災害で亡くなっており遺体は未だ見つかっていない。ピア美と同様にポストを尊敬している。みずがめ座。食物アレルギーは牛乳。実はホラー映画が大好き。 両親の死を受け入れられない経緯から妄想癖があり、部屋にアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットの写真を飾り、2人を「ジョリピ」と呼んで理想の里親としていた。後に佐々木の機転によって両親の死を受け入れることができた。 東條夫妻をジョリピに似ているという理由から理想の里親として憧れるようになる。しかし、東條が希望するのは男の子であり、少しでも東條と一緒にいたいという思いから、髪の毛をポストに切ってもらい男装をして東條家にお試しに行く。だが、ドンキにそそのかされたハンとリュウにより女の子であることを暴かれてしまい、お試しは頓挫してしまう。一度は東條の里子になることを諦めたものの、その熱意から東條夫妻に気に入られ、念願の養子として受け入れられた。 オツボネ〈17〉 演 - 大後寿々花 17歳になってもなお施設で暮らす「お局」。眼帯をしており、これは母親が割ったビール瓶の破片による怪我で虹彩異色症を患ったもの。常に白いウサギのぬいぐるみを持ち歩いているため、「オツボネ」という名に変わる前は「ウサタン」という渾名で呼ばれていた。 陰気で鈍くさく、ポストやピア美からも馬鹿にされている。年下のポストに頼っており、自分のもらい手が現れない焦りから、無意識に施設の食料を漁る癖がある。射手座。 通っている高校でも万引きを強要されるなどいじめられていたが、香織に助けられた。ポストから「あんたはお姉ちゃんだ」と言われたり、香織に料理を習うなど交流していくうちに精神的に成長していく。当初はポストの喧嘩を「やっておしまい」と煽っていたが、成長が見られるようになってからは「先に手を出したら負けよ」などと制止するようになった。 高校卒業後は、進学先である看護学校の寮で生活していくことを予定していたが、内心はコガモの家にずっといたいという気持ちを持っていた。それでも、自分の気持ちを抑えこんで出て行こうとするが、佐々木からの言づてで「ここから通えば良い」と水沢に伝言され、コガモの家への残留が決定した。 パチ 演 - 五十嵐陽向(第1話 - 第5話) ギャンブル(パチンコ)依存症の母親に真夏の締め切った室内に放置され熱中症で死にかけ、発見されて入所。きよみ幼稚園に通う幼稚園児。母親の匂いが残るシャンプーボトルを常に手にしている。ポストとは母子のように仲がよい。おうし座。佐々木が施設から送り出した106人目の子供である。 ニッパチ 演 - 寺田心(第6話 - 第8話) パチと同様にギャンブル依存の母親に放置されたところを発見されて入所。ニッパチというあだ名は自分から催促して決めた。周囲の女性に対してしきりにチューを求める癖があり、そのせいかパチほど施設のメンバーにはかわいがられていなかった。ギャンブルをやめると決意した実母が迎えに来て、親元に帰っていった。 ハン 演 - 阪本光希(第1話 - 第8話) 4月12日生まれ。A型。おひつじ座。リュウとは一卵性の双子の兄弟でリュウが大好き。やんちゃでいたずら好きだが人の気持ちがわかるリュウと共に双子を希望する牧場を営む里親の養子となった。 リュウ 演 - 阪本颯希(第1話 - 第8話) 4月12日生まれ。A型。牡羊座。ハンとは一卵性の双子の兄弟でハンが大好き。甘えん坊で寂しがり屋だが友達を大切にする里親は双子を希望し、ハンと別れずに済んだ。 ロッカー〈21〉 演 - 三浦翔平(少年期:武田勝斗) 父親によってコインロッカーに置き去りにされた過去を持つ。現在はコガモの家の職員兼調理員として働く。 コガモの家に預けられた最初の子供で、父親殺傷事件後に佐々木によって保護された。自分が父を殺したと思っており、母と交わした約束を勘違いして一切言葉を発することをやめた。そのため常に無口で無表情だが、施設の皆が心を許しており、彼自身も子供達を愛し一人ひとりの情報をノートに書き留めて日頃から接している。 母親から死の直前にロッカーが父親を殺したのではなく自分が殺したと真相を告げられ、強いショックを受け絶望しかけるが、ポストの配慮によって立ち直った。 その後はときどきであるが、言葉を発するようになった。 友則と同じく子どものことを第一に考えており、パチのシャンプーボトルを捨てとけと友則に命令されたにもかかわらず捨てずにパチに返したり、涼香がドンキを迎えに来た際に独断で川島夫妻を呼びに行ったり、朝倉とポストとの縁組を進める友則に思いとどまるよう説得するなど、友則の命令に必ずしも忠実というわけではなく、独断で行動することもある。 佐々木 友則(ささき とものり)〈48〉 演 - 三上博史 常にステッキを手にしている施設長。粗暴かつ威圧的な性格で舌打ちが癖。子供たちを「里親のペット」と断言、恫喝や体罰を以って非情に接し、親を忘れられない子供には容赦無く、子供たちからは「魔王」と呼ばれ恐れられているが、時折情にほだされて優しい一面を見せることもあり、根は悪人ではない。ポストによると「めちゃくちゃ子どものことを考えてる」とのことであり、内心では子供たちに強い愛情を持っていたことが分かる。刑事の経験と100人以上の子どもと接してきた経験からか、ドンキの自尊感情が欠落していることにいち早く気づいたり、ポストの表情を少し見ただけで朝倉の里子に適していないことを見抜くなど、子どもに対する洞察力は鋭い。妻・香織とは別居中だが、車内から遠目で彼女が弁当屋で働く姿を毎日見に来ている。香織のこととなると冷静さを失い、誤解から常連客の親子に喧嘩を吹っ掛け、その子供に対しても大人げない態度を見せてしまう一幕があった。児童養護施設を開設する前は刑事で、夫を殺したロッカーの母親を逮捕した。過去、香織の出産の際に、母体か子どもかどちらか一方の命しか助けられないとの選択を迫られ、香織の命を選ぶ。そのことが子どもの命を助けることを希望していた香織との確執を生むことになった。足を引きずって歩くようになったのは、子供を亡くしたときの無念さからサッカーのゴール・ポストを何度も蹴り、自らの足を破壊したことによる後遺症である。愛車はボルボ240。 自らの子供を殺した贖罪のため、108人の子供を里子に出そうとしている。 調理担当のロッカーが不在時には炊事も担当するが、料理の腕は最悪でロッカーのレシピを見ても施設の児童全員が顔をしかめるほどまずい味である。 「108人の子供を里子に出す」という目標を達成した後は、自身が赤ん坊から育て上げたポストへの愛情から彼女を娘として暮らす決意をした。
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