「カシオペア」登場以降
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 04:44 UTC 版)
「北斗星 (列車)」の記事における「「カシオペア」登場以降」の解説
1999年(平成11年)7月16日 - 「カシオペア」が運行開始。「北斗星3・4号」(6003・6004列車)は「北斗星81・82号」(8005・8006列車)とし臨時列車化される。これまでの「5・6号」が「3・4号」に変更され、函館 - 札幌間の「ヒルネ」扱いは3号から1号に変更。また多客時には1号の終点を小樽駅とする「北斗星小樽号」の運転が開始。立席特急券の扱いは「北斗星1号」の函館→札幌間となる。 10月29日 - 11月3日 - 東北地方集中豪雨の影響で、「北斗星1・2号」が上越線・羽越本線・奥羽本線経由、「北斗星3・4号」が北上線・奥羽本線経由でそれぞれ迂回運転。 11月28日 - 12月4日 - 礼文浜トンネル壁崩落事故による室蘭本線不通に伴い、「北斗星1・2号」は長万部 - 札幌間を函館本線(倶知安・小樽)経由で迂回運転。「北斗星3・4号」は函館 - 札幌間を区間運休した。 2000年(平成12年)3月29日 - 有珠山噴火災害の影響で、室蘭本線の長万部 - 東室蘭間が不通となり、運休になる。 3月31日 - 6月7日 - 「北斗星1・2号」および「カシオペア」が長万部 - 札幌間を函館本線(倶知安・小樽)経由で迂回運転。「北斗星3・4号」および「北斗星81・82号」は函館 - 札幌間を区間運休し、函館 - 札幌間で臨時「北斗」が運転された。運行に際して、JR北海道車両の「北斗星1・2号」は札幌運転所での向きが基準のため編成が通常とは逆向き(札幌駅を除く)で運転され、札幌 - 札幌運転所間の回送は一旦苗穂駅を経由して機回しを行い札幌駅を通過していた。 4月24 - 27日 - 東北本線の水沢 - 金ケ崎間の橋梁不具合の影響で、下り「北斗星」が上越線・羽越本線・奥羽本線経由で迂回運転を実施。 6月8日 - 室蘭本線経由の通常運行に戻る。 12月20日 - 上野 - 札幌間を函館本線倶知安経由で運転する冬季多客臨時寝台特急「北斗星ニセコスキー号」が運行開始。 2002年(平成14年)12月1日 - 東北本線の盛岡 - 八戸間がIGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道に移管されたため、同区間を経由する運賃・料金を一部変更。同区間を通過する特急列車の特急料金を引き下げ、乗車券は連絡運輸扱いでJR管内については通算をする扱いに変更。これはIGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道両鉄道管内では特急料金・乗車券を各々単純加算することから、運賃・料金の急激な変化を回避したためである。これにより「北斗星」「カシオペア」の主な利用者とされる首都・東北圏 - 北海道間を通しで利用する乗客に影響が出ることとなった。 2003年(平成15年)8月29日 - 同日札幌発の「夢空間北斗星号」をもって、「夢空間」の多客臨時運用を終了。 2004年(平成16年)4月1日 - 6月30日 - 個室寝台の需要に鑑み、「北斗星3・4号」のうち3両を閑散期に限り開放式B寝台車から個室寝台車に変更。以後2007年(平成19年)まで実施。 2006年(平成18年)3月18日 - 「北斗星」の全列車を青森経由から青森信号場(奥羽貨物線)経由に変更。青森駅での客扱いがなくなり、運転士・車掌の交替は蟹田駅に変更になる。青森駅構内の線路工事を夜間に集中的に行うための措置で、上野 - 青森間の編成方向が逆転し、青森(函館)寄りが1号車となる。臨時「北斗星」の設定が廃止。 8月13日 - 同日発の列車をもって、臨時寝台特急「エルム」が運行終了。 2007年(平成19年) - 同年を最後に、夏季の「エルム」が廃止。以後は同ダイヤで「北斗星81・82号」を運休し、「北斗星91・92号」を運転。 2008年(平成20年)3月2日 - 同日の運転をもって、「夢空間」が運用を終了。 3月15日 - ダイヤ改正により次のように変更。青函トンネルを含む津軽海峡線区間での北海道新幹線工事時間帯確保のため、「北斗星」1・4号を廃止して1往復になる。 下り「カシオペア」の札幌到着時刻が繰り下がる。 「北斗星」が盛岡駅・一ノ関駅を通過するようになる。 八雲駅で下り列車(改正前の「北斗星3号」)が行っていた特急「スーパー北斗1号」の待避が落部駅に変更。 定期列車の「ヒルネ」(函館 - 伊達紋別間の各駅から乗車可能)取扱いおよび以後の臨時列車設定が廃止。 列車編成がJR東日本・JR北海道の車両の混成となる。これにより、JR北海道所属のロイヤル・ツインデラックス・食堂車、JR東日本所属のロビーカーが運用を終了。一部車両は海外へ売却された。 2010年(平成22年)6月25日 - EF510形500番台が「カシオペア」での営業運転を開始 7月13日 - 同日限りでEF81形の「北斗星」牽引運用を終了。これによりEF81形牽引の北斗星、カシオペアの運用がなくなる。 7月14日 - EF510形500番台が「北斗星」での営業運転を開始。 7月18・19日 - 東北地方集中豪雨によるいわて銀河鉄道線内での土砂流入の影響で、下り線のみ不通となる。18日発の下り列車は「カシオペア」共々高崎線・上越線・信越本線・羽越本線・奥羽本線経由で、19日発の下り列車は北上線・奥羽本線経由で迂回運転。この迂回運転により道内での向きが変わったため、上り列車で本来入線しない青森駅でスイッチバックを行い、向きを補正した。また、この運用変更により、EF81形の牽引が一時的に復活。 12月4日 - 東北本線の八戸 - 青森間が青い森鉄道に移管されるため、同区間を経由する運賃・料金を一部変更。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}同時にブルートレイン便が廃止され、「あけぼの」とともに最後まで残っていたブルートレイン便が全廃となった[要出典]。 2011年2月から定期運行廃止までの編成図北斗星 ← 上野・函館 青森・札幌 → 号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 喫煙 座席BC B B2 B2 B1 B1/L D A2 SA1/B1 SA1/B2 B EG 所属JR北海道札幌運転所 JR東日本尾久車両センター 2011年(平成23年)2月 - 2号車が喫煙個室「デュエット」から禁煙開放B寝台となる。これによりB寝台2人個室車「デュエット」は予備車両が確保されることとなった。 3月11日 - 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生して東北本線が寸断し不通となり、また東京電力福島第一原発事故などにより電力事情も悪化したため、「カシオペア」とともに5月19日まで運休。 2012年(平成24年)3月17日 - 青森駅構内改良工事終了に伴い、青森信号場(奥羽貨物線)経由から再び青森経由に変更。上野 - 青森間の編成方向が逆転し2006年以前の方向に戻った。JR東日本とJR北海道との乗務員交代駅を蟹田駅から青森駅へ変更。また、食堂車を終日禁煙化。 2014年(平成26年)3月15日 - 「スーパー北斗」1号の時刻変更に伴い、下り「北斗星」の落部駅における後続列車待避が行われなくなる。 10月1日 - 定期運行終了時にかけて、北海道新幹線開業に向けた総合的な検査および試験を実施するため、年末年始を含む一部の運転日において、「カシオペア」とともに運休や時刻変更が発生(「北斗星」は10月5日から)。 2015年(平成27年)3月14日 - 同日のダイヤ改正で、車両の老朽化および北海道新幹線の走行試験のため、「北斗星」定期運行終了。24系のうち、JR北海道所属車が運用を終了した。「カシオペア」の運転時刻が変更。下りの上野 - 青森間と上りの札幌 - 青森間が改正前の「カシオペア」、下りの青森 - 札幌間と上りの青森 - 上野間が改正前の「北斗星」のダイヤをほぼ踏襲し、所要時間が増加。 「北斗星」定期運用最終日編成 ← 上野・函館 青森・札幌 → 下り編成(3月13日上野発)所属JR北海道札幌運転所 JR東日本尾久車両センター 号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 電源車 客車形式オハネフ258 オハネフ24501 オハネ25563 オハネ25565 オハネ25551 スハネ25502 スシ24504 オロネ25504 オロハネ25502 オロハネ24552 オハネフ2514 カニ24505 機関車上野→青森 EF510-512(田端) 青森→函館 ED79-4(青函) 函館→札幌 DD51-1093(函館)(前)、1138(函館)(後)(重連) 上り編成(3月13日札幌発)所属JR北海道札幌運転所 JR東日本尾久車両センター 号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 電源車 客車形式オハネフ2515 オハネフ24502 オハネ25561 オハネ25566 オハネ25552 スハネ25501 スシ24507 オロネ25506 オロハネ25503 オロハネ24553 オハネフ25215 カニ24506 機関車札幌→函館 DD51-1137(函館)(前)、1100(函館)(後)(重連) 函館→青森 ED79-4(青函) 青森→上野 EF510-514(田端) 3月15日 - 17日 - 4月2日から運行予定の臨時列車について、尾久車両センター所属車のみで運用するための返却回送が行われた。まず、尾久所属車+カニ24 502(札幌運転所所属)を15日から16日に掛けて札幌運転所から尾久車両センターへの返却を行い、16日から17日に掛けてカニ24 502を含む札幌所属車を所属先に返却した。その後、札幌所属車は廃車されることになり、DF200形に牽引されて札幌貨物ターミナル駅へ回送された。 3月25日 - JR北海道オリジナルの車掌による車内販売での北斗星グッズが定期列車運転終了時点で販売終了したことを発表。したがって、4月2日から8月22日における臨時列車では販売されない。 4月2日 - 8月22日 - 臨時「北斗星」を運行。使用する車両はJR東日本所属車のみで、ダイヤは「カシオペア」とほぼ同じだが、下り列車における一ノ関駅・盛岡駅停車時の客扱いは実施しない。 5月17日 - 19時55分頃、八雲 - 山越間を走行中の上り「北斗星」で、4号車の進行方向左側のドアが全開に近い状態で走行しているのを車掌が発見し、落部駅に緊急停車。乗客の安否を確認したが、全員の無事を確認、該当のドアを施錠し開かない様にした上で、約3時間後の22時45分頃に運転再開した。八雲発車時にはドアが閉まっていたのが確認されており、その後何らかの理由で開いたとみられる。国土交通省運輸安全委員会は重大インシデントと判断し、鉄道事故調査官をJR東日本尾久車両センターに派遣した。 8月21日 - 上野発の最終列車が出発し、この日で臨時列車も含めた下り列車の運転は終了する、最終列車の牽引はEF510-515だった。 8月23日 - 上野着の臨時列車での運行を最後に「北斗星」完全廃止。それと同時に約57年に亘って運行された「ブルートレイン」も歴史に幕を閉じた。。2015年8月22日の16時12分発上野行きを見届けるために札幌駅には約1500人の鉄道ファンや見物客が集まり、別れを惜しんだ。翌日の上野着の最終列車には約2500人(JR東日本発表)が駆けつけた。 「北斗星」臨時運用最終日編成 ← 上野・函館 青森・札幌 → 下り(8月21日上野発)、上り(8月22日札幌発)編成号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 電源車 客車形式オハネフ25214 オロネ25505 オロハネ25501 オロハネ24551 オハネフ25215 オハ25503 スシ24506 オロネ25506 オロハネ25503 オロハネ24553 オハネフ2514 カニ24508 機関車(下り)上野→青森 EF510-515(田端) 青森→函館 ED79-20(青函) 函館→札幌 DD51-1138(函館)(前)、1100(函館)(後)(重連) 機関車(上り)札幌→函館 DD51-1100(函館)(前)、1138(函館)(後)(重連) 函館→青森 ED79-20(青函) 青森→上野 EF510-515(田端) 2016年(平成28年)3月21日 - 「カシオペア」も上野着での運行を最後に一般販売分の運行終了(一旦は廃止扱い)。それと同時に上野発の一般販売が可能な夜行列車は半世紀の歴史に幕を閉じた。また、団体専用列車ではあるが、上野発の夜行列車としては「TRAIN SUITE 四季島」が本格的なクルーズトレインとして後継している。 4月6日 - 「カシオペア」については半定期列車の廃止による一般販売分は運行が終了したが、同年6月以降に団体専用列車として上野 - 札幌間は「カシオペア紀行」の運行および、「カシオペアクルーズ」も運行再開が発表された。 9月6日 - JR東日本公式としては、「Train Hostel 北斗星」と言う名称で北斗星用B寝台と個室用寝台を利用した宿泊施設を東京都中央区の既存ビル利用で同年12月に開設する予定を発表した。これは訪問外国人向けに「旅の道中が楽しくなるホステル」を目的で「北斗星」を疑似体験を可能とし、東北地方の観光情報案内もすることで東日本エリアの観光促進の意図もある。 12月15日 - 前述の「Train Hostel 北斗星」が営業開始。 以降は運行体系が変わるため、「カシオペア (列車)#団体専用列車「カシオペアクルーズ」「カシオペア紀行」」および「TRAIN SUITE 四季島」を参照。 臨時列車「エルム」(2000年5月5日 上野駅) エルム(尾久駅) 「エルム」ヘッドマーク 「夢空間北斗星」テールマーク 「北斗星トマムスキー」テールマーク
※この「「カシオペア」登場以降」の解説は、「北斗星 (列車)」の解説の一部です。
「「カシオペア」登場以降」を含む「北斗星 (列車)」の記事については、「北斗星 (列車)」の概要を参照ください。
- 「カシオペア」登場以降のページへのリンク