エンドウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/09 09:08 UTC 版)
エンドウ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() エンドウと果実
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Pisum sativum L.[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
エンドウ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
pea[2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
変種・品種 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
歴史
原産地は、エチオピア、中央アジアなどとされ、古代エジプトや古代ギリシアでの記録があることから、世界最古の農作物ともいわれている[2]。古代オリエント地方や地中海地方で麦作農耕の発祥とともに栽培化された豆で、原産地域であるフェルガナから漢に伝来した際に、フェルガナの中国名が「大宛国」であることから「豌豆」(えんどう=宛の豆)と名付けられたことが名の由来となっている。原種は近東地方に今日でも野生している P. humile Boiss. et Noö. と推察されている。もともとは麦類の間で雑草として生えてきたこの原種の野生植物を、種実を食用にしたり、根粒菌による土の肥沃化に効果があるなどの利用価値を発見することで、麦類とともに混ぜ植え栽培するようになり、次第に栽培植物として品種改良が進んだと考えられている。この地域では農耕開始期に、カラスノエンドウもエンドウと同時に同様の利用が行われ始めたが、こちらの栽培利用はその後断絶し、今日では雑草とみなされている。また、同じ地域に起源を持つマメ科作物としては、ソラマメ、レンズマメ、ヒヨコマメが挙げられる。麦作農耕とともにインドや中国などユーラシア各地に広まり、中国に伝わったのは5世紀、日本へは8世紀ごろに伝わった[2]。また、メンデルが実験材料としたことでも知られている。
特徴
さやの硬さにより、硬莢種(こうきょうしゅ)(P. sativum subsp. arvense) (Poir.) と軟莢種(なんきょうしゅ)(P. sativum subsp. hortense) (Asch.) がある。硬莢種はその名の通り莢(さや)が固く、主として完熟して乾燥した豆を収穫して利用する。花は紅色(紫色)または白色である[7]。軟莢種は莢が柔らかく、未熟な莢をサヤエンドウ、成長を終えて乾燥前の生の豆をグリーンピースとして利用する[2]。エンドウの一品種スナップエンドウは、軟莢種の中でも豆が大きく成長しても莢が柔らかく、豆と莢の両方を野菜として利用できる[2]。グリーンピースは、缶詰や冷凍品にして通年市場に流通しているが、生のものは春が旬で、この時期は香りや甘みが格別によい[2][8]。
原産地が冬に雨が多い地中海性気候の近東地方であるため、夏の高温期は成長適期ではなく、麦類と同様に基本的には秋まきして翌春収穫する。冬の寒さの厳しい東北北部や北海道では春まきして初夏に収穫する[9]。連作に弱く、一度栽培した土地では数年間栽培が困難となる[9]。また、原産地が土壌にカルシウムなどが多い乾燥地帯であることから想像できるように、酸性土壌にも弱い。
発芽に際しては同じマメ科のダイズのように胚軸が伸張して地上で子葉を双葉として展開するのではなく、上胚軸だけが伸張して地上に本葉だけを展開し、子葉は地中に残る。
注釈
出典
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pisum sativum L.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年4月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 134.
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pisum sativum L. var. arvense (L.) Poir.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年4月6日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pisum sativum L. var. macrocarpon Ser.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年4月6日閲覧。
- ^ 日本国語大辞典, デジタル大辞泉,大辞林 第三版,動植物名よみかた辞典 普及版,精選版. “野良豆(ノラマメ)とは”. コトバンク. 2020年5月19日閲覧。
- ^ 野菜ナビ. “グリーンピース 実えんどう”. 野菜ナビ. 2020年5月19日閲覧。
- ^ a b c 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 135.
- ^ 主婦の友社編 2011, p. 96.
- ^ a b 主婦の友社編 2011, p. 100.
- ^ “日本食品標準成分表2015年版(七訂)”. 文部科学省 (2015年12月). 2023年5月9日閲覧。
- ^ 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
- ^ Basic Report Nutrient data for 11304, Peas, green, raw National Agricultural Library (USDA)
- ^ a b 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 136.
- ^ a b c 主婦の友社編 2011, p. 101.
- ^ 美味しいヨーロッパ アウトバウンド促進協議会、2021年12月13日閲覧。
- ^ “Pea Golden Podded - The Diggers Club”. 2012年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月24日閲覧。
- ^ “Purple podded peas”. Glallotments.co.uk. 2011年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月21日閲覧。
- ^ Crop Plant Anatomy. CABI. (21 August 2017). ISBN 9781780640198 2017年8月21日閲覧。
- ^ “Dry Field Pea”. Purdue.edu. 2017年8月21日閲覧。
エンドウ.
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/07 09:45 UTC 版)
エンドウ.(えんどう)は、日本の作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、ギタリスト。
- ^ “使用機材,製作記事”. Blackend. 2022年8月30日閲覧。
- ^ “11.5自作エフェクターセミナー【レビュー】”. NOAH Colleage. 2022年8月30日閲覧。
- ^ “12.6自作エフェクターセミナー【レビュー】”. NOAH Colleage. 2022年8月30日閲覧。
- ^ “ド素人のためのエフェクター製作講座”. 320design (2019年1月5日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “第二回ド素人のためのエフェクター製作講座”. 320design (2019年6月4日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “【JNCA主催】ボカロP・音楽ファン必見「NexToneを使いこなせ」座談会”. JNCA. ニコニコ生放送 (2018年11月18日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “「THE JASRAC SHOW!」vol.84”. JASRAC. ニコニコ生放送 (2019年12月17日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “【JASRACだけが音楽著作権管理団体じゃない】NexTone によって音楽業界はどう変わるの? 【NexTone社長とミュージシャンが大激論】”. JNCA. ニコニコ生放送 (2020年7月30日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “集まって声を上げれば政治にも届く-エンドウ.(GEEKS、月蝕會議)が語る、コロナ以後の音楽クリエイターのあり方(インタビュー前編)”. SOUNDMAIN (2021年1月19日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “長く現役でいたい人ほどインディペンデントな活動を-エンドウ.(GEEKS、月蝕會議)が語る、コロナ以後の音楽クリエイターのあり方(インタビュー後編)”. SOUNDMAIN (2021年1月26日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “MCA主催「音楽クリエイターのための権利勉強会」開催のお知らせ”. MCA (2021年2月5日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “MCA主催「音楽クリエイターのための権利勉強会vol.2」開催のお知らせ”. MCA (2021年5月11日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “JASRAC担当者と学ぶ“究極にわかりやすい”著作権印税の仕組み【独立系クリエイターのための音楽著作権HOW TO! Vol.1】”. SOUNDMAIN (2021年11月5日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “キノコ音学校「著作権を学ぼう~音楽作家はつらいよ~」”. キノコ音学校. Youtube (2021年11月10日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “役員一覧”. JASRAC (2022年6月30日). 2022年8月30日閲覧。
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