トヨタ IMTS
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IMTS(Intelligent Multi-Mode Transit System) の最大の特徴は、従来の地上設備を主体とした軌道系交通システムに対し、極力車両側の制御装置で走行を行う自律型システムであり、専用道では自動運転・隊列走行、一般道では通常の路線バスとして手動運転を行うデュアルモードタイプのシステムである。四ガイドレールを用いないで車線保持を行う非接触による案内制御、連結器を用いないで行う隊列走行制御(電子連結)、地上設備とレーダーや他の車載機器の併用による編成同士の衝突防止制御など、既存のシステムにないIMTS特有の機能を有する。 |
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保管場所 | : | トヨタ博物館 |
製作(製造)年 | : | 2004 |
製作者(社) | : | トヨタ自動車株式会社 |
資料の種類 | : | 愛知万博会場内運行 |
現状 | : | トヨタ博物館展示 |
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車名 / 製作 | ![]() |
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型式 / 重量 | ![]() |
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車体 / 寸法 | ![]() |
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車体 / 車軸 / 操縦 / 付属 |
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機関 / 寸法 / 出力 |
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ハイブリッド | ![]() |
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駆動系 | ![]() |
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性能 | ![]() |
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参考文献 | : | トヨタIMTSにおける自動運転技術について、青木啓二他、TOYOTA Technical Review Vol.51 No.2 IMTS、青木啓二他、自動車技術会中部支部報 2005.No.56 |
車両紹介 | : | 〔車線検出システム〕車線検出精度±15mm、磁気式レーンマーカ(材料:ネオジューム)と一方磁気センサーで横方向を検出 〔車線保持制御〕磁気式レーンマーカの直上にくるようにステアリングを自動制御 〔非接触分岐〕分岐路の磁気式レーンマーカをS極とN極で分け、車両側で走行する磁気極性を指示する。 〔隊列走行制御システム〕車々間通信を行い一つの車群として走行 〔衝突防止制御システム〕他の隊列の最後尾車との衝突を防止。距離検出相対車間距離を検出。距離検出①車載ミリ波レーダ ②車々間通信(隊列間通信) ③地上車両検出装置 |
IMTS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/25 09:59 UTC 版)


IMTS(アイエムティーエス、Intelligent Multimode Transit System)は、日本のトヨタグループによる電波磁気誘導式のバスシステム。
概要
新交通システム、国の奨励する高度道路交通システム (ITS) の一種でもあり、トヨタ自動車を始めとするトヨタグループが1999年から開発に着手していたもの。レーザーレーダー(愛・地球博時はミリ波レーダー[1])路車間、車車間通信と、路面に埋め込まれた磁気ネイルによって操舵、誘導される。専用路では、無人で発進、停止、10台程度の隊列走行などの運転ができ、一般道では通常の有人運転によるバスとしての運行が可能とされる。免許では動力車操縦者の磁気誘導式電気車運転免許が必要となる。
テーマパーク・博覧会での走行の実績はあるが、公道での常設路線としては未だに採用されていない。類似システムに、オランダの「フィリアス」、アメリカのラスベガスなどで実用化されている「CiViS」がある。
運行とその後
2001年(平成13年)、南あわじ市にある「淡路ファームパーク イングランドの丘」の施設内交通として、初めて敷設された。使用された車両は日野自動車のリエッセを改造したもので、無人の運転席には同施設のシンボルともいえるコアラのぬいぐるみが乗っていた。2008年(平成20年)1月31日を以ってIMTSの運行は終了し、使用していた車両と乗降場のホームドアのみ撤去され、従業員が運転する昆虫や蒸気機関車の形をした牽引車が客車を引くロードトレインの走行路として再活用されている。
2005年日本国際博覧会 (愛・地球博) で、会場内交通手段の一つ(2005年日本国際博覧会協会愛・地球博線)として長久手会場に敷設され、圧縮天然ガス(CNG)を燃料とした低公害バスが2004年(平成16年)8月18日から試験走行を開始[2][3]し、会期中は運転席にモリゾーやキッコロのぬいぐるみを乗せて走行した。但し、地上側無人運転設備設置無設置の西ゲート駅 - メッセ前バス停間区間は有人運転であった(当然隊列走行も行われない。)。愛・地球博線では法的には鉄道(磁気誘導式鉄道と呼ぶ)として取り扱われており、アウターリアビューミラーが無い事から、車両は当初から公道での走行は考慮されておらず、豊田市がIMTSでの路線バス運行を断念した経緯がある。なお、閉幕後の車両返却に際しては、リアビューミラーが取り付けられ、広瀬工場[注 1]まで公道(猿投グリーンロード)を自走して回送された。1台がトヨタ博物館に展示されている。
また、多額の負債を抱え、再建が模索されていた愛知県小牧市の桃花台新交通桃花台線(2006年〈平成18年〉10月1日廃止)への導入が提案されたが、転換には当初の想定以上の費用がかかることが後に判明し、導入は断念された。
脚注
注釈
出典
- ^ “トヨタ IMTS”. 自動車技術330選. 自動車技術会. 2018年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月13日閲覧。
- ^ 『愛・地球博会場でIMTSの試験走行を開始』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2004年8月18日。オリジナルの2004年12月24日時点におけるアーカイブ 。2005年9月4日閲覧。
- ^ 『愛・地球博会場でIMTSの試験走行を開始』(プレスリリース)地球産業文化研究所、2004年8月18日 。
関連項目
IMTS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 18:48 UTC 版)
詳細は「IMTS」を参照 ミリ波レーダー、路車間、車車間通信と、路面に埋め込まれた磁気ネイルによって走行する、国が提唱するITSの自動運転と同様のシステム。専用路では、発進、停止、10台程度の隊列走行などが無人で行える。 一般道路上では、通常の有人運転により、バスとして運行が可能とされる。鉄道の定時性や輸送効率、バスのフレキシビリティーなど、双方の長所を融合させた交通システム。日本の法規では専用軌道走行時は鉄道車両として扱われる。現在は試験段階。
※この「IMTS」の解説は、「日本のバス車両」の解説の一部です。
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