輸送効率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 09:23 UTC 版)
本来的に輸送を目的として建造された輸送船の輸送能力と比して船舶1トン当たりの輸送効率が劣る上、大発でも艇長14.8メートルと、外洋に出ると対波浪性に劣り、構造上、天蓋が無いため降雨にも弱かった。実際、ガダルカナルの戦いで輸送された前述の第124連隊第2大隊(約1,000名)のうち無事ガダルカナル島に上陸できたのは600名~700名で、物資も途中で多くが放棄されたとされる。
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輸送効率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 14:05 UTC 版)
もともと輸送任務を想定していない駆逐艦なので、輸送効率は著しく低いものだった。貨物船を徴用した輸送船の場合、輸送能力は船舶1トン当たり概ね1トン程度で、一隻で数千トンを輸送でき、燃料消費量の点からも効率がよかったのに比べ、駆逐艦の場合は、大型の陽炎型でも排水量約2500トンに対し輸送量は15トン~20トン程度、完全武装の陸兵のみならば150名程度(当時の編成で1個中隊が120名だった)が限界であった。しかも、輸送船なら貨物用の大型クレーン類を有しているので戦車や重火器の輸送も可能なのに対し、駆逐艦では内火艇を上げ下ろしする程度の設備しかなく、分解した大砲を少数積むことが精一杯だった。 大発のような本格的な上陸用舟艇も積めないので、折畳舟と呼ばれた手漕ぎの小型上陸用舟艇に物資兵員を移して、駆逐艦の内火艇で曳航する方式がとられた。その余裕も無い場合には、ドラム缶等により防水包装された食料や弾薬を縄でつないで海上へ投棄し、現地部隊の大発が回収するという方法がとられたが、しばしば回収に失敗することがあった。 さらに、月明期(月齢15を中心とした前後2週間程度)には輸送に当たる駆逐艦が発見されやすくなるため利用できず、輸送計画が立てられないという兵站計画においては致命的な欠点があった。
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