ガダルカナル島とは? わかりやすく解説

ガダルカナル‐とう〔‐タウ〕【ガダルカナル島】


ガダルカナル島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/20 08:15 UTC 版)

ガダルカナル島(ガダルカナルとう、英語: Guadalcanal)は、ソロモン諸島最大[注 1]であり、同国の首都ホニアラがある。第二次世界大戦の激戦地で、展開した日本軍部隊の多くが補給路を絶たれ、多数の餓死者を出したことから、略称のガ島をもじった餓島(がとう)とも呼ばれた。現地先住民の言葉では「イサタブ(Isatabu)」と称する。


  1. ^ 国家としてのソロモン諸島のうち最大の島であるが、地理的なソロモン諸島の中で最大の島はブーゲンビル島パプアニューギニアに属す)である。


「ガダルカナル島」の続きの解説一覧

ガダルカナル島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 20:03 UTC 版)

ヘレナ (軽巡洋艦)」の記事における「ガダルカナル島」の解説

ガダルカナル島の戦い」も参照 真珠湾で仮修理行ったヘレナは、本格的修理のためメア・アイランド海軍造船所回航された。1942年昭和17年)に入って修理終えると、ヘレナ南太平洋方面飛行機シービーを緊急輸送する任務に就きエスピリトゥサント島からガダルカナル島へ急送したウォッチタワー作戦によりアメリカ海兵隊占領したヘンダーソン飛行場に、一刻もはやく航空隊進出させる必要があった。このため軽巡ヘレナ駆逐艦1隻は、アメリカ海兵隊機を搭載した護衛空母ロング・アイランド (USS Long Island, AVG-1) を護衛してガ島接近した8月20日午前9時30分、日本海軍飛行艇ガ島南東250地点で「〇九三〇 D2 敵ノ兵力 空母一 巡洋艦一 駆逐艦二 其ノ他、基地ヨリノ方位一一六度五二〇浬、針路三五〇度速力一四節」を報じた。この空母艦橋のないタイプであった。また別の飛行艇は「一二〇五 D1 敵兵空母一 巡洋艦四 駆逐艦九/一二一五 D一 敵機部隊位置ツラギ」ノ一三三度二四七浬、針路一三〇度速力一八節」を報じ、この空母艦橋をもつタイプであった二つ空母位置には約70浬の差があり、日本側は別個の機動部隊判断第二水雷戦隊司令官田中頼三少将)が護衛していた一木支隊第二梯団反転退避させた。 同20日午後ロング・アイランドSBD ドーントレス急降下爆撃機 12機、F4F ワイルドキャット戦闘機 19機を射出した。海兵隊機はヘンダーソン基地着陸し最初航空兵となったロング・アイランドニューヘブリディーズ諸島帰投したので、ガ島北方から迫っていた南雲機動部隊第一航空戦隊翔鶴瑞鶴龍驤)と対決せず済んだ一木支隊先遣隊900名の夜襲8月21日未明イル川渡河戦テナル川の戦い)で撃退したヘンダーソン飛行場基地は、次々増強される。そして8月24日から25日第二次ソロモン海戦において連合軍勝利一因になったつづいてヘレナ空母機動部隊護衛加わった空母ワスプ (USS Wasp, CV-7) 基幹の第18任務部隊(レイ・ノイス少将)に合流した空母ホーネットUSS Hornet, CV-8)を基幹とする第17任務部隊英語版)と、ワスプ基幹の第18任務部隊は、エスピリトゥサント島からガ島へ向かう海兵隊乗せた6隻の輸送船を間接護衛していた。9月15日昼、ワスプ伊19潜水艦長木梨鷹一少佐)の魚雷攻撃をうける。酸素魚雷3本命中したワスプは、炎上して手のつけようなくなった重巡サンフランシスコソルトレイクシティ軽巡ヘレナジュノー等が協力して救援従事したヘレナワスプ幹部乗組員合わせて400名を救助した。なお、伊19発射した魚雷は第17任務部隊をも襲い空母ホーネット護衛していた戦艦ノースカロライナ (USS North Carolina, BB-55) と駆逐艦オブライエン (USS O'Brien, DD-415) に命中した後者はその損傷が元で後日沈没したヘレナワスプ生存者エスピリトゥサント島まで送り届けた後、レンネル島沖にてガダルカナル島行き輸送船団護衛任務戻ったその後ヘレナは第64任務部隊配置換えになった。またヘレナ艦長ギルバート・C・フーバー英語版大佐となった

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ガダルカナル島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 04:38 UTC 版)

ソロモン諸島の戦い」の記事における「ガダルカナル島」の解説

詳細は「ガダルカナル島の戦い」を参照 1942年昭和17年7月6日日本海軍はガダルカナル島に飛行場設営隊わずかな守備隊送り込みルンガ飛行場(後のヘンダーソン飛行場ホニアラ国際空港)の建設開始し8月5日第一期工事完成した一方この情報つかんだアメリカ軍は、8月7日にガダルカナル島に海兵隊10,000名を上陸させて、さしたる抵抗受けず飛行場占領した。またこれと同時にフロリダ島ツラギ島、ガブツ島、タナンボゴ島に対して陸海共同占領作戦が行われた。ウォッチタワー作戦呼ばれるこれらの作戦は、太平洋戦線アメリカ軍にとっては初めての攻勢であった。こうしてそれまで注目されていなかったガダルカナル島は日本連合軍主力アメリカ軍)の激戦地となったアメリカ軍ガダルカナル上陸日本海軍直ち反撃行動起こし第一次ソロモン海戦発生した。この時までの日本軍ガダルカナルでの作戦海軍単独によるものであったが、8月12日に「ソロモン群島要地奪回作戦」(カ号作戦)の陸海軍中央協定締結され陸軍奪回作戦に加わることになった。しかしアメリカ軍日本から奪取した飛行場を巡る地上戦では、日本軍の情勢判断の誤りにより被害拡大したこの間周辺海域では多く海戦が行われ、日米両軍とも多数艦船失った工業生産力が劣る日本の方がより大きな打撃であったまた、この戦いでラバウル航空隊往復2,000キロもの長距離飛行強いられた。そのため、搭乗員疲労激しく多く航空機貴重な熟練搭乗員消耗していった。 1942年12月31日日本はガダルカナル島からの撤退決定し翌年2月撤退が行われた(ケ号作戦)。一連の撤退作戦が行われた後、1943年昭和18年2月9日ガダルカナル島からの「転進」(撤退)を伝え大本営発表が行われた。この戦いにおける日本軍死傷者24,000名、アメリカ軍死傷者6,000名を数えるまでになっていた。日本軍はガダルカナル島での戦い敗北し以後戦況悪化の一途をたどる

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ガダルカナル島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:22 UTC 版)

イル川渡河戦」の記事における「ガダルカナル島」の解説

1942年昭和17年8月7日連合国軍ウォッチタワー作戦によりソロモン諸島内のガダルカナル島、ツラギ島およびフロリダ諸島に来攻、アメリカ海兵隊上陸した。これは、これらの島嶼日本軍軍事基地となって米豪間の補給ルートを脅かすことを阻止するためであり、他方ニューギニアの戦い支援して最終的に日本軍ビスマルク諸島ニューブリテン島ラバウル基地をめざすための拠点にする意図もあった。この「フロリダ諸島の戦い」がその後6ヵ月長きにわたるガダルカナル島の戦い始まりである。 連合軍奇襲成功し第1海兵師団はガダルカナル島に無血上陸した8月8日日没までにはガダルカナル島ルンガ岬日本軍建設中完成間近であった飛行場占拠した日本軍ガ島守備隊設営隊員約2570名(第十設営隊1350名、第十設営隊1221名)と守備隊247名、ツラギ守備隊第八根拠地隊第八十四警備隊400名、ガブツ島は横浜海軍航空隊342名と設営隊144名を擁していた。ツラギ守備隊横浜海軍航空隊は、小数捕虜をのぞき玉砕した。ガダルカナル島では、生き残った設営隊員や陸戦隊員ジャングル逃げ込んだ残存部隊(第十設営隊隊長門前大佐〉、第十設営隊隊長岡村徳長少佐〉、守備隊)は飛行場から撤収して西進マタニカウ河より西方3~4km高地陣地構築し海軍本部とした。残存守備隊はここを拠点アメリカ海兵隊交戦することになった8日夜、米輸送船からの物資揚陸作業中、輸送船護衛していた連合軍艦隊日本海軍外南洋部隊指揮官第八艦隊司令長官三川軍一海軍中将率い巡洋艦7隻と駆逐艦1隻と交戦した連合軍側は巡洋艦4隻と駆逐艦1隻が沈没巡洋艦1隻と駆逐艦1隻が大破するなど多大な損害被った日本側も第十一航空艦隊司令長官塚原二四三海軍中将8月7日時点ではテニアン島所在麾下一式陸上攻撃機第二十五航空戦隊、司令官山田定義海軍少将軍隊区分においては第五空襲部隊)が米軍輸送船団対し空襲敢行し、大損害を受けた。さらに海軍陸戦隊519名を乗せガダルカナル奪回向かっていた津軽艦長指揮下の輸送部隊敷設艦津軽測量船宗谷輸送船明陽丸、第21号掃海艇第16号駆潜艇)は8日1155に作戦中止命令をうけラバウルに向け反転したこのうち明陽丸がセント・ジョージ岬付近で米潜水艦S-38の雷撃により沈没行方不明者342名を出した。(日本呼称第一次ソロモン海戦連合軍呼称サボ島海戦。) アメリカ海軍機動部隊/第61任務部隊英語版)を指揮するフランク・J・フレッチャー中将存在しない日本軍空母機動部隊恐怖感じ正規空母3隻(エンタープライズサラトガワスプ)、新鋭戦艦ノースカロライナ重巡6隻、駆逐艦16隻という兵力擁しながら、上陸支援打ち切って撤退した空母機動部隊による航空支援失い上陸船団護衛する艦隊夜戦大打撃を受け、リッチモンド・K・ターナー少将はガダルカナル島からの撤退開始した8月9日夕刻までに、残る重機食糧・兵の揚陸断念し物資半分ほど揚陸しないまま海軍戦力すべてを撤退させた。このとき、32門の75mm榴弾砲と105mm榴弾砲からなる砲兵大隊揚陸済みであったが、食糧4日もしくは5日分しか揚陸できなかった。サボ島ガ島ルンガ岬沖にかけての制海権日本側にあり、日本軍潜水艦駆逐艦偵察のたびに艦砲射撃をおこなってアメリカ海兵隊脅威与えた。 ガダルカナル島とツラギ島上陸した海兵隊第1海兵師団1万6000名(ガ島1万名、ツラギ諸島に約6000名)は、補給断たれた状態で孤立することになった。ガダルカナル島では奪取した飛行場のあるルンガ岬周辺防衛線を構築することに注力し、橋頭堡中央には75mm榴弾砲と105mm榴弾砲全周射撃可能なように配置された。また日本軍基地設営隊遺棄し物資施設極めて充実したのだった海兵隊ロードローラートラック鹵獲活用して飛行場完成急いだ指揮官ヴァンデグリフト少将防衛線内に約11,000名を配置し4日間かけて物資揚陸地点から防衛線内分散した集積場へと運び込んだ飛行場ミッドウェー海戦戦死した米海兵隊パイロット、ロフトン・ヘンダーソン少佐の名をとってヘンダーソン飛行場名付けられた。日本軍からの鹵獲分もあり、食糧14日分にまで増えたが、限られた食糧節約するため1日食事回数を2回に制限したという。 ヘンダーソン飛行場周辺橋頭堡築いたアメリカ海兵隊だが、ガダルカナル島の日本軍守備隊はまだ降伏していなかった。ルンガ川河口左岸捕虜にした日本軍准士官からの情報で、日本軍飢餓状態で無統制となっており、説得次第では投降すると判断した軍医日本語語学将校をふくめた偵察25名は降伏勧めるため発動艇2隻に分乗しマタニカウ川左岸進出したところ、日本軍前進陣地直前上陸したため猛射をうけ3名を除いて全滅した救援のため出動した海兵隊一コ中隊クルツ西方上陸し同日午後にマタニカウ川右岸戻った8月15日アメリカ軍高速輸送艦4隻(旧式駆逐艦改造艦艇)が航空ガソリン爆弾軍需品航空基地隊員搭載しガ島揚陸成功した8月19日早朝アメリカ海兵隊300名は日本軍ガ島守備隊陣地西方のコカンボナ(クルツ西方5km)に上陸し同時にマタニカウ川右岸海兵隊砲兵支援下で攻撃開始した米海兵隊戦史によれば日本兵65名が戦死して日本軍後方避退したと記録し、横五特(高橋中隊)の無線報告には「敵に相当の損害与え大発三、機銃一を捕獲。我に被害なし。食糧あと二日分」とある。

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