回数乗車券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/14 16:06 UTC 版)
回数乗車券(かいすうじょうしゃけん)とは、交通機関が一定の期間内に、一定の区間を複数回利用する旅客に対し、任意の割引率をもって発行する乗車券や金券の一種。一般には回数券(かいすうけん)と呼ばれる。心理的に回数券を購入すると利用する回数が増えるという特性も持ち合わせているため多くのビジネスモデルで採用されている。
注釈
- ^ ただし、他社委託や、指定席券売機やみどりの窓口の設置がない駅では引き続き近距離用券売機で回数券を発売している。
- ^ 有効期限はなく、一畑バス(高速バスは除く)と共通利用可能。
- ^ オフピーク時の利用促進を目的に、1990年代後半(大手私鉄では1995年9月1日の運賃改定から)に各社で導入された。導入当初「オフピークチケット」(時差回数券)、「サンキューチケット」(土休日回数券)の愛称が使われていたが、近畿日本鉄道など一部を除いてこの名称はほとんど使われなくなった。
- ^ 普通運賃10倍の値段で12枚 - 15枚つづり、または普通運賃5倍で6枚つづりで発売されていることが多い。
- ^ 普通運賃10倍の値段で13枚 - 15枚つづり、または普通運賃5倍で6 - 7枚綴りのハーフ回数券が阪急・阪神系列とその連絡回数券発売事業者と埼玉高速鉄道で発売されている。
- ^ 自動改札機のディスプレイには、SFカードでは残額が表示されるが、回数券の場合は残りの使用可能回数が表示される。
- ^ 但し、阪急電鉄、阪神電気鉄道では他社線との連絡回数券は従来の切符型で発行している。
- ^ 但し、1区(当時は200円)のみ利用可能であった「1区特別回数券」(10回分の料金で12回利用可能)に限り、1区運賃を180円に値下げするまで販売を継続。
- ^ このうち島原鉄道では、長崎スマートカードの代替としてnagasaki nimocaを導入することを表明したが、その後長崎自動車の傘下に入ったためnagasaki nimoca導入は白紙となり、代替として2020年7月より島鉄バス専用の紙式回数券を発売している。
- ^ 磁気カードETカードを代替に廃止。なお、そのETカード自体もICカードナイスパス導入を機に発売を終了している。
- ^ 弘南バス(青森県)では、『セット回数券』と呼称。
- ^ 静岡県の援助によるものである。遠鉄バス#回数券も参照。
- ^ 日本における定期乗車券は特定の期間内であれば指定された区間を何回でも利用可能な場合がほとんどである。
- ^ ANAは「出張@割」、JALは「ビジネスきっぷ」と呼称する。
- ^ 期限のある回数券の場合、払い戻しではなく「発売済みの分はそのまま期限まで有効」という形で対応されることも多い。
出典
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- ^ ただし、旅客営業規則等において発売する旨が記載された事業者(西武鉄道など)は発売しているが、対象の生徒が多くないためかホームページ等において発売する旨を記載していない事業者も多い。
- ^ 「鉄道記録帳」『RAIL FAN』第52巻第1号、鉄道友の会、2005年1月号、23頁。
- ^ 運賃・乗車券について -株式会社ゆりかもめ
- ^ 「13枚回数券」の発売について 伊豆急行
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- ^ 乗車券2枚投入 - 東京地下鉄
- ^ バス・電車ふれあいデー/長野県
- ^ JALグループ、2008年度上期の国内線運賃を届出 (JAL)
- ^ 2008年度上期(4月〜9月)の国内線運賃について (ANA)
- ^ 便利でおトクなANAカード会員専用運賃「ビジネスきっぷ」登場!!
- ^ JALカード会員限定、国内線「JALビジネスきっぷ」運賃を届出!
- ^ 平和交通公式ウェブサイト. “平和交通株式会社 バス回数券”. 2017年8月29日閲覧。
- ^ JTBパブリッシング『ララチッタ フランス』2015年、6頁
- ^ JTBパブリッシング『ララチッタ スペイン(2016年版)』、23頁
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- 2 回数乗車券の概要
- 3 フランスの回数乗車券
「回数乗車券」の例文・使い方・用例・文例
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