IMVシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 08:31 UTC 版)
「トヨタIMVプロジェクト」の記事における「IMVシリーズ」の解説
トヨタではIMVプロジェクトから生み出された車種を総称してIMVシリーズとよんでいる。世界140カ国以上で販売する国際戦略車であり、プラットフォームは一つとされ、ピックアップトラック、ミニバン、SUVとボディタイプ別では3種だが、ピックアップトラックが3種のバリエーションがあり計5車種とされた。さらに、多くの人びとに受け入れられるよう、販売する各国での仕様はそれぞれの地域需要に対応しながら確定されるとした。 プラットフォームを共通化し低コストとし、また、新興国に求められているパワーと低価格という条件を満たしながらもトラック風ではなく乗用車風の高級感を併せ持つモデルが目指され、より魅力的な商品をより安く、かつ、トヨタらしく品質・性能・価格がバランスが取れている(トヨタの言葉で「グローバルベスト」である)ことを目指すことがコンセプトとされた。 5種のモデルは、それぞれIMV-IからIMV-Vまで(IMV-1からIMV-5まで)記号が振られた。IMV-IからIIIまではピックアップトラックで、IMV-I(IMV-1とも記する。以下同様)はBキャブ(Cab)、IMV-IIはCキャブ、IMV-IIIはDキャブとネーミングされた。IMV-IVはSUV、ここまではタイでの生産、IMV-Vはキジャンの後継となるより大型のモデルでインドネシアでの生産とされた。メディアなどではRVを多目的レジャー車と紹介するような位置づけでIMVシリーズを国際戦略車(IMV)や世界戦略車(IMV)とも紹介することがある。 IMVモデルラインナップ IMVシリーズは以下の5種がある IMV-I:ピックアップトラック シングルキャブ IMV-II:ピックアップトラック エクストラキャブ IMV-III:ピックアップトラック ダブルキャブ IMV-IV:SUV IMV-V:ミニバン IMVシリーズ最初の車種はタイで生産されたピックアップトラック3種でこれはハイラックス・ヴィーゴとして販売された。その後、ミニバンはインドネシアで生産され同国ではキジャン・イノーバとして、その他ではトヨタ・イノーバとして販売された。SUVモデルは、トヨタ・フォーチュナー、ハイラックスSW4として販売された。 これらの車種を世界140カ国以上の市場に導入することを前提に、新規開発し、世界規模の最適生産・供給体制を構築するため、生産の中心拠点をタイ、インドネシア、南アフリカ、アルゼンチンの4か国とし、アジア、欧州、アフリカ、オセアニア、中南米、中近東の新興国市場へ輸出、さらにインド、フィリピン、マレーシアなどでは自国市場向けの車両を生産するなど多国籍の展開をおこない、ある一国でのトラブル発生時には他の生産拠点がバックアップすることによりリスク対応もおこなわれている。トヨタ関連の主要メーカーも共に進出し、生産拠点域内での現地調達率もあげ、主要部品についても、地元や周辺各国で生産し、各車両生産国に供給している。2004年の立ち上げ時には世界で年間55万台生産・販売する計画とされた。
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