私立華武高校
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「Mr.FULLSWINGの登場人物」の記事における「私立華武高校」の解説
埼玉二強の一翼にして、埼玉県下最強の野球部を擁する私立の男子校。モチーフは「花札」。ただし、松と梅は登場しない。野球部は創部70年と歴史が古く、5年前埼玉県最強の椅子に座した。前年の甲子園はベスト8。現在では県下無敗のエース・屑桐無涯を中心にして菖蒲監督が采配を振り、1年生にして4番に座る御柳芭唐を攻撃の要とする。本年も埼玉では最強を誇り、強豪卍高校相手の練習試合で40点以上の大差で圧勝、十二支高校もハンデを付けたうえで完勝するなどの圧倒的な強さで地区予選に臨み優勝するが、甲子園では優勝候補に挙げられながらも一回戦で大阪代表の豊臣高校に大敗した。 番外編『帰ってきたMr.FULLSWING』では慰安旅行で旅館がダブルブッキングしたことで十二支と喧嘩になった。 屑桐無涯(くずきり むがい) 声 - 諏訪部順一 3年(主将) 右投右打 投手 12月29日生まれ 血液型A型 身長181cm 体重72kg(文庫版:73kg) 他者を威圧するような眼光と尊大な態度が目立つが、風邪で寝込んだ母親のために卵粥を作ってあげるなどの家族思いな一面もある。左顔面から肩にかけて覆っている火傷の痕は、昔自宅が火事になった時、妹・弟達を救出した際に負った。家が非常に貧しく、その上父親が借金を残して死んでしまったため、プロの選手になって家族を楽にさせることだけを人生の目標に、ひたすらストイックに野球に取り組んでいる。甲子園へ赴く前の晩に母親が倒れてしまい、甲子園大会では母親が気掛かりで本来の実力を出せなかったが、手術は無事成功。県対抗戦では実力を遺憾なく発揮した。牛尾とは中学時代のチームメイトで、屑桐家の火事事件がきっかけで道を分かつ事になってしまったが、母親の手術後に戻って来てからは牛尾の説得により無事和解した。 特技はトルネード投法から放たれる4シームのジャイロボール『五光(ごこう)』、『五光』から更にフルトルネードの状態で放たれ(そのためスタミナを大幅に消耗する)、球速が160kmにも達する『五光裂華(ごこうれっか)』とその発展系で急激に渦を巻くかのような変化を起こす『五光裂華・旋風(つじかぜ)』。卒業後は広島東洋カープに入団した。 名前の由来は花札の十二月の札「桐」[要出典]。 朱牡丹録(しゅぼたん ろく) 2年 右投右打 外野手(中堅手) 8月3日生まれ 血液型O型 身長161cm 体重50kg 華武の鉄壁の守備を担う選手である。色黒で、牡丹の花の刺繍が入ったキャスケットを被っている。彼の話し言葉は横文字で書かれるのがデフォルトで、「気(げ)」という独特の語尾と顔文字が付く。コミカルな外見とは裏腹にかなりの毒舌家で、他校に挑発的な発言をして屑桐に窘められるシーンなどが見受けられた。華武の先輩達、特に屑桐の事を信奉しており、頻繁に彼らを立てる発言をする。他校との試合に勝利した後、相手校のグラウンドに相手を戒めるために菖蒲の花の落書きをするという。 超人的飛躍力を有し、動体視力にも優れているため、投球のコースを見極めるのが得意。 アンダーシャツを身に付けず素肌に直接ユニフォームを纏い、またそのユニフォームはノースリーブ、更にボタンは閉めずに肌を晒すという着こなしをしている。本編ではガラケーを常に片手にしていたが、番外編『帰ってきたMr.FULLSWING』では時代の流れからスマートフォンを携えている。 名前の由来は花札の六月の札「牡丹」[要出典]。モデルとなった人物は松浦亜弥[要出典]。 久芒白春(くぼう はくしゅん) 2年 右投右打 遊撃手/二塁手 3月23日生まれ 血液型B型 身長173cm 体重64kg(文庫版:68kg) 常にアンダーシャツの袖から手を出さず、先端を垂らしている。慢性的な鼻炎でいつも鼻水をたらしており、ティッシュは必需品であるため手放せない。言葉に訛りが見られる。語尾に「〜ング」(ing、進行形)がつく。普段はボーッとした顔つきで緩慢な物腰をしているが、試合となると機敏な判断と動作で屑桐のフォローをしたり、また後輩である御柳の無礼な発言に腹を立て彼の尻に蹴りを入れるなど、気丈夫な性格である。 守備の要でセパタクローを駆使し、サッカー選手顔負けなほど、守備にも足を積極的に使う。 名前の由来は花札の八月の札「芒(すすき)」と、くしゃみの擬音「ハクシュン」[要出典]。 御柳芭唐(みやなぎ ばから) 声 - うえだゆうじ 1年 右投右打 三塁手/一塁手(ドラマCDでは捕手、投手も) 10月5日生まれ 血液型O型 身長184cm 体重70kg 朱牡丹からは「ミヤ」という愛称で呼ばれている。犬飼・辰羅川と幼馴染同士で、小学生時代は野球の事で犬飼と張り合っていた。 特技はバットを横に寝かせた自然体の状態で打つ『神主打法』、体をピッチャーの反対方向へ向け体のバネを最大限に活かし長打力を生む『ターニング ダイス』(超本気の時にしか使わない)と、選抜編で会得した静の秘打法『空蝉』。1年にして華武の四番を張る強打者だが、練習嫌いの気があり何かと理由を付けて休もうとする。サボっている時は屋上で寝ているか、臨時収入が入った時は街に繰り出して遊んでいる。女遊びが趣味で、よく泣かせているらしい(本人曰く、向こうが勝手に泣くとの事)。 黒目がちで吊り上った瞳と隈取り、八重歯が特徴。風船ガム(特にバブリシャス)が好きで、常に噛んでいる。なお、噛んだ後は地面に吐き捨てたりなどせず、きちんと紙に包んでいる。 大神の事は、犬飼・辰羅川の前では悪態を吐いたものの心根では尊敬しており、自分のせいで彼が命を落とした事をずっと後悔していた。犬飼達とは小学生の頃は非常に仲が良く、いつも3人で行動していた。しかし大神の死後、野球から離れた御柳が付き合っていた不良達の「御柳が犬飼達を半殺しにする事を望んだ」という嘘を犬飼が真に受けた事と、その不良達に利き腕を折られ、一時的に野球から離れざるを得なくなった犬飼の「大神ではなく御柳が死ねば良かった」という呟きを偶然御柳が聞いた事が原因で仲違い。華武高校で3人が再会した際、御柳が大神を貶め、「野球を捨てた負け犬」と犬飼を挑発した事により状況が悪化した(御柳は不良達の嘘も、犬飼の骨折も知らなかった)。犬飼は殺意を抱くほどに御柳を憎んでいたが、県対抗総力戦中に誤解は解け、最近は和解とまではいかずともそれなりに認め合えるようになったらしい。 猿野の事は華武で初対面した時は気に留めておらず、地区予選序盤時点のオマケページでも読者に指摘されるまでその存在を忘れていたほど であったが、県対抗戦中にいざこざを経て仲が深まり、由太郎を含め『空蝉』を習得した3人組で親密な関係を築いている。犬飼達との事情を知った猿野に「過去に囚われずでっかく生きろ」と諭された時、恩師である大神の姿が重なり、彼が大神に似ているという事に気が付いた。 御柳は10月生まれと決して早く生まれた方ではないにもかかわらず、誕生日の早さで他人との優劣をつけようとするなど、少し思慮の足りない所がある(作中で御柳が誕生日勝負を挑んだ猿野は7月生まれで、完敗であった)。 御柳のキャラクターデザインは難産で、結局締め切りギリギリに一発描きで決められたとの事。 本編で口にした「"FRIEND"のスペルの最後も"END"ってんだ」という台詞は番外編『帰ってきたMr.FULLSWING』で度々自らネタとしている。10話では子供の頃にいたずらで自分の嫌いなパイナップルを辰羅川と犬飼に食べさせられていたことが明らかになり、幼少期は寧ろやんちゃというよりいじめられっ子であった事が窺える。 名前の由来は花札の十一月の札「柳」とトランプ賭博の『バカラ』[要出典]。モデルとなった人物は成宮寛貴[要出典]。 帥仙刃六(すいせん はろく) 3年 左投左打 投手 1月17日生まれ 血液型AB型 身長177cm 体重65kg(文庫版:68kg) 右目に眼帯をした左腕。口癖は「ふーん……それで?」や「……へ〜、だから?」のような疑問詞。 投手として屑桐をライバル視しており、エースの座を狙っている。華武のNo.2ピッチャーだが、十二支との練習試合で相手の技量を誤ったため滅多打ちにあい、3軍落ちしてしまう。しかし、県対抗総力戦の徳島選抜戦で屑桐がやむを得ずに降板した際に華武の下克上合宿をただ一人クリアし、埼玉選抜のピッチャーとして復活した。その際は髪が短くなっており、左目に十字傷が出来ていた。 十二支戦では『ダイバースクリュー』というスクリューボールを使っていたが、弾ける程の回転を与え投球する事で、真芯で捕らえてもほとんどが凡フライとなる『スカイダイバー』へと進化した。 名前の由来は水仙と『宇宙海賊キャプテンハーロック』[要出典]。 桜花蛮奉(おうか ばんほう) 3年 右投右打 捕手 4月1日生まれ 血液型O型 身長201cm 体重105kg 三象を越える巨躯の華武高校正捕手。屑桐の女房役で、唯一屑桐の全力投球を捕ることができる。屑桐を『屑の字』と呼ぶ。サボり癖があり、普段は練習に顔を出さない。外見は無骨だがかなりモテモテで、御柳に遊びを教えられるほど。よく校内のどこかしらで他校の女子と戯れているらしい。夏目漱石の小説が好きで、文庫を携帯している。広島弁を喋る。 本編では練習試合で三象と同じ試合に出場していたが、番外編『帰ってきたMr.FULLSWING』7話ではまるで初対面のようなセリフを口にしている。また、彼を呼び出した伝令役の部員の八手はこの番外編で準レギュラー化している。 名前の由来は花札の三月の札「桜」[要出典]。 菖蒲(しょうぶ) 身長172cm 監督だが、その風貌と伝令は戦国武将を思わせる。 語尾に「故」と付ける、やたら古風な口調を使う。常に能面を身につけており、軍配を持ち、陣羽織姿で試合に颯爽と登場する姿は、もはや圧巻としか言いようがない。個人的な戦闘力も高く、変装して華武高校のベンチに侵入してきた天国を軍配の一撃で殴り倒した。その素顔は華武の部員達も知らないらしく、見た部員達は行方不明になったらしい。 バッターの癖や能力を観察した上で発動される『八陣守備』という(『鶴翼の陣』、『魚鱗の陣』、『臥竜の陣』など)、打球が落ちる場所に予測を立て、その位置に人員を配置する大胆な戦法を使う、知略に長けた軍師監督。 名前の由来は花札の五月の札「菖蒲」[要出典]。
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