日本でのCM
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カップヌードルはCMにも力を入れており、CMソングはヒット曲になることが多く、国内外で受賞歴がある。 「#CMソング」も参照 1985年から1986年に放映された「パリ・ダカールラリー」編では、ラリー参加者のオートバイ・ライダーが食べているイメージを見せ「ハングリアン民族」というコピーを入れたCMを流した。曲はHOUND DOGの「ff (フォルティシモ)」。このCMによってヒット曲になった。 1992年には米国ブラックミュージック界の大御所ミュージシャンであるジェームス・ブラウンが初代MISO(みそ)のCMキャラクターに起用され話題となった。彼の楽曲「Get Up(I Feel Like Being Like A)Sex Machine」の中のフレーズ「Get Up!」が日本人の耳には「ゲロッパ(ゲロンパ)!」と聴こえるという事もあって、それを「ミソンパ!」というフレーズに置き換え彼本人が歌うというセルフパロディ的な内容だった。近年、このMISOはしばらくメニューからは外されていたが、味と具材を大幅に刷新し再びラインナップに加わったのは、奇しくも彼が亡くなる前月の2006年11月だった。2009年3月現在販売されているものは通算3代目にあたる。 1992年より放送開始の、極端に小さな原始人がマンモスを追いかける「hungry?」篇(アートディレクター:大貫卓也、映像ディレクター:中島信也、ナレーション:アニマル・レスリー)が、1993年にカンヌ国際CMフェスティバルでグランプリを受賞した。日本人ディレクターとしては初の快挙である。本作には日清のスタッフが「俺達の方が面白いCMを作れる、失敗した場合は責任を取って全員坊主になる」と会社に持ちかけ、企画を通させたという逸話がある。なお、このCMは好評を博したためシリーズ化され、ブロントテリウム、ウインタテリウム、メガテリウム、シンテトケラス(以上の5つは全て哺乳類)、モア(走鳥類、鳥類)、ケツァルコアトルス(翼竜、爬虫類)といった計7種の絶滅動物が次々と登場することとなった(この順番は登場順ではない)。 1999年頃には、永瀬正敏をベルリンの壁崩壊の現場(1989年)やスペースシャトルの機内(1981年)、生前のジョン・レノン(1971年)やエルヴィス・プレスリー(1973年)、ミハイル・ゴルバチョフ(1985年)やカール・ルイス(1991年)や王貞治(1977年)など、「ワルキューレの騎行」(ただしスペースシャトルの機内編は「第九」)のBGMに乗せて、20世紀を象徴する出来事や人物に対してデジタル合成で現場に居合わせながらカップヌードルを食べさせる「20世紀カップヌードル」篇が作られた。 2004年頃からは「Mr.Children」の楽曲を使用したCM「NO BORDER」篇の放送が開始、このシリーズは回を増すごとに反戦色が強い映像となっている(国境のマーカーが並べたカップで線引きされており、人々がカップを取る事によって国境が消失するなど)。 2005年11月2日からは国際宇宙ステーションで特注(宇宙空間持出規格適合)のカップヌードルを使って撮影した映像が放映された(最長宇宙滞在記録保持者のセルゲイ・クリカレフ飛行士が出演)。ロケはスペースフィルムズ社が担当し、改造が施されたソニー製の小型業務用HDVカムコーダを国際宇宙ステーション内に持ち込み使い行われた。実際の撮影はステーションのクルー(宇宙飛行士)により行われ、地上からの撮影や演出指示などが難しい為、ほぼクルーに任せる形となった。本職の制作スタッフによる撮影ではない為、企画段階では映像素材としての質に心配があったが、地上にリターンバックされた撮影済みテープは、美しく輝く地球を見ながら食事を取るシーンなど、非常にクオリティの高いものであった。 2006年4月25日からは、「AKIRA」で知られる漫画家の大友克洋をプロジェクトチームに加え、23世紀をテーマに「FREEDOM=自由」を求める少年たちの物語をSF風に描いた新シリーズ「FREEDOM-PROJECT」(楽曲は宇多田ヒカルが担当)がスタートした。 2008年のエコカップ切替時より木村拓哉がCM出演していた。 2010年4月からは「この味は、世界にひとつ」シリーズがスタート。「音楽×カップヌードル」をテーマに、有名アーティストの曲をカップヌードルをテーマにした替え歌に置き換えるCMで、元となる曲のPVをそのまま映像に使用し、歌詞を替えた部分はCGを駆使して口の動きを歌詞に合わせて変えるなど、非常に手の込んだ作業を行っている。替え歌を唄う人物の正体については公表を控える方針となっている。 ラジオでもコマーシャルが作成されており、過去にはニッポン放送で23時の時報前のCMが、ニッポン放送のアナウンサーを起用し放送されていた。また、発売30周年・35周年記念イベントの一環として同局にてラジオCMが作成されている。ラジオについては2008年8月をもって一度終了したが、2010年中盤にニッポン放送の23時台で復活し、テレビCMと同様の「この味は、世界にひとつ」シリーズが放送されている。 前述のにおい移りの事件発覚後は、移り香の注意を促す社告形式のCMも作成された。 歴代のCMの多くは大阪府池田市の「安藤百福発明記念館 大阪池田」で視聴することができる。また、安藤宏基・日清食品ホールディングスCEOの著書である『カップヌードルをぶっつぶせ!-創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀』(中央公論新社、ISBN 978-4-12-004065-8。)に付録として付いているDVDでも「hungry?」編と「NO BORDER」編の2編が視聴できる。 2012年の夏場に放映したAKB48を起用したCM内において、カップヌードルライトを食べる前に氷を入れて食す「アイスカップヌードル」なる食べ方を紹介。 2014年の夏ごろからは、外国から見た日本文化を紹介する「SAMURAI,FUJIYAMA,CUPNOODLE」シリーズを制作。「現代のサムライ編」と「壁ドン編」、「本音と建前編」が放送された。 2015年の6月から「STAY HOT いいぞ、もっとやれ。」をスローガンにCMを制作。 2017年は「HUNGRY DAYS 編」と称して、国内外の名作をモチーフとして、窪之内英策がデザインしたキャラクターが現代日本で生活し、青春(アオハル)を繰り広げているという設定のアニメーションCMをタツノコプロが制作しており、6月の『魔女の宅急便』編、9月の『アルプスの少女ハイジ』編、11月の『サザエさん』編、2018年1月の『最終回』編が放送された。2019年5月からは「HUNGRY DAYS 編」の新作として『ONE PIECE』とコラボレーションした「HUNGRY DAYS ワンピース ゾロ篇」、また同年9月13日より「HUNGRY DAYS ワンピース ナミ篇」、「HUNGRY DAYS ワンピース ビビ篇」が同年12月6日、そして最終回である「HUNGRY DAYS ワンピース 頂上騎馬戦篇」が2020年2月7日にカップヌードル公式サイトにて先行公開され、TVでも放送された。なお、このシリーズより、アニメ製作がシャフトに変更された。 2018年3月から「ヤバイ。なんか熱い。」をスローガンにEXILE TRIBE出演のCMが放送されている。なおCMの内容は、EXILE TRIBEが出演していたドラマ・映画『HiGH&LOW』に酷似していることが話題となった。 2020年1月には「2020年!地元から沸かせ!#地元CMフェス」として日清がスポンサー契約を結んでいる錦織圭・大坂なおみ・八村塁の3アスリートを起用し日本全国32放送地域毎に各地の地域限定CMをパロディ化した32本のCMが同時期に放映された。放送地域毎にモチーフとなったCMは以下の通り。太字は日清食品公式Youtubeチャンネルにて「コラボVer.」としてモチーフとなったCMと合わせて公開された企業を表す。 北海道:のぼりべつクマ牧場 青森県:味の加久の屋 岩手県:岩舘電気 宮城県:八木山ベニーランド 秋田県:修学旅行安否情報 山形県:乃し梅本舗佐藤屋 福島県:石のカンノ 関東広域圏(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県):世田谷自然食品 山梨県:クリーニング志村 長野県:喜久水酒造 新潟県:宝石みのわ 東海広域圏(岐阜県、愛知県、三重県):浜乙女 静岡県:学生服のやまだ 富山県:梅かま 石川県:みそまんじゅう本舗・竹内 福井県:芝政ワールド 関西広域圏(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県):551蓬萊 山陰地方(鳥取県、島根県):中浦食品 岡高地区〈CM内では瀬戸内と表記〉(岡山県、香川県):名物かまど 徳島県:八百秀商事 愛媛県:ひめライス 高知県:明神水産 広島県:ロイヤルドライビングスクール 山口県:くだまつ健康パーク 福岡県:天神愛眼 佐賀県:竹下製菓 長崎県:平坂製薬 熊本県:サンロード新市街 大分県:大分からあげ 宮崎県:宮交シティ 鹿児島県:鹿児島公務員専修学校 沖縄県:PIZZAパルコ
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