プロトポロスにおけるラロの協力者
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「嘘喰い」の記事における「プロトポロスにおけるラロの協力者」の解説
ロバートK アイデアル工作員。ビンセント・ラロの1人目の協力者。卍内での専属立会人は銅寺晴明。 ラロが「最善の切り札」と呼ぶ人物で上位の立会人にすら匹敵する戦闘能力を有す男。その強さや思考は非凡なものがあるが、本性はそこまで冷酷ではない。実は捨隈悟の実兄で、弟に会うためラロに協力する。プレイ中は鳥の仮面をつけていたが素顔は整った顔立ちの青年。 「アンタッチャブルライン」に出場して島落ちを賭けて伽羅と戦うこととなり、当初は互角の戦いを見せるものの敗北する。島落ちによって島外に島の位置を知らせることまでがラロの策であったが、予想外に運営からスカウトされる。方針を変更し、島内運営のコンピュータから本隊に連絡を取ろうとしたが、これが島落ちの不履行とみなされ、賭郎の粛清対象となる。銅寺を一度は倒すが反撃を受けて死亡し、密輸臓器用の死体として島外に搬出される。だが実は銅寺の計らいで仮死状態だっただけであり、蘇生して彼から弟の居場所を教えてもらう。 島脱出後に鞍馬組を訪問し、弟との面会を求めている。 フロイド・リー 情報屋。国際指名手配犯。ビンセント・ラロの2人目の協力者。卍内での専属立会人は間紙ボロ。 数々の国家機密やスキャンダルと言った情報を暴き出し、それをその敵対者に売りつけている情報屋。そのため、各国の諜報部や警察から常に追われている。元来、秘密を暴くことが好きという性質で、目をつけた相手の情報を徹底的に集め、その相手の心理を読むことに長けている。狡猾だが義理堅い一面もあり、潔さもある。偶然、日本にいたことから旧知のラロに声をかけられ、卍戦に参加することを決める。日本滞在中に「KY宣言」を見ており、鹿臣高司(梶隆臣)に強い興味を抱き、正体を調べて経歴も調査していた。 アズラの砦に攻め入った梶達を前に、砦の守備長として待ち構える。砦と島落ちを賭けて賭郎が用意した「矛盾遊戯」で梶と決着をつけることとなり、梶の心理を巧みに読み解きながら進めていく。特に梶に殺しはできないと断定して有利に進め追い込むが、チャンプらの助けや、梶の本質によって立会人・門倉がルールの範疇で助力したことで逆に追い込まれる。最後は梶の気迫に押されてルール違反で負けとなり、潔く負けを認め、砦の明け渡しと島落ちをする。 島落ち後には大船の復職のために賭郎に半ば脅される形で防衛庁不正事件の真相究明を依頼され、請け負う条件としてパートナーに梶を指名する。終章では実際に梶をパートナーに防衛庁不正事件の真相を暴いたことが明かされる。 キョンホ・ジョンリョ ボディーガード。ビンセント・ラロの3人目の協力者。卍内での専属立会人は番代薫。 眼鏡と筋肉質な体躯、真横に撫で付けた髪型が特徴の青年。キョンホ・ジョンリョという名前はコードネームで、韓国語で「護衛の終わり」を意味する。通称「ジョンリョ」。。韓国およびヤクザの都市伝説で知られる怪人物で、一般的なボディーガードとは違い、契約した相手が「殺害された場合」に必ずその実行犯や黒幕に報復することで、暗殺の抑止とし、逆説的に護衛するという人物。いずれ自分という抑止力の存在を世界中に認知させて契約者の安全を保証させ、その上で全人類と契約することで、誰も人を殺すことのない平和な世界を作ることを自らの使命としている。 その出自は韓国釜山の一般家庭の出で、幼少時から難病を患っていたが、ある宗教団体の人体実験を経た治療(ES細胞を用いた倫理的禁忌の医療)を経て優れたアスリートとなる。その際に通常の筋力の他、特に眼筋が異常に発達したため、驚異的な反射神経や視力、動体視力を持つに至り、自らを神と同一視して先述のような思想を持つに至る。その戦闘能力は非常に高く、無傷の伽羅とも互角以上の戦いを繰り広げる。 初登場は雄牛の子宮編の最終盤であり、契約していた滑骨が伽羅に殺害されたことにより、報復として彼の命を狙うようになる。その結果、日本に滞在中であり、伽羅も卍戦に参加するため、ラロの招聘を受けることとなる。プロトポロスではラロからの命令によってアウトローの掌握を行うが、同じ目的の伽羅と出会い、番代の差し金で必ず死者が出る「毒孕薬奪」で決着をつけることとなる。その動体視力と反射神経で伽羅を追い詰めるものの、解毒剤に注意を向けすぎたことと伽羅の片腕を犠牲にした猛攻により敗北・死亡する。ゲーム自体は敗北するものの、伽羅にも致命傷を与えており、彼も間もなく死ぬ。 梟(ふくろう) 元賭郎会員の勝負師。ビンセント・ラロの4人目の協力者。卍内での専属立会人は能輪紫音。後に立会人。 ケロイド状の頭部によって表情が読めない不気味な老齢の男。賭郎でも有名なポーカーの達人で、勝負師として非常に頭も切れ、駆け引きの上手さも抜きん出ている。かつてハルと名乗っていた創一にポーカーで勝利した実力者であり、作中では最後に立会人となるなど、拳銃の扱いや身のこなしの軽さも見せる。物語の現在軸の初登場はプロトポロス編であるが、捨隈の会員権の元持ち主であったり、ハルの過去など、しばしばそれ以前から登場している。 賭郎を愛し存続を望むが故に、賭郎の乗っ取りを企むアイデアルに協力するという自論を持つ。八百長勝負によって自身の会員権を捨隈に渡すなど、かなり以前からアイデアルに協力しており、卍戦ではラロより協力者に指名される。同編では独立行動を取り、密かにアウトローとして活動していた。アラタの計画に乗る形で運営内部に潜入し撹乱するなど、追い詰められたラロを補佐し、最終的にエア・ポーカー勝負にまで持ち込まさせることに成功する。勝負師として創一と互角の勝負をするが、最後は死痛の恐怖によって自身の直感を信じきれず敗北する。死を覚悟するも、創一から立会人になることを命じられ、続く屋形越えの立会人を決める立会人達の勝負(ハンカチ集め)の指揮・管理を行う。最後のハンカチ落としについてもスピーカーや時報などの調整を行い、音声という形で他の者たちが観戦できるように仕切る。勝利した獏の策謀の深さを信じきれない立会人たちに対し、勝負師という立場から偶然などではなく最初から獏が狙っていたものだと論駁する。 百龍(バイロン) 中国で暗躍する伝説の兇手。卍戦におけるビンセント・ラロの非公式の協力者で不正入卍者。 かつて黒社会を震撼させた二大暗殺者の一人で老齢の殺し屋。龍の描かれた白スーツが特徴。殺戮の道を極めた猛者でありその様をラロから「古強者」「殺戮百般」と称される。今は引退し荒れた隠遁生活を送っていたが、後述の過去から探していた鷹(イン)こと三鷹花が卍内にいることをラロに教えられ、彼に手を貸す。気づいた時には既に手遅れという意味で、自身を「詰まった耳くそ」に例える癖がある。 亜面から「伽羅・撻器並み」と評され、ヰ近を戦闘不能にし、夜行妃古壱と互角以上の戦いをするなど、作中屈指の戦闘能力を持つ。基本は徒手格闘で、老体とは思えない体捌きや反応速度を見せるが、さらに正確無比で気絶するほど強力な指弾や火を噴いて相手を怯ませるといった技も持つ。その攻撃は無数の武器の塊のイメージで描写される。 かつて鷹(イン)と名乗っていた時代の三鷹の恋人で、2人それぞれが恐れられた存在であった。三鷹が妊娠を機に暗殺稼業から足を洗おうとしたため、袂を分かつことになり、以後、三鷹と生まれたであろう子供の行方を捜していた。三鷹は百龍が自分を殺すために捜していると考えていたが、少なくとも今の百龍は最終的には3人で平穏な生活を送ることを望んでいた。 ラロの招聘を受け運営の支配と立会人の殲滅のため不正に島に上陸した者達の1人として登場。シングルタスクの阿比留を殺害して運営端末を奪い、トルベとラロを補佐しつつ、亜面・ヰ近と立て続けに闘い、ほぼ完勝を収める。貘の命を狙って妃古壱と対決するが、互いが強烈な応酬で意識を失うなど泥仕合の結果、重傷を負い錯乱したまま離脱する。その後、度重なる暴徒との戦いで憔悴し瀕死の中で三鷹に遭遇、見境なく襲い掛かるも粛清される。 トルベ 卍戦におけるビンセント・ラロの非公式の協力者で不正入卍者。ラロの別働隊のリーダー。 目の位置が左右でズレていることが特徴の男。コードネームは「地雷」(torpedo)に由来し、爆弾スキルがある。幼少期に父親の虐待を受けていた影響で全身の骨格が特殊になっており、顔のパーツすらずらすことで自身の容姿を変えることができる。 島内のラロから連絡を受けて、プロトポロスの場所を特定し、島への物資搬入を妨害して兵糧攻めを行い、後には不正入卍者達の指揮・手引きを指揮するなどラロの盤外戦術の実行を担う。その後、隊を率いて島に上陸、妃古壱の奇襲によって大半の仲間を粛清されるものの、折からの食糧不足などに端を発するプレイヤー達の不安や恐怖心を扇動して、島を恐慌状態に陥れる。亜面ら立会人を限界まで追い詰め、自らもその変装能力と爆弾で運営や立会人に危害を加えようとするが、弥鱈に見破られ粛清される。 百龍の偽者 卍戦におけるビンセント・ラロの非公式の協力者で不正入卍者。名前不明。 大柄な体格の男。伝説の暗殺者「百龍」を名乗り、能輪美年に1億円の値をつけられるほどの戦闘能力を持つが実は偽者であり、トルベによれば囮役。作中では台場が行ったインナー放電で失神した南方を銃撃して瀕死に追い込み、直後に現れた美年と戦うこととなる。美年に見込まれるほどの戦闘能力を見せつけるものの、実は足技が使えるという美年の秘策によって敗北、死亡する。 アノマ 卍戦におけるビンセント・ラロの非公式の協力者で不正入卍者。 先読みして相手の発言に被せて話す特徴がある男。妃古壱の奇襲を運良く生き延びた数少ない人物で、エア・ポーカー戦の終了直後に登場する(名前はそれ以前にも登場している)。ラロから、自分が死んだ場合にその遺体をダイヤモンドに加工するうよう依頼されており、立会人たちに自分の正体を名乗って礼儀正しく遺体の回収を行う。戦闘要員ではないが、厚いガラスを素手で割るなど、一定の力は有す。 ヴィゾーム編の序盤にも登場し、ラロのもう一つの遺言に従って、彼の遺体ダイヤを貘に託す。 首切りジョーンズとソーダメーカー 卍戦におけるビンセント・ラロの非公式の協力者で不正入卍者。 入島早々に虚を突いた夜行妃古壱の奇襲を受け殺されたトルベの部下のうち、特に手練れと評される者。戦闘能力は立会人に匹敵すると評され、夜行の奇襲がなければ後々厄介なことになっていただろうと能輪に言われている。この経緯のため、ほぼ未登場であったが、百龍-亜面戦において、意識を失った亜面の夢の中に登場し、彼女を拷問する。また、首切りジョーンズの得物であったチェーンソーは、その後、暴徒が用い、しばしば作中に登場する。
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