フッケバイン一家のメンバー
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「魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物」の記事における「フッケバイン一家のメンバー」の解説
ヴェイロン 「ディバイダー928」を所有し、左腕には硬質金属の爪と火炎噴射器で構成された篭手「クローグラブ」を装備している。首領のカレンのことを姉貴と呼ぶ。残忍で凶暴、戦いに愉悦を見出す好戦的な性格をしており、暴力と強さを信条としている戦士。戦闘中は普段よりテンションが高くなる。口がかなり悪く、チンピラ風なしゃべり方をする。都築&緋賀コメントによると、悪キャラクターなりのヒーローという、今まで「なのは」にはいなかったタイプのキャラクターとして生み出されている。 7年前の「事故」の際にトーマが目撃した二人組の片割れで、町を破壊した犯人についても心当たりがある模様。スバルに連絡を取るため聖王教会へと向かったトーマ達を先回りして待ち伏せており、そこのシスター達を皆殺しにしていた。気まぐれな彼は、戦いで意識を失ったトーマへの伝言をアイシスに伝えた後、彼らをそのまま放置して飛空挺へと帰還した。その後、フッケバイン艦内に侵入してきた特務六課との戦いではスバルと対決。その時に暴走したトーマが発動させた「ディバイドゼロ・エクリプス」を喰らったことで、彼こそがカレンの探していた「ゼロ因子適合者」であることに気付く。 レプリカディバイダーの使い手を狩り出す戦いではディーゴと対決。リアクターのフィフスに暴力的に接するディーゴと、それに逆らわない彼女を見て過去の何かを思い出したヴェイロンは、苛立ちにまかせてディーゴを惨殺した。 カレン、ソニカと共にレゾナ東中央拘置所に収容されているハーディス・ヴァンデインを襲撃するが、「原初の種」の力を発揮した彼に圧倒される。ここに特務六課の乱入も重なり撤退しようとするが、その際の混乱に乗じたハーディスの攻撃からソニカを庇い心臓を抉り取られる瀕死の重傷を負う。現在は、ハーディスの支配種の能力によりECウイルスが変質しており、受けた傷が癒えず危険な状態にある。 アルナージ 「ディバイダー718」を所有する銃撃手。愛称は「アル」で、名前で呼ばれることの方が少ない。多種多様な重火器を操るリアクト形態は火力が高すぎるため、フッケバイン艦内では使用禁止となっている。分断(ディバイド)能力には恵まれていない模様。高いところが苦手で、空を飛ぶのも嫌々な模様。隠密行動が専門で捕縛術が得意。ステラ以外のメンバーには、基本的に愛称に兄や姉をつけて呼ぶが(ヴェイロンならヴェイ兄など)、なぜかフォルティスだけは呼び捨てにしている。男勝りで陽気な性格をしており、極度の大飯喰らい(放っておくとトラック1台分の食料を平らげてしまう)。口がかなり悪く、歯に衣着せない物言いをする。 トーマ達三人を捕縛しアジトへ連れ帰った人物で、アイシスの尋問を担当した。三人の中でアイシスが一番の危険人物と判断したため、彼女を全裸に剥いで手足を拘束した上で尋問を行った。その際に「貧相な体」だの「胸の脂肪が足りねー」だのと、アイシスの体型を散々こき下ろした挙句「ぺったん胸」というあだ名をつけたため、それ以降ずっと彼女の反感を買っている。 艦内戦闘では出番が無かったが、艦外に出た暴走トーマを巡る攻防ではアイシスと対決。レプリカディバイダーの使い手を狩り出す戦いではマティと対決した。 サイファー 「ディバイダー944」を所有する剣士で、フッケバイン一家最初期からのメンバー。基本的にクールな性格だが、ヴェイロンと同じで戦いに愉悦を見出すタイプでもある。「身内」には優しいお姉さんだが、それ以外には残忍で冷酷であり、大人も子供も関係なく虐殺できる。三カ月前に第14無人世界の開墾地で局員12名と民間人67名を殺害した犯人で、彼らと交流のあったシグナムにとっては因縁の相手。 気まぐれを起こしたヴェイロンに代わり、トーマを回収しに現れる。そこでトーマ達を追ってきたシグナムと鉢合わせする。剣での戦いでシグナムに追い詰められたサイファーは、リアクト形態「ケーニッヒ・リアクテッド」を起動。シグナムとアギトに瀕死の重傷を負わせ、剣技の勝負は遅れを取ったが殺し合いでは勝利した。この時明らかになったサイファーの病化特性「対鋼破蝕」は、彼女の肉体に触れた武器が何らかの手段により破壊されるというもので、レヴァンティンでさえ彼女を斬ることはできず逆に剣身が砕けた。 トーマ達が飛空挺に連行された後は、リリィの尋問を担当して破損プラグの彼女にリアクターの機能や役割をレクチャーした。その後、フッケバイン艦内に侵入してきた特務六課との戦いではフェイトと対決した。 グレンデル一家と特務六課との戦いで、初めての対適合者戦に苦戦するトーマを見兼ねて介入。トーマに対適合者戦の基本を教えグレンデル一家のクイン・ガーランドに圧勝し、彼女のディバイダーVG4を奪う。だが、そこに駆けつけてきたシグナムと再戦になり、AEC武装を用いる彼女に今度は逆に追い詰められて腕一本と引き換えに逃走する。ただし、サイファーも「ケーニッヒ・リアクテッド」の二刀のうち片方しか使っておらず、もう片手には奪ったVG4を持つ本来のスタイルとはほど遠い二刀流状態の上、鎧装も纏っておらず全力を出したとは言い難い有様。ソニカにもそのことを指摘され「らしくない」と言われていたが、これにはVG4をリアクト状態のまま持ち帰らなければいけなかったこととその場に将来敵か味方になるかわからないトーマがいたからなどの理由があった模様。 ステラ・アーバイン メンバー最年少の少女。普段は料理や掃除を担当しているが、巨大EC兵器「飛空挺フッケバイン」の操舵手でもある。自動操縦での航行中は思考能力の大部分をフッケバインが使用しており、言語能力や複雑な思考能力に制限が加わりしゃべることができないため、身振り手振りで物事を伝えようとする。日常生活に支障は無いものの、この制限が加わっている時のステラは性格も行動も素直で単純なものとなっている(アルナージ的にはこのときの方がかわいいとのこと)。自動操縦を切っている際(停泊中やリアクト中など)の生意気でおしゃべりな方が彼女本来の性格。カレンが単独行動中に回収した飛空艇フッケバインの新型航行システムによってステラへの負担はある程度軽減した模様。 フォルティス フッケバイン一家の参謀格。態度は紳士的だが話の内容は物騒。トーマの尋問を担当し、彼にECウイルスのことを説明した後仲間に誘った。都築&緋賀コメントによると説明役とさりげない嘘をつくキャラクターとのことで、トーマに説明した内容についてもどこまでが本当のことなのかはまだ不明。 ドゥビル 「ディバイダー695」を所有。愛称は「ビル」。フォルティスと一緒に行動していることが多い巨漢。基本的に無愛想で口数が少ない。かなり筋肉質な身体つきをしている。上半身が裸の理由はポリシーによるもの。接近戦において殺傷能力が高いスキルの一つ短距離瞬間移動(ショートジャンプ)の使い手で、死角からの強烈な一撃で相手を倒す戦い方を行う。リアクト形態「ランゲ・リアクテッド」は、体表面を外骨格が覆い鎧化。皮膚・髪色・骨格すらもそれぞれ変化し、鬼のような禍々しく怪物じみた姿へと変貌する。後に「肉体改編」という感染者の技術であることが判明した。 フッケバイン艦内に侵入してきた特務六課との戦いではエリオと対決。直後の暴走トーマを巡っての攻防ではアイシスやフェイトと戦った。 カレン・フッケバイン 年齢不詳・素性不明のフッケバイン一家の女首領。刀剣を集めるのが趣味なようで、戦闘する毎に様々な種類の物を用いている。デバイスは現在のところ魔導書型の物のみを使用しており、ディバイダーは不明。EC因子適合者とEC兵器の力を使い「世界を殺せる毒」となることを目論む。管理局が彼女の存在を認識したのはフッケバイン一家の活動後であり、それ以前の彼女の過去は一切不明で謎が多い。現在進行中の事態について詳しい情報や知識を持っており、特務六課に対し全ての面で先んじて行動している。7年前の「事故」の際にトーマが見掛けた二人組の片割れで、彼女の肩にあった羽根の刺青(フッケバイン一家のマーク)が唯一の手掛かりだった。EC因子適合者の中でも特別な「ゼロ因子適合者」を探しており、他のメンバーと別行動を取っていることが多い。都築&緋賀コメントによると年齢を聞くのはタブーとのこと。 一見すると明るく振舞う陽気な性格の持ち主なのだが、その笑顔と振舞いのままで相手を殺そうとする冷酷非情さに抜け目の無さと大胆不敵さも併せ持つ。また、仲間からは非常に慕われる姐御肌でもある。 フォルティスと共にフッケバインの頭脳担当で、管理局に対しても様々な根回しを行っている模様。初の特務六課との戦いでは、はやて・エリオ・ヴィータの3人に重傷を負わせたが、あえて殺さずにおいてそのことを恩に着せたり、はやてに茶番の追跡劇を演じるよう取引を持ちかけたりした。特務六課が出張ってきたこと、事態が様々に動き始めたことを踏まえ、現在は別行動中のメンバー全員に招集をかけた。 金属質の茨で相手を攻撃・拘束したり守備に使える茨姫、多数の粒子剣で相手を攻撃する白雪、広範囲を大規模爆破する灰被りと名付けられた能力を保有する。「肉体改編」技術にも長けており、燃費の悪化と引き換えに自在に身体構造や性質を変化・活性化させて行動能力を大幅に向上させられる。拘置所で肉体改編を使った際には少女の容姿となり、速度でフェイトとエリオを翻弄してみせた。 ヴェイロン、ソニカと共にハーディスが収容されているレゾナ東中央拘置所へ赴き、「原初の種」の在りかを聞き出そうと計るが、「正当防衛」と称して「原初の種」の力を発揮したハーディスに苦戦する。その直後、特務六課の乱入により一層形勢が不利になったため二人に撤退を指示し、撤退戦において六課保有のAEC装備の一部を強奪した後に追撃を振り切り脱出する。 ロザリア 見た目はただの小柄な少女だが、正体はシュトロゼックシリーズ五番目のリアクター「シュトロゼック5th」。生み出したのはヴァンデイン・ラボで、細胞年齢は14歳7カ月。ディーゴには「フィフス」と呼ばれていたが、その呼び名も単なる識別名。正式な「誓約(エンゲージ)」はまだ行っていない。仮のドライバーであるディーゴに常に暴力を振るわれていたため、身体は傷だらけで薄汚れており、ほとんどしゃべらず無抵抗に従っていた。ティーゴ達が倒された後、1人残ったフィフスはアルナージの手で飛空挺フッケバインに連れて行かれた。 連れて行かれた後に急に具合が悪くなり、フッケバインのメンバーが交代で看病していた。後にソニカの情報窃視で詳細な個人情報や個体識別名が判明し、故障箇所とその処置方法も判明した。その後、動けるようになってからは深手を負ったヴェイロンのことを心配している。 ソニカ・リーリャン 正式にはファミリー所属ではなく、フッケバイン一家の傘下として庇護を受ける占い師という立場。非戦闘要員。生まれつき、相手の体に接触することで対象の記憶を読み取る「情報窃視」の先天能力を持ち、感染者となったことでその能力が大幅強化されている。他にも占いに関する多数の能力を持ち、表社会では「占い師」、裏社会では「かけがえなき尋問者」と呼ばれる。病状の進行が初期で止まってしまっているため戦闘能力はほぼ皆無で、病化能力はおろか魔導殺しの力すら持っていない。 サイファーがグレンデル一家を強襲する際に呼び出したが、本業の占いを優先したことと、サイファーとトーマやシグナムとのやり取りを観察していて合流が遅れる。しかし、そのことに全く悪びれる様子が無かった。極度の守銭奴であり、身内に対しても法外な報酬額を請求する。フォルティスからは情報・交渉戦の万能札だが、極端なマイペースさと遅刻癖に、途方もなく金に汚い所が難点だと評価されている。 一見すると身内に対しても法外な報酬額を請求するただの守銭奴だが、実は仲間意識が強く、自分を庇って瀕死の重傷を負ったヴェイロンのことを嘆いた。
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