処置方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 04:37 UTC 版)
拮抗薬や特異療法が存在せず、解毒方法も見つかっていない。アコニチンなど逆にナトリウムチャネルを活性化する化合物はテトロドトキシンの作用を抑制するが、それ自身も毒であるため、いずれにせよ死に至る。テトロドトキシンは、臨床所見の項にもあるように、神経伝達を遮断して麻痺を起こす。このため、脳からの呼吸に関する指令が遮られ、呼吸器系の障害が起き、それが死につながるのである。しかし、素早く人工呼吸などの適切な処置がなされれば救命率は高いとされる。体内に吸収されたテトロドトキシンは、人体内で代謝によって分解されて無毒化されて排出される。テトロドトキシンは、神経自体を破壊しているわけではないので、排出さえされれば神経伝達が再開するからである。平たく言えば、麻痺症状が現れたときに間髪入れずに人工呼吸を施し、テトロドトキシンが無毒化排出されて、神経伝達の遮断(麻痺)がなくなるまで人工呼吸を続ければよいのである。しかし現実には、麻痺が出たときに間髪入れずに人工呼吸をすることが非常に難しい。
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処置方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/01 01:09 UTC 版)
胸腔切開術 胸腔ドレナージ術の方法は、医学雑誌のNEJMに記載されている。カテーテルの挿入のための切開位置は、イギリス胸部疾患学会によれば安全ゾーンと呼ばれる位置が推奨されている。位置的には胸部の側方、腋の下から乳首辺りまで。中央腋窩線のわずかに前方の第5肋間腔が望ましい。 切開する際は、局所麻酔下で行うことが一般的である。挿入領域上の皮膚は、まずヨウ素などの消毒溶液で滅菌消毒する。局所麻酔薬は皮膚および筋肉に注入し、麻酔が効いてきたら、皮膚とその下にある筋肉を小さく切開し、ここから管を挿入する。患者の苦痛が大きい場合は、必要に応じて麻酔を追加投与する。管を所定の位置に挿入したら、管が落下するのを防止するために皮膚を縫合し、その領域にを包帯で処置する。処置が終わると、胸部のX線写真を撮影して管の位置を確認する。チューブは、除去されるべき空気または流体がある限り、抜去せずそのままにする。 また管の挿入中は強い痛みを伴うため、必要に応じて鎮痛剤を処方する事が好ましい。
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