エモい
エモいとは、エモいの意味
エモいとは、若者言葉の1つで、言葉では説明できないような「寂しい」や「感動」を示す言葉のこと。Twitterをはじめとするソーシャルメディアなどにおいて、ユーザーが心に刺さった出来事に対して用いられることが多い。エモいの語は元々は音楽用語として使われていた言葉で、感情や感動といった意味をもつ英語の「emotion(エモーション)」からきている。エモいの語源は音楽ジャンルの「Emo」
「エモい」は、2000年代前半コギャルの間で使われるようになった言葉である。しかし、当時の使い方は「スケベな気持ち悪い人」といった意味合いであった。「エモい」が今のような使われ方になったのは、感動的な音楽を表現するのに「エモい」という言葉が一般的に使われるようになったためである。音楽ジャンルの1つに「Emo」がある。Emoは、激しいロックサウンドをベースとして、美しいメロディと感傷的な歌詞が特徴の音楽である。音楽業界では、1980年代あたりから激情的かつ感動的な音楽を「エモい」と呼んでいた。現代では、「この曲、感動的だよね」が、「この曲エモいよね」となり、音楽だけに限らずさまざまな場面で「エモい」が使われるようになっていった。心を揺さぶられるといった意味合いをもつ「エモい」は、「感慨深い」や「情緒」、「哀愁」などの類語でも表現できる。ただし、単純に「スゴイ」や「ヤバい」といった意味合いで使われることもある。
エモいの英語表現にはemotionalやnostalgicなどがある
エモいの語は、さまざまなニュアンスを含むんでいるため、英語で表すのは難しい。あえて表現するなら、感情的な・感激しやすいといった意味をもつ「emotional」や、感情・感動を示す「emotion」、懐かしさや恋しさを表す「nostalgic」、悲しい・寂しいという意味をもつ「sad」などが挙げられる。感傷的な・涙もろい等の意味をもつ「sentimental」を使うこともできる。エモいの語の用例、使い方
感動した時に使うエモいの用例、使い方
山頂からの美しい景色を見て、言い表せない感動から発した言葉。「あまりの美しさに息を飲んだ」といった様子が表現されている。
「エモい」はゾクゾクしたという意味で使う場合もある。心が揺さぶられた感情を表すため、「感動して鳥肌が立った」というシーンにも使用できる。
- 今日の服、エモいじゃん!
デート中、彼氏が彼女に向けて使う「エモい」の例である。「すごくかわいい!」や「かわいすぎてヤバい」、「かわいすぎてゾクゾクする」というような、彼女のかわいさが心に刺さるといった意味合いをもつ。
- エモ~い!
友人との会話中に、感情が高ぶったり、テンションが上がったりした時に使う。なお、返信に困った時にとりあえず「エモい」と返すやり方もある。
懐かしい、恥かしいと感じた時に使うエモいの用例、使い方
昔の自分の写真を見る際に感じる、懐かしいような恥ずかしいような、何とも言い難い気持ちになったときの感情を表している。
音楽を聴いて心を動かされた時に使うエモいの用例、使い方
- この曲、エモい
メロディや歌詞に関わらず、音楽を聴いて心を動かされたときに使用する。昔流行した音楽を聴いて当時を思い出し、「懐かしい」といった感情が溢れてきたときにも使う。音楽だけでなく小説や絵画などにも使用可である。
悲しい気持ちを伝える時に使うエモいの用例、使い方
大切なスマホを無くして、悲しくて悔しい感情を「エモい」で表現することもできる。「ヤバい」がバージョンアップしたと捉えるとわかりやすい。
言葉では言い表せない寂しい気持ちや感慨深さを「エモい」の一言で伝えることができる。今までの運動会の思い出が脳裏に浮かび、センチメンタルな気分になった様子がわかる。
センチメンタルな、しんみりとした感情にも「エモい」が使える。言葉では説明できない感情を一言で表すことができる。
エモい
「エモい」は英語の emotional(エモーショナル)に由来する省略表現である。語尾に「い」が付くことで形容詞として機能しており、「超エモい」のような叙述、「エモいシチュ」のような修飾、「エモかった」のような活用を可能にしている。
「エモい」という表現の起源は、おおむね1990年代~2000年代の音楽シーンにあるといえる。当時は「エモ」(emo)と呼ばれる音楽ジャンルに連なる曲風であることを「エモい」と表現していた。音楽ジャンルとしての「エモ」は、ハードコアパンク系の演奏とメロディアスかつ感情をぶつけるような曲・詩世界によって主に特徴づけられる音楽ジャンルである。
最近ではすっかり音楽ジャンルに限らず「エモい」という言葉は一般的な形容詞になったというか、「心が揺さぶられるような感覚がもたらされる」もの全般について幅広く用いられるようになっている。もっとも、音楽ジャンルの「エモ」自体も「心が揺さぶられるような」という要素によって「エモ」と呼ばれるに至ったに違いなく、根本的な意味やニュアンスは当初から変わっていないともいえる。
今日では、「エモい」という表現は、さまざまな対象について用いられる。ソーシャルメディアなどでは、人物、ファッション、人間関係、考え方、言葉、イラスト、風景、廃墟、などを評して「エモい」と述べる例が見られる。だいたい「超エモい」「まじエモい」「エモい……」「くっそエモい」「エモすぎる」というような言い方で用いられている。
「エモい」の語に込められたニュアンスも超幅広く、ほとんど千差万別であるが、おおむね「言葉にできない種類の感慨」であり「グッとくる感じ」である、その意味で「エモい」という表現は「もののあはれ」の現代版である見ることもできる。
エモい
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 04:50 UTC 版)
エモいは、英語の「emotional(エモーショナル)」を由来とした、「感情が動かされた状態」[1]、「感情が高まって強く訴えかける心の動き」[2]などを意味する日本のスラング(俗語)、および若者言葉である。
- ^ a b c d e f g h 角田康祐、世瀬周一郎 (2017年8月14日). “エモい、知らなきゃ損ヨ!、「ヤバい」に続く若者コトバ、複雑・不可解な感情表現、女性消費の新基準に。” (日本語). 日経MJ (日本経済新聞社): p. 1 - 日経テレコンにて2017年10月9日閲覧。
- ^ a b c “「今年の新語2016」で堂々第2位 「エモい」ってどういう意味?” (日本語). ねとらぼアンサー. ITmedia (2016年12月11日). 2017年10月9日閲覧。
- ^ a b c d 荒川和久 (2017年10月1日). “独身を幸せにする「エモい」という感情の正体 インスタ映えに熱狂する人の心理とは?” (日本語). 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2017年10月9日閲覧。
- ^ a b c 荒川和久 (2017年8月13日). “「エモい」は若者言葉ではない? 広めたのは落合陽一さん。エモ消費時代が来る!” (日本語). ソロで生きる力@荒川和久. はてなブログ. 2017年10月9日閲覧。
- ^ “【1300人アンケート】「エモい」を簡単に解説!意味や語源からエモいの具体例まで紹介”. 2020年12月5日閲覧。
- ^ a b 荒川和久『超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書・1079)』PHP研究所、2017年1月27日、197-199頁(日本語)。ISBN 978-4-569-83276-0。
- ^ “Google トレンド” (日本語). Google Trends. 2020年10月21日閲覧。
- ^ a b 高橋秀実 (2007年3月11日). “「みんなで国語辞典!」北原保雄監修 日常茶化す若者たち” (日本語). 読売新聞(東京朝刊) (読売新聞東京本社): p. 12 - 読売記事検索にて2017年10月9日閲覧。
- ^ a b 新田祐司 (2017年5月26日). “若い女性のもやもやした感情、「エモカワイイ」、飾らぬ姿に共感、ベンチャーがプロデュース、人気じわり。” (日本語). 日経MJ (日本経済新聞社): p. 4 - 日経テレコンにて2017年10月9日閲覧。
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