語彙力
語彙力とは、言葉を理解し、適切に使用する能力を指す。これは、単語の意味や用途、文脈に応じた選択など、言語表現の幅と深さを示す指標である。語彙力が高い人は、思考を明確に表現し、他人とのコミュニケーションを円滑に行うことが可能である。 語彙力は、読書や学習、日常の会話などを通じて自然に身につくが、意識的な努力によっても向上させることができる。例えば、新しい単語を学ぶ、シノニムやアントニムを理解する、文章を書くなどの活動は語彙力を鍛えるのに有効である。また、語彙力は年齢や経験とともに増える傾向があるが、一方で、使用しない言葉は忘れてしまうこともあるため、定期的な復習や使用が重要である。
語彙力
語彙力(ごいりょく)とは、「どれだけ多くの言葉を知っているか」および「どれだけ言葉を使いこなせるか」に関する能力、を意味する表現。単語の知識ならびに運用能力。主に「語彙力がある」「語彙力が低い」「語彙力を上げたい」「語彙力アップ」といった言い回しで用いられる。
語彙力の「語彙(ごい)」は、ひとつの言語(あるいはその言語うち特定範囲の分野)に関する単語全体、を意味する言葉である。
語彙力の「力(りょく)」は、働き・能力・実力を意味する。「学力」や「視力」などと同種の表現といえる。
語彙力は英語では vocabulary(ボキャブラリー)という。厳密に言えば vocabulary は「語彙」に相当する単語である。文脈によっては vocabulary を「語彙力」と訳すべき場合もある。
「語彙力」の用法・用例
「語彙力」は、個人の言葉に関する知識と運用力について述べる場面で用いられる。語彙力の程度は「高い・低い」または「ある・ない」と形容されることが多い。動詞は「上げる」「鍛える」などがよく用いられる。用法
- 語彙力がある / 語彙力がない
- 語彙力が高い / 語彙力が低い
- 語彙力が豊富だ / 語彙力が貧弱だ
- 語彙力に富む / 語彙力が乏しい
- 語彙力が豊か / 語彙力が貧しい
- 語彙力の向上 / 語彙力の低下
- 語彙力アップ / 語彙力ダウン
- 語彙力を鍛える、語彙力を伸ばす、語彙力を養う、語彙力を育む
- 日本語の語彙力、食レポに必要な語彙力
語彙力は鍛錬・育成させるものである。開発を怠って能力が低下する場合はあっても、自発的に弱体化させることはまずない。頑張って能力を高めようとしているが、ままならない、という場合はよくある。
「語彙力が多い」は正解か誤りか
語彙力は「能力」である。能力の程度は普通「高い」「低い」で表現する。「語彙力が多い」とか「語彙力が少ない」といった表現は、用いられる場合もあるが、これは「語彙が多い(少ない)」との混同と解釈するべきである。日本語としての不自然さは否めない。「語彙」は主に「多い」「増やす」といった数量に関する動詞と共に用いられる。
語彙力の類語・類義語
語彙力の類義語としては、まずは「ボキャブラリー(vocabulary)」が挙げられる。語彙の多さは「語彙量(ごいりょう)」とも表現できるが、「語彙力」と「語彙量」は類義語であり、ほぼ同義語である。ただし「語彙量」は「知っている言葉の量」という意味になり、必ずしも「言葉の使い方に関する知識」の意味合いまで含むとは限らない。言葉を知っていて、しかも知っている言葉を適切に使える、という意味合いを込めるなら「語彙力」と表現されたい。
文脈にもよるが「英語力」「日本語力」といった表現も「語彙力」の類義語のように扱える場合が多い。語学に関する話題であれば「学力」や「成績」なども「語彙力」の意味で扱える。
語彙力
「語彙力」の例文・使い方・用例・文例
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