日本語の語彙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 05:01 UTC 版)
中世から近世初期の普通の日本語語彙であり、『狂言記』に似た印象を指摘するものがある。おおむね京都の方言ではないかとされるが、「いどる」のような語彙は九州や対馬の方言も混在しているかとされる。場面は役人の交渉ではあるが、内容的にも語彙的にも俗っぽいくだけた印象を受ける。 丁寧語が原刊本では「まるする」という語形であり、「まらする」から「まする」への過渡的段階を示すものとして注目される。改修本以降は「まする」に変わるが、ハングル表記が「마쓰루 ma-ssɯ-ru」とあり、「る」の脱落が促音のような音声で実現した可能性を示唆している。 朝鮮通信使の会話ということもあり、「とねきふさんかい」(とねぎふさんかい、東莱釜山浦)、「にはんつ(く)そき」(にばんつくそぎ、二番特送使)など、独特の語彙・語形が見られる。
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