言葉の使い方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 02:39 UTC 版)
社会距離を示す英語である "social distance"「ソーシャルディスタンス」という言葉は1830年前後から、階級や民族を異にする人々の間に生じる距離感を指して使われており、社会科学の用語として広く使われていた。"social distancing"「ソーシャルディスタンシング」も、そのような距離をとる行為を指して社会科学関連の文献において1950年代末から2010年代にいたるまで広く使用されていた。一方社交上、対人間であけるべき物理的な距離という意味の "social distance"「ソーシャルディスタンス」は1935年から用例がある。しかしながら2019年以降の新型コロナウイルス感染症流行により、"social distancing"「ソーシャルディスタンシング」及び名詞の"social distance"「ソーシャルディスタンス」が感染症予防のためにとるべき対人間の距離という意味で広く使われるようになり、2020年の3月にはメリアム=ウェブスター英語辞典のウェブ版にこれらの名詞の意味が登録された。 一方で "social" という語を用いることについては、感染症予防のために対面で人と接することを控えたとしてもテクノロジーを用いた人間同士の交流は可能であり、「実際には社会的や社交的に他人と距離を置いて疎遠になることを求めているわけではない」ことから、批判がある。世界保健機関は物理的距離を意味する "physical distance" をより望ましいものとして提案している。
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