その他の精霊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:31 UTC 版)
ゲシュペンスト スカーレットを失ったと思い込んでいたクレアがレスティアから与えられた狂精霊。1巻後半でスカーレットに憑依して暴れていたが、駆けつけたカミトによってスカーレットから追い払われ、続いて軍用精霊〈グラシャラボラス〉に憑依して暴走させたが、カミトとクレアによって〈グラシャラボラス〉ごと倒された。 巨人精霊〈グラシャラボラス〉 オルデシア軍の軍用精霊。1巻後半でレスティアによって狂乱するが、カミトとクレアによって倒された。12巻でも学院都市防衛の為に出動するが、〈異界の闇〉に汚染され狂乱した。 軍用精霊の中では比較的扱いやすい為、オルデシア以外の各国でも正式採用されており、16巻後半でゾハールに侵入したカミトたちの前に十数体が現れるが、ドラクニアでの修行で実力を向上させたエリスとリンスレットによって倒された。 アダマンティン 声 - 山本格 アレイシア精霊学院の生徒・エルサが使用していた金剛精霊。3巻で、金剛精霊使いのエルサがよく一緒にいる魔鏡精霊使いのディナーレと共にヴィヴィアンに唆されて呪装刻印を移植されたことで、高位精霊である獣の姿になった(アダマンティンは鹿。魔鏡精霊は猪)が、エルサとディナーレが呪装刻印に耐えられず、暴走して学院都市で暴れたが、ヴェルサリアの〈静寂の要塞〉の砲撃によって魔鏡精霊諸共に消滅した。 ヨルムンガンド 鉱山都市ガドに封印されている戦略級軍用精霊。 ジオたちによって解放されそうになるがカミトたちによって阻止されて、フィアナの儀式神楽によって再封印された。廃都〈メギドア〉の地下迷宮の壁にも、エストの名とともに刻まれていた。 デス・ゲイズ エイのような姿をした破壊精霊。元々はドラグニア竜公国の第二飛空師団の軍用精霊だったが、ランバール戦争終結後に封印破棄された。その後、アルファス教国が〈スキュラ〉と共にミュアに貸与され、カミトの力を調べるためにミュアによって操られてカミトたちを襲撃するが、カミトとクレアとレオノーラによって倒された。 スキュラ 特殊工作用の軍用精霊。元々は各国で使用されていた精霊使いが単独で運用できるタイプの軍用精霊だったがその汎用性が危険視され、ランバール戦争終結後に封印破棄された。アルファス教国が〈デス・ゲイズ〉と共にミュアに貸与され、〈浮遊島〉の湖で禊ぎをしていたクレアたちを始末するために襲いかかるが、駆けつけたカミトによって倒された。 殲滅精霊〈ティアマット〉 ミュアが〈愚者の万力〉で使役した第一級の軍用精霊。五本の竜の頭を持ち、それぞれ火、水、地、風、聖の五大元素精霊の力を備えており、自ら精霊魔術を詠唱できる。 かつて精霊王が〈闇の精霊王〉の軍勢を滅ぼすために創造した精霊兵器で、〈神儀院〉の手によって軍用精霊として調整されており、ランバール戦争時も配備されていたが、まともに運用できる精霊使いがいなかったため、戦争中に封印破棄されている。 上記のように精霊兵器だったためか、廃都〈メギドア〉の地下迷宮の壁にも、エストの名とともに刻まれていた。 ガルグイユ 5巻後半でバルスタン王国の精霊使いが使用していた石獣精霊。 グレンデル 〈聖霊騎士団〉の第二軍〈銀の狼〉に所属している精霊使いが使用している巨人精霊。 アイゼンガルド 〈聖霊騎士団〉の第二軍〈銀の狼〉に所属している精霊使いが使用している城砦精霊で、精霊魔装〈不落の城壁(グレート・ウォール)〉として使用された。 聖王の師団(クルセイダーズ) ミラ・バセットの〈封魔眼〉に宿っていた、ゲオルギウスと同じ聖属性の騎士精霊の軍団精霊タイプ戦術級軍用精霊。 本来は特殊な儀式で召喚しなければならない精霊だが、カミト達の危機を救うために拠点の制御をミラが請け負うという無茶な形で召喚したため、戦闘後に〈封魔眼〉と共に消滅した。 嘲笑う混沌(バルダンデルス) シェーラ・カーンの契約精霊で、かつて魔王スライマンが使役したといわれる72柱の精霊の一つである魔精霊。 本体の戦闘能力自体は無いに等しいが、精霊魔装〈混沌の仮面(プロテウス・マスクス)〉の能力である模範能力で他人の姿や能力、果てはコピーした人物の契約精霊や精霊魔装を扱うことが出来る。 ティターニア リリィ・フレイムの契約精霊で、エルフィム種族の神木に宿っていた地属性の魔樹精霊。 致死性の毒を含めた、数百種類の毒を生成することができる。 再生能力を有しており、並みの攻撃では決定打を与えることができない。 バンダースナッチ シェーラ・カーン(教主)が操る、かつて魔王スライマンが使役したといわれる72柱の精霊の一つである魔精霊。 精霊や精霊魔術を食べて吸収する能力を持っている。 レオノーラの〈竜殺しの聖剣(ドラゴン・スレイヤー)〉に貫かれても再生するなど、耐久力は高い。 吸収した精霊は変貌した姿で顕現することもでき、その精霊には精霊刻印が刻まれる。 ヴァララカール ミュアが〈精霊剣舞祭〉決勝で使役した戦術級軍用精霊。精霊戦争時に数多くの都市国家を滅ぼした魔神の真名で、滅びの炎を司る悪鬼とよばれる精霊兵器。 ランバール戦争後期にも実戦配備されていたが、あまりの不安定さゆえに2度の出撃で封印破棄されていた。 上記のように精霊兵器だったためか、大量の廃精霊に襲われ、廃都〈メギドア〉の地下迷宮の壁にもエストの名とともに刻まれていた。 神殺しの焔(レーヴァティン) ルビア・エルスティンが4年前に強奪した最強の炎精霊。 4年前に〈教導院〉を襲撃した炎の魔神級精霊でもあり、カミト達〈教導院〉の遺児の命運を分けた因縁深い存在でもある。 凄まじい力を秘めており、精霊鉱石で出来ている〈ロスト・カテドラル〉の壁や天井すら瞬時に熔解させる程の炎を吹き出し、〈聖女〉の力や呪装刻印を肉体に施しているルビアですら制御を誤れば、逆に灰にされる危険がある。 かつて〈精霊戦争〉の際に精霊王に敗れ、封印されていたところを4年前にルビアによって解放された。 本来は人間が契約できるような精霊ではなく、ルビアは自分の命を対価に契約していた。11巻冒頭でカミトが〈レーヴァティン〉の精霊魔装を破壊したことで、契約としてルビアの命を奪おうとするが、カミトの〈魔王殺しの聖剣〉によってルビアとの精霊契約を断ち切られて、何処かへ去っていった。 アプサラス 〈精霊剣舞祭〉本戦前にミュアがアルファス教国から貸与された三体の戦術級軍用精霊のうちの一体。他の二体の戦術級軍用精霊の〈コロッサス〉と〈ガルーダ〉は本戦で使い潰したが、この〈アプサラス〉は残っており、ミュアは11巻で〈アプサラス〉を使ってシェーラ(教主)たちに追い詰められて窮地に陥っていたルビアを救った。 ウンゴリアント 巨大な蜘蛛型の軍用精霊。13巻でのバルサス監獄襲撃の際にミュアが使用した。 ジルニトラ エストと同じ封印されていた古代の精霊兵器であり、魔神級の覇氷精霊。 ローレンフロストの守護精霊であり、氷竜たちを眷属に持つ。 13巻でユーディアと融合し大量の氷竜を取り込んだが、カミトによってユーディアと分離させられたために自壊した。物質と融合したために死んだ後も〈元素精霊界〉に帰れず、骸が残っている。 ヴリトラ 千年前にケルブレス山を支配していた竜精霊で、伝説の暗黒竜とも称される。千年前に下界を暴れまわり、竜王〈バハムート〉ですら一目置いていた模様。スライマンの魔王軍ですら手が出せず、やって来たアレイシア率いる〈救世軍〉を打ち破りアレイシアを捕えた。しかし、アレイシアの神威が枯渇し元の姿に戻った最強の剣精霊〈テルミヌス・エスト〉を手に入れようと足に触れた事で逆鱗に触れ、腕ごと翼を両断され瀕死の状態で住処としていたケルブレス山の山頂の〈祭殿〉に逃げ込んだところで、アレイシアに〈封絶結界〉を張られて封印され、姿も手のひらサイズのぬいぐるみのドラゴンのようになってしまった。 本編の3・4年前に〈祭殿〉にやってきたルビアと出会い、数カ月間修行で滞在していたルビアと友誼を結んだ。15巻では、ルビアの言葉とスカーレットの導きで〈祭殿〉にやって来たクレアたちと出会い、一連の事情を語った後で、精霊と交感する為のエルフィム種族の〈祭殿〉の使用を許可した。 魔獣精霊〈キマイラ〉 ランバール戦争の際に戦場に投入された旧型の戦術級軍用精霊。現在は、各国の軍で正式採用されているグラシャラボラス型巨人精霊の二世代前の軍用精霊だが、その戦闘力だけなら巨人精霊にも引けを取らない。 16巻で、〈魔王〉の復活の儀式の最中に襲撃してきたシェーラ(教主)が差し向けた〈教導院〉の戦闘技能者が解放し、モルデスの難民たちに襲い掛かるがクレアたちの援護を受けたカミトによって倒された。 リヴァイアサン 七体の戦略級軍用精霊の一体で、ランバール戦争では僅か17時間で一つの都市を壊滅させた程である。その能力は都市と融合し、一つの移動要塞へと変えるものである。 かつての〈精霊戦争〉では、〈水の精霊王〉の腹心としてレスティアやバハムートと死闘を繰り広げ、〈海王〉という異名で呼ばれた。しかし、ランバール戦争で精霊使いたちに軍用精霊として調律されて知性を失い、かつての威容は見る影もなくなっている。 ゾハールの地下に封印廃棄されていたが、16巻でシェーラ(教主)によって不完全な状態で起動し、ゾハールと融合しゾハール中の人間たちの〈神威〉を吸収し続け、巨大な触手を伸ばして移動しモルデスに接近していたが、心臓がある〈魔王の心臓〉に到達したカミトの〈魔王殺しの聖剣〉によって心臓を一刀両断にされ、停止した。 ジェヴォーダンの獣 オルデシア帝国で採用されていた旧世代の軍用精霊。全身に鋭い刃を生やした鋼の巨獣の姿をしており、短編『帝都の精霊大祭』でミュアが〈愚者の万力〉で暴走させた。 魔歌精霊〈セイレーン〉 魔王スライマンの七十二柱の精霊の一体。年代物の片刃の剣の魔装具に封印されており、帝都の小神殿に奉納されていた。短編『帝都の精霊大祭』で、〈教導院〉の任務で帝都に侵入していたカミトとレスティアによって奪取された。 炎獄精霊〈イフリート〉 魔王スライマンの七十二柱の精霊の一体。灼熱の劫火に身を包んだ緋色の魔神の姿をしている。セイレーンと同じく錫杖の魔装具に封印されており、帝都の小神殿に奉納されていたが、短編『帝都の精霊大祭』でルビアによって解放され、カミトたちを退けた。 守護精霊〈スフィンクス〉 魔王スライマンの七十二柱の精霊の一体。魔神級の精霊で、牛頭や犬頭等の巨人の姿をしている四体の精霊。魔王都市〈アルカザルド〉の守護者兼審判者であり、サラディアとジオの前に現れた際には、サラディアの合言葉で二人の〈アルカザルド〉への入場を許可した。そして、カミトたちの前に現れた際にはカミトに力を証明して見せろと告げて交戦を開始し、カミトが犬頭のスフィンクスを倒したことで、カミトたちの〈アルカザルド〉への入場を許可した。 イリス 魔王スライマンが唯一愛し、精霊契約を交わした最高位の精霊。紺碧の髪に赤い瞳に尖った耳の美貌の女性の姿をしており、かつてはゾルディア王国と敵対していたエルフの村の少女であった。やがてゾルディア王国の英雄であったスライマン・イェルシオンと愛し合うようになり、子供まで儲けた。しかし、スライマンの裏切りに激怒したゾルディア王が差し向けた軍勢によって故郷の村は焼かれ、イリスとその子供も殺されてしまう。しかし、スライマンが絶望の淵の中で〈聖王〉アレクサンドロスと交わした契約によって得た〈奇跡〉の力によって、イリスは精霊として蘇生され、以降は精霊契約を交わしたスライマンの行いを〈アルカザルド〉の宮殿の中で見ていることしかできなかった。 そして、〈魔王〉スライマンが亡くなると彼の最期の力によって次元の狭間に固定された〈アルカザルド〉を、〈ピラミッド〉の中から千年間管理し続けていた。そして、〈ピラミッド〉へやって来たレスティアを中へ導き入れた後、カミトとエストを〈ピラミッド〉へ導き入れて自身のいる最深部まで招き入れ、カミトに千年目の〈魔王〉スライマンの真実を見せた。しかし、ヴォルカニクスの力によってルーリエたちが〈ピラミッド〉に侵入してきた事で、迎撃に向かうカミトにスライマンの伝説の装身具〈魔王の外套(ガーブ・オブ・ロード)〉を授けた。しかし、ルーリエが〈霊爆〉を決行したことで〈魔王の墳墓〉が崩壊し始めて、〈魔王の墳墓〉と不可分であったイリスも存在を維持できなくなり、巨大な〈精霊鉱石〉のクリスタルに封じられていた〈聖女〉アレイシアと、その中の〈聖王〉アレクサンドロスの魂が復活するのを阻止できずに、〈魔王の墳墓〉と共に消滅した。 巨鳥精霊〈ルフ〉 〈魔王〉スライマンが使役していた七十二柱の精霊の一体。18巻でカミトが〈魔王の指輪〉を使って呼び寄せて、崩壊する〈魔王都市〉アルカザルドからカミトたちを乗せて脱出し、ゾハールまで送り届けた。その後、カミトによって自由の身となり、何処かへ飛び去った。 軍用精霊〈ガルガンチュア〉 巨大な甲虫のような姿をした、戦場での陣地構築を得意とする軍用精霊。学院奪還戦でミュアによって使用されたが、〈大顎〉の魔精霊に一撃で噛み砕かれた。 魔精霊〈ヴラド・ドラクゥル〉 外見は白と黒のドレスで着飾った、十歳くらいの可憐な美少女の姿をした最高位の魔精霊。グレイワースの新たな契約精霊であり、〈公爵(デューク)〉の名を冠する人型の魔精霊。〈精霊戦争〉ではエストと交戦したこともあり、オルデシア軍が秘匿していた〈封印精霊〉であったが、オルデシアの中枢に侵食した〈聖国〉によってグレイワースに与えられるまでは誰も手懐けることができなかった。無邪気な性格で、契約者のグレイワースに対しても口が悪い。 軍用精霊〈ケーリュケイオン〉 飛行する大型の、羽の生えた蛇のような外見をした〈聖国〉の強襲軍用精霊。〈元素精霊界〉の最終決戦でミレニアがカミトたちに差し向けたが、リンスレットの大技〈凍冷の魔槍(アイシクル・ドライヴ)〉によって腹をぶち抜かれて消滅した。 地竜精霊〈ミドガルズオルム〉 〈魔王〉スライマンの使役していた七十二柱の精霊の一体で、戦略級軍用精霊〈ヨルムンガンド〉の素体となった精霊。〈元素精霊界〉での最終決戦において、〈星の天使〉によって具現化された〈魔王〉スライマンによって具現化されカミトとクレアに襲い掛かるが、カミトによって消滅した。 竜精霊〈ファーヴニル〉 〈魔王〉スライマンが使役していた七十二柱の精霊の一体で、漆黒の翼をはためかせた竜精霊。ミドガルズオルムと同じく、〈元素精霊界〉での最終決戦において具現化された〈魔王〉スライマンによって具現化されカミトとクレアに襲い掛かるが、カミトによって切り捨てられ消滅した。 白魔鯨(ダイア・ホエール) 〈水の精霊王〉イセリアの使役する、超大型の白鯨の精霊。水の精霊魔術で姿を隠すことができる上に、内部に広大な空間を所持している。〈元素精霊界〉での最終決戦で、リンスレットとレイハたち四人の〈精霊姫〉たちを助けた後、〈聖王〉アレクサンドロスからの攻撃で〈浮遊島〉から落下したエリスとリンスレットを収容した。そして、カミトとクレアも収容し、〈闇神楽〉を行う為の〈水霊祭殿〉を提供した。しかし、〈神聖騎士団〉の攻撃を受けて地上へ墜落していったが、イセリアによれば一時的に顕現する力を失うかもしれないが、完全に消滅することはないと語っている。 ペーガソス 聖国の〈神聖騎士団〉が使用する、第二世代の飛行型軍用精霊で、大きな翼を備えた軍馬の姿をしている。〈元素精霊界〉での最終決戦で、多くの〈神聖騎士団〉の精霊騎士が騎乗したが、力を増したカミトたちには敵わずに次々と撃墜された。 グリフォン 聖国が所有する旧世代型の飛行型軍用精霊で、大鷲の翼に獅子の体躯の姿をしている。次世代の〈ペーガソス〉よりも安定性で劣るが、最高速度は〈グリフォン〉が上回っている。〈元素精霊界〉での最終決戦でルミナリスが騎乗し、カミトと交戦した。 ギガース 棍棒を手にした人型の軍用精霊。〈元素精霊界〉での最終決戦でミュアが使用したが、〈地の精霊王〉ロッド・ギアの化身に踏み潰された。 ラードーン とぐろを巻く大蛇の姿をした軍用精霊。〈元素精霊界〉での最終決戦でミュアが使用したが、ロッド・ギアの化身に頭部を引き千切られた。
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