小神殿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 03:36 UTC 版)
最古の神殿は紀元前6世紀後半に始まり、多孔質の石材で建てられたこと、少数のラコニアの屋根瓦が用いられたことから知られており、おそらく紀元前480年から479年にペルシア人によって破壊されたと考えられている。紀元前5世紀初頭に6×12のドーリス式の小さな神殿(6.15 x 9.9m)が、女神テミスとネメシスの両方の初期の遺跡の上に建てられた。そのことはポーチに設置された紀元前4世紀頃の2つの大理石の椅子に捧げられた碑文で示されている。前者は正しい秩序の擬人化であり、後者は秩序に違反した者への復讐者である。神殿の階段には石碑を建てるためのいくつかの切り抜きがあり、神殿は地元産の暗い大理石で建てられ、テラコッタの瓦で屋根が葺かれていた。ケラの壁と聖域の基壇のテラスはレスボス島の多角形の石積み(英語版)(Lesbian masonry)で築かれている。この神殿は後に崇拝の対象となった神像を保管するための大神殿の宝物庫として役立ったのだろう。ケラから発掘されたテミス像(英語版)と他のいくつかの奉納品は、現在、アテネ国立考古学博物館に所蔵されている。この建物は4世紀まで存続した。
※この「小神殿」の解説は、「ラムヌス」の解説の一部です。
「小神殿」を含む「ラムヌス」の記事については、「ラムヌス」の概要を参照ください。
- 小神殿のページへのリンク