テラ‐コッタ【(イタリア)terracotta】
テラコッタ〈terracotta〉
テラコッタ
テラコッタ
【英】:TERRACOTTA
語源は「焼いた土」を意味するイタリア語。粘土類を加熱すると焼きしめ現象が起こり固く緊密になる。歴史的には新石器時代からすでにみられ、現代に至るまで彫像や建築装飾など広く利用されてきた。粘土は世界各地で産出し、その色あいや品質もさまざまであるが、白色のものより有色のものの方が一般的である。酸化鉄その他の化学成分を含む土は、焼成すると色がつく。テラコッタという言葉は、赤または褐色を連想させるが、必ずしもこうした色に限られたものではなく、焼成してできる色は淡黄色から濃赤色または黒色まで幅広い。また、硬さとか強度は焼成温度によって大きく変わり、使う土の質と含水量によって差はあるが、焼成時に体積の10パーセント前後の収縮が生じる。技法的には粘土をこねて形をつくることは原理的に難しいことではなく、原始的ともいえる作業であるが、焼成時の問題から大型作品は中空にする必要がありそのために内刳りや中子の使用が考えられ、また同型品を量産するために型抜きの技術が用いられたりする。
テラコッタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/21 08:47 UTC 版)
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16進表記 | #B66655 |
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RGB | (182, 102, 85) |
CMYK | (0, 57, 52, 30) |
HSV | (11°, 53%, 71%) |
マンセル値 | 7.5R 4.5/8 |
表示されている色は一例です |
テラコッタ(JIS慣用色名) | ||
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マンセル値 | 7.5R 4.5/8 |
テラコッタ(terra cotta)とは、イタリア語の「焼いた(cotta) 土(terra)」に由来する言葉。以下のような意味をもつ。
彫刻用語

ヒンドゥー教の神ハヌマーン
素焼きで仕上げる彫刻を指す。メソポタミア、古代ギリシア、エトルリアにおいてみられ、いったん衰退したがルネサンス期にイタリアやドイツを中心に復興され、現在は各地域で制作されている[1]。古代ギリシアのタナグラ人形、中国の俑、日本における縄文時代の土偶、古墳時代の埴輪もまた、製法としてはテラコッタである[1]。
粘土
テラコッタは焼成温度によって出来上がりの色彩が変化する。800度程度で焼成されたものがよく見られる。
レンガや屋根板と同様、彫刻や陶器に使われてきた長い歴史がある。 古代においては、彫刻をこしらえたあと、天日干しにしていた。その後、火おけの灰の中に入れて焼き固めるようになった。最終的には今日見られるのと同様に窯に入れて焼くようになった。
紀元前210年から209年にかけて建設された始皇帝の兵馬俑にもテラコッタが使われている。
色名
JISの色彩規格では「くすんだ黄みの赤」としている[1]。 近似色としては煉瓦色があり、それよりは色より薄く淡いイメージである[1]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d コトバンク「テラコッタ」
参考文献
- 近江源太郎・監修 『色々な色』 光琳社出版 1996年 ISBN 4-7713-0232-4
- 清野恒介・島森功 『色名事典』 新紀元社、2005年7月。ISBN 4-7753-0384-8。
- 永田泰弘・監修 『新版 色の手帖』 小学館 2002年 ISBN 4-09-504002-5
- 福田邦夫・著 『色の名前はどこからきたか』 青娥書房 1999年 ISBN 4-7906-0180-3
- 福田邦夫・著 『色の名前507』主婦の友社 2006年 ISBN 4-07-248540-3
- 藤井健三・監修 『京の色事典330』 平凡社 2004年 ISBN 4-582-63412-5
関連項目
外部リンク
テラコッタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/08 18:22 UTC 版)
煉瓦色。本当の意味でのテラコッタ(素焼土器)ではない。ロッソ・アンティコの色を引き継いだもの。ソリッドカラーのみ。1950年代後半にたくさん作られた。
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