『復活の「F」』と『ドラゴンボール超』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:26 UTC 版)
「フリーザ」の記事における「『復活の「F」』と『ドラゴンボール超』」の解説
劇場版第19作『ドラゴンボールZ 復活の「F」』では、ドラゴンボールで地獄から復活し登場する。本作では大幅なパワーアップを果たしての地球の戦士たちとの再会となり、超サイヤ人の悟飯を一撃で倒している。またビルスとは本作で初共演となるが、最初にビルスの存在に気付いた際に思わず「ビルス!」と口走るが、ビルスに「呼び捨てか?」と返されて慌てて「ビルス様」と言い直すなど、パワーアップしても彼には頭が上がらない様子。 『ドラゴンボール超』では、詳細が異なる。物語の39年前に、ビルスが眠っている間に惑星ベジータを破壊するようビルスから言いつけられていた。 ソルベの発言によると、フリーザおよびフリーザ軍の主要幹部(ザーボン、ドドリア、ギニュー特戦隊)が倒された後、フリーザ軍は軽視されるようになり、支配下に置かれていた数多くの星々における反乱や、フリーザ軍内部における統率の混乱が続いていた模様。 死亡した際のサイボーグ化した姿のままで力を奪われ「地球の地獄」に吊るされて妖精たちの明るく陽気なパレードを見させられ続けていたが、神龍によりバラバラの状態で蘇った。その状態でも生き続けており、冷凍保存用の装置に移された後にフリーザ軍の最新の再生装置で完全復活した。 生まれながらの天才戦士でトレーニングをしたこともなければする必要もないほど強かったため、悟空に倒されるまでは天賦の素質だけで戦っていたが、悟空への復讐のために生まれて初めてトレーニングをして潜在能力の全てを引き出すことにし、4ヶ月も真剣に鍛えれば悟空たちを軽く越えられると予想していた。具体的な戦闘力向上の数値として、第1形態の状態でも53万から130万と自身では推測していたが、実際のトレーニングの結果はその推測を遥かに凌ぐパワーアップを遂げた。復活の約4ヶ月後、1000人の兵士を引き連れ再び地球に襲来する。 ソルベはフリーザに次はコルド大王を生き返らせようと提案したが、フリーザは父に対して不満を持っていたようで、「パパはあれこれ偉そうだから復活させなくてもいいです」と断った。また、コルド大王から過去に破壊神ビルスと魔人ブウだけは手を出すなと言われていた過去を明かした。 軍に関しては地球襲来の際に数の上では優位に立ち余裕のソルベに対して「所詮は二級戦士の寄せ集め」と言って特に期待していなかった。しかし「味噌っカス」と貶していたクリリンにすら苦戦する軍の弱体化ぶりには怒りを隠せなかった。 劇場版『復活の「F」』に比べてサイヤ人(特に孫悟空)に対する憎悪感情が際立っており、かつて悟空が自身にかけた情けでプライドをズタズタにされたのと同じような行動を悟飯がギニューにした際には、悟飯を指先からのビームで両腕・両足と体のあちこちを次々に打ち抜いて徹底的にいたぶった。とどめに放ったビームはピッコロが庇ったため、悟飯の代わりにピッコロが犠牲となった。 悟空とベジータが現れると第1形態の姿から一気に最終形態へと変身し、変身中に周辺にいたソルベ以外のフリーザ軍の兵士を全て消し飛ばす。自信満々の様子ながらも勝つためには手段は選ばず、クリリンたちに攻撃してその隙に悟空に攻撃するなど卑劣な戦いを見せる。悟空が超サイヤ人ゴッドSSに変身した後にゴールデンフリーザへ変身し、最初は悟空を追い詰めるも体力の消耗の激しさから形勢逆転される。ゴールデンフリーザへ変身して戦闘直後には、ご馳走を食べに地球へ来ているビルスとウイスに気が付いて驚愕していた。悟空が非情になれない性格を知っていたため、それを利用し、悟空が変身を解いたところをソルベに奇襲させるも交代したベジータによってとどめを刺すことができず、同じく超サイヤ人ゴッドSSに変身したベジータの猛攻で追い詰められる。今度は自分が宇宙空間で生きられるのを利用して地球を破壊し、ウイスによって地球を脱出した悟空たち以外の者を抹殺するもウイスの計らいで時間を戻され、甘さを捨てた悟空のかめはめ波によって消滅する。死後は再び地獄に落ち、敗北を悔やみながらパレードを見続ける地獄の日々に戻った。 悟空にそっくりな悟天、地球で自身をバラバラにした未来から来たトランクスにそっくりな現代のトランクスを見てサイヤ人と認識した際には「私がいない間に随分増えたものですね」と憤慨していた。フリーザと悟天はこれが初対面となる。その際に悟天を「悟空の息子」とすぐに確信しており、一方のトランクスを「ベジータの息子」であるという点については認識していない。 破壊神シャンパ編 第7宇宙(本編の舞台)と対となる第6宇宙の戦士としてフリーザに似た姿のフロストが登場している(関係性などについては、#関連キャラクターを参照)。 宇宙サバイバル編 2ヶ月の長期睡眠に入った魔人ブウの代役として、チーム対抗の武道大会「力の大会」に第7宇宙代表の選抜戦士の一人として参加することになる。「力の大会」に出場する条件として地球のドラゴンボールで自分を再び完全に生き返らせることを悟空に要求した。強い者との戦いを好む悟空への心理作戦を行った際は自分の弱点を上手く突いてくると称された。占いババの力を借りる形で24時間だけ復活しており、地獄で精神統一を続けることによりさらにパワーアップを遂げている。閻魔大王から「怪物」と称されており、「地獄に行っても反省しないしいつまでも魂が成仏しない」と言われていた。また、自分さえ助かれば自分の宇宙が消滅しようとなんとも思っておらず、その思想には第9宇宙の界王神ロウと破壊神シドラも狼狽していた。 ロウとシドラが送り込んだ大勢の刺客を次々と殺し、シドラの破壊のエネルギーを借りた刺客のボスの攻撃を受けてエネルギーに包まれるが、そのエネルギーを凝縮させて脱出するほどの力を見せる(悟空は抜け出すことができずビルスに助けてもらう形で脱出した)。その後、悟空をだまし討ちして破壊のエネルギーを浴びせ、その間に第9宇宙に寝返ろうとしたが、ロウとシドラがためらっている間にビルスに見つかったことで表向き断念し、悟空と1分のバトルで相打ちとなったことを経てチーム入りした。また、「あなた(悟空)の命令は聞く気はない」と言ったり、宇宙の運命がかかっている大会は神々さえも手玉にとることもできる絶好のチャンスだと企んでおり、自分が最優秀選手となって超ドラゴンボールを手にすると考えるなど、ビルスに対して下克上を狙う。 力の大会では、第9宇宙が全王により消滅させられる様子を目の当たりにした時に、全王の声のかわいさとやっていることのえぐさのギャップが不愉快であるとして「いつか必ず全王の上に君臨してやる」という新たな大いなる野望を抱くようになる。第10宇宙のナパパを圧倒して踏み潰した後は第9宇宙のローゼルに集中攻撃を与えて脱落に追い込み、続いて第10宇宙のムリチムを場外に落として脱落させる。 悟飯と第2宇宙のジーミズが戦っていた際には最初は傍観に徹し、ジーミズが止めを刺そうとした瞬間に妨害することで標的を自身に変えさせ、彼が使用する瞬間移動を見切って一方的に叩きのめし、重傷を負わせた後はジーミズを場外へと蹴り落として脱落させた。さらにその後は、フロストと再び対面し、彼を信用させるためにゴールデンフリーザに変身して裏切ったかのように悟飯を一方的に叩きのめすが、実際はフロストを欺くための罠(悟飯は最初に攻撃を受けた際に手加減していることを見抜き、あえて作戦に乗った)であり、信用させた後は助言として自身の形態の使い方を伝授し、もう一つの助言として「人を信用しないこと」という言葉と共に一撃でフロストを場外に吹き飛ばして脱落に追い込んだ。その後、ジレンと悟空が対峙した際には元気玉を生み出そうとした悟空に協力し、悟空がジレンに叩きのめされて一時撤退した後はかつてナメック星で自分がかけられたセリフとほぼ同様のセリフを悟空にかけて皮肉りながらも彼に自らの気を与えて回復させた。 第4宇宙のモンナに勝利したキャベの前に現れて彼と対峙し、超サイヤ人2に変身したキャベの攻撃を物ともせず、逆にゴールデンフリーザに変身することで彼を圧倒してエネルギー波の一撃でキャベを場外へ落として脱落させた。その後、カリフラとケールの2人と戦う悟空を発見し、カリフラにキャベの仇討ちとして勝負を挑まれるも悟空に止められ、「サイヤ人同士が潰し合うなんて最高のショー」と言って高みの見物を始める。さらにその後は、悟空たちが第3宇宙の代表戦士たちと戦っていた際には唯一参戦せずに傍観に徹していたものの、場外に落ちそうになった悟空を助けたことがきっかけで彼から共闘を持ちかけられ、それを了承して戦いに参加し、苦戦しながらも何とか勝利を収めた。その際、宿敵の悟空に感謝された。 第11宇宙のディスポと対峙し、苦戦を強いられていたところに駆け付けた悟飯と共闘するが、最後にはエネルギー波の一撃で悟飯共々ディスポを場外へ落として脱落させた。その後は、人造人間17号と共に第11宇宙のトッポと交戦し、後一歩のところまで追い詰め、それでも土壇場で破壊のエネルギーを纏ってさらに強化したトッポの破壊の力の前に圧倒される。大ダメージを負うも何とか耐えきり、怒りのスーパーノヴァを放つが軽く一蹴され場外に落とされそうになったところを17号に助けられて場外負けは免れたものの、ダメージが激しいためにそのまま意識を失う。意識を取り戻すと再び17号と共にトッポに挑むも軽くあしらわれ、直後に17号共々破壊技を受ける。その後、ジレンが悟空とベジータ、17号の3人を追い詰めた際は隙を突いてジレンを奇襲し、殺意を露わにして襲い掛かるが、軽く一蹴される。その後は、場外に落ちそうになった悟空を、エネルギー波をぶつけて武舞台に戻す形で助け、身勝手の極意を使用した反動で動けなくなった悟空に代わって生存していた17号と共にジレンと対峙する。17号と共に一度はジレンを跪かせるほどにまで追い詰め、直後にトッポの叱責で最後の力を振り絞った彼に再び圧倒されるが、立ち上がった悟空と直接共闘してジレンに立ち向かい、最後は相討ちという形で悟空やジレン共々場外に落ちた。それでも17号一人が生き残ったことで結果的に第7宇宙の優勝で終わらせることに成功。大会前こそ裏切るような素振りを見せていたが、終わってみれば第7宇宙の不利益になるような行動はせず、優勝に大きく貢献することとなった。 17号の願いで消滅した宇宙が復活した後は、(超ドラゴンボールを手に入れるために戦っていたとはいえ)悟空たちと馴れ合いたくないとすぐに地獄に戻すよう告げるも、大会内での功績によりビルスの恩赦とウイスの能力で復活を果たした。大会終了後はフリーザ軍を再起し、宇宙の帝王の完全復活を宣言した。 漫画版では、第9宇宙が襲撃する事件などは特になく、普通にメンバー入りしたのみ。描写はないがメンバー入りする際の交渉で軽く喧嘩になり、合流時には二人ともボロボロになっていた。参加条件はアニメ同様「私をドラゴンボールで完全に蘇らせること」。大会ではフロストを巧みに利用し第9宇宙の戦士の大半を彼に落とさせた後にフロストを脱落させ、その後はゴールデンフリーザに変身しカリフラやケール、キャベと戦い、覚醒したケールに苦戦するが悟空に助けられる。ケールが他の戦士の方に行ったことで助かった後は休憩をとり、ベジータの攻撃で場外に浮いている足場にまで吹っ飛ばされたトッポや、彼を助けに行ったディスポの足場を破壊して二人をまとめて落とした。ジレンとは身勝手の極意が解除された悟空や変身できないベジータに代わり戦った。最後は17号の作戦に付き合い、17号を密かにステージの瓦礫の下に隠し、自身も暫く姿を隠す。ベジータ脱落後、残りの戦士がジレンと悟空の2人しか残っていない時に再び姿を見せ、悟空が抑えていたジレンを道連れで落とすことに成功した。自身は落ちたものの、大会そのものは17号が試合終了までずっと隠れていたことで勝利。大会終了後はビルスにその戦いぶりを認められたことで、ビルスの命令を受けたウイスの術により蘇生した。 銀河パトロール囚人編(漫画版オリジナル) 本編では登場しないが、単行本第12巻描き下ろしの2ページ特別マンガで登場。目的の星で銀河刑務所を脱走した囚人が暴れているとの部下の報告を聞いて「無駄な戦闘は避けた方がよろしいでしょう」「犯罪者にかかわるとロクなことがありませんからね」と、その星に行くのを後回しにすると宣言。「我々も犯罪者では?」と言う部下であるキコノに対して、フリーザ軍が惑星を制圧したり先住民を滅ぼすのは、住むところをなくして困っている異星人に売るためのビジネスであって犯罪ではないと諭す幹部ベリブルの言葉に同意した。
※この「『復活の「F」』と『ドラゴンボール超』」の解説は、「フリーザ」の解説の一部です。
「『復活の「F」』と『ドラゴンボール超』」を含む「フリーザ」の記事については、「フリーザ」の概要を参照ください。
- 『復活の「F」』と『ドラゴンボール超』のページへのリンク