独立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/14 02:51 UTC 版)
他国からの承認
他国から「ある地域が独立した国家になっている」と言われるためには、その国が自国の独立を宣言するだけでなく、他国からも承認される必要がある。各国家はその地域を新たな国家として認めるか否か、つまり国家承認をするか否かを自由に決定することが出来るとされる。
ややこしいのは、「国家として認める」という国と、「国家として認めない」という国が、それぞれ存在する場合があることである。現在、世界には190ほどの国家が存在するが、たとえばA国が30カ国からは国家として認められているが、残りの160カ国からは国家として認められていない、というような状態が起きうるからである。この場合、承認した国にとっては「A国は独立国家として存在している」ということになり、承認していない国にとっては「A国は独立国家として存在していない」ということになり、話がかみあわない。
また、独裁国家などは、他国を侵略をしておいて、侵略した場所に(民主的な手続きも経ず)勝手に傀儡政権を設置して、まだ国家として十分成立しているとは言い難いものでも、強引に「国家として承認した」などと宣伝することがある。侵略国による国家承認は、非常にいかがわしいものである。
独立を侵害する侵略国家の手口
なお、ややこしいことに、大国が他国を侵略するための口実として「独立運動の当事者からの援軍要請」が主張されることがある。つまり、他国を侵略するような大国が言う「独立運動」は、実態としては傀儡政権であり、情報操作していて、「独立運動」であるかのように偽装していることがある。
日本国内のさまざまな「独立」に関する雑学
- 地方自治体などの独立
- 市町村の行政区域の一部を分離して新しい市町村を設置すること(分立)を、国家の独立になぞらえて「独立」と表現する場合がある。
- 市町村などが擬似的な国(ミニ独立国)を立ち上げる際にも「独立」と表現する場合がある。都道府県独立国家論も参照せよ。
- 個人の独立
日本では、個人に関しては、以下のような例でも、「独立」という言葉が用いられる。
脚注
注釈
- ^ ただし民族自決権が侵害されていたとしても、各国の利害が絡み、侵害者に制裁が加えられず、放置されてしまうことも多い。
出典
- ^ Lexico, Definition of independence
- ^ Lexico, Definition of independent
- ^ 精選版 日本国語大辞典【独立】
- ^ a b ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典【独立】
- ^ 練馬区独立70周年 練馬区、2017年10月28日閲覧。
独立性易
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