独立200周年祭
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「旧マサチューセッツ州会議事堂」の記事における「独立200周年祭」の解説
1976年7月11日、イギリス女王エリザベス2世が、アメリカ合衆国独立200周年祭を祝いにボストンを訪問した際、夫とともに旧州会議事堂を訪れた。女王は、1773年のボストン茶会事件の時の紅茶のサンプルを目にした。そしてフィリップ王子とともに歴史的なバルコニーに現れ、ケルヴィン・ホワイト市長、マイケル・デュカキス州知事、詩人のデイヴィッド・マッコード、歴史家のウォルター・ミューア・ホワイトヒルを含め大勢の聴衆に対し、スピーチを行った。女王は、スピーチの中で、次のように述べた。 もしポール・リビアやサミュエル・アダムズ、その他の愛国者たちが、いつかイギリスの君主が、独立宣言が最初にボストン市民に読み上げられた場所である州会議事堂のバルコニーに立つことがあると、そしてこのように温かく寛容な言葉で迎えられることがあると知ることができたなら……、彼らは非常に驚いただろうと思います。しかしまた、最終的に我々が自由な人民として 、また友人として、アメリカ独立戦争が目指したまさにその理想を共に守るべく、再び一緒になったと知れば、彼らは喜んだのではないでしょうか。 女王は、Aynslkey China Ltd.社が作った磁器製の鷲を、旧州会議事堂を管理するボストニアン・ソサエティに贈った。女王はまた、オールドノースチャーチで朝の礼拝に参加し、ボストン市役所で昼食会に出席し、ビーコンヒル地区、バックベイ地区、ケンブリッジ、チャールズタウン地区を自動車でパレードした。そして、海軍長官とともにコンスティチューション号で周遊し、王室専用船HMYブリタニア号でボストン港を後にした。女王は、出発前に、王室専用船上でマサチューセッツ州から250名のゲストを招いて90分間のレセプションを催した。 旧州会議事堂には、現在、東側正面に、イギリスの紋章であるユニコーンとライオンが飾られている。いずれも、1882年にボストン歴史協会が昔の外観へと復元を行った時に取り付けられたものである。元のものは、1776年に独立宣言書がバルコニーから読み上げられた時に引きはがされ、火に投げ入れられてしまった。
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