専用船とは? わかりやすく解説

専用船

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 15:47 UTC 版)

コンテナリゼーション」の記事における「専用船」の解説

詳細は「コンテナ船」を参照 コンテナを運ぶ目的専用建造され最初船舶は、ロンドンパリ間を結ぶ豪華旅客列車ゴールデンアロー常時運行するためのもので、1926年操業開始した乗客荷物運搬のために4つコンテナ使用された。これらのコンテナロンドンまたはパリにて積み込まれドーバーまたはカレーの港に輸送された。 欧州における次の段階第二次世界大戦後となる。コンテナ輸送用に専用建造され船舶イギリスオランダ間で使用され1951年にはデンマークでも使用された:31米国では、1951年ワシントン州シアトルアラスカ州の間でコンテナ運搬始まった。ただし、これらのサービスはどれも特に成功しなかった。まず、コンテナがかなり小さくて、それら52%の容積は3立方m未満だった。欧州ではほぼ全てのコンテナが木で作られており、キャンバス布地使用していたため、同コンテナ鉄道またはトラック車体追加積み込みが必要とされた:31-32。 世界初専用コンテナ船は、1955年モントリオール建造されてホワイトパス&ユーコン社が所有するクリフォード・J・ロジャーズ号」だった。1955年11月26日の初運行では、ノースバンクーバー (ブリティッシュコロンビア州)スカグウェイ (アラスカ州)間で600個のコンテナ輸送された。スカグウェイではコンテナ専用鉄道車両降ろして北へユーコン準州まで運ぶという、トラック、船、鉄道車両使用した最初インターモーダル輸送サービスだった。ユーコン南行きコンテナ荷送人によって積み込まれると、鉄道、船、トラックで、届け先まで開けられるともなく運ばれた。この最初のインターモーダルシステムは1955年11月から1982年まで運用された。 実際に最初に成功したコンテナ船会社1956年4月26日遡るアメリカトラック輸送起業家マルコム・マクリーンは、後にコンテナ呼ばれる58台の「トレーラー・バン」を入れて改造されタンカー船アイデアル・X号に乗せニューアーク (ニュージャージー州)からヒューストン (テキサス州)まで航海した:1。カナダでの出来事とはまた別にマクリーン輸送中に決し開けことなしに、トラック船舶鉄道車両間のインターモーダルを基本とする受け渡し可能な大型コンテナ使用する考え抱いていた。マクリーン当初大型トラックからトレーラー取り出して船の貨物倉にそれを格納する「トレーラーシップ」の建設支持していた。 ロールオン-ロールオフ方式呼ばれるこの積み込み方法は、潰れた物置きとしても知られ船内潜在的な貨物スペース大きな無駄遣いになるため採用されなかった。代わりにマクリーンは、車台ではなくコンテナのみを船に積むものへと当初概念修正した。そのため「コンテナ船」や「ボックス」船との名称になっている

※この「専用船」の解説は、「コンテナリゼーション」の解説の一部です。
「専用船」を含む「コンテナリゼーション」の記事については、「コンテナリゼーション」の概要を参照ください。

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