旧州会議事堂
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「マサチューセッツ州会議事堂」の記事における「旧州会議事堂」の解説
詳細は「旧マサチューセッツ州会議事堂」を参照 旧州会議事堂(Old State House)は1713年に建てられ、80年以上にわたって使用されていた歴史的建造物である。ボストン市内のワシントン通り(Washington Street)とステート通り(State Street)の角に位置する。 建てられた当初は、1階が通商取引所、地下は倉庫になっていた。2階は3部に分かれ、東側は総督の執務室に、西側はマサチューセッツ植民地の最高裁判所にそれぞれなっていた。中ほどは植民地議会の会議場になっていた。この会議場は回廊に飾られた、議員の肖像画をはじめとする数々の絵画でも知られていた。 1761年、弁護士のジェームス・オティス(James Otis)がここで裁判を起こした。裁判には負けたものの、裁判中に行ったオティスの弁論は後に独立戦争へとつながるものであった。1776年7月18日、この建物の東側のバルコニーで、アメリカ独立宣言が群集に向けて高らかに読み上げられた。 独立戦争後20年ほどの間、この建物はマサチューセッツ州の州会議事堂として使われた。1798年に州会議事堂は現在の位置に移設されたが、その後1830年から1841年にかけてボストンの市庁舎として使用された後、この建物は商用に転用された。1881年、この建物を解体してシカゴに移設する計画が持ち上がったが撤回され、外観の修復がなされた。 現在では、旧州会議事堂は博物館となっており、フリーダムトレイルに沿ったボストンの観光名所のひとつとなっている。同建物内にはボストン・ソサイエティ(The Bostonian Society)の本部も置かれている。また、州内のウェイマス市庁舎や、ボストン郊外のミルトン(Milton)にキャンパスを構えるカリー・カレッジ(Curry College)の学生寮のうちの1棟は、この旧州会議事堂のレプリカである。
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