登場する兵器・用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 12:21 UTC 版)
G 各国の機関が会話する時などに用いるゴルゴ13の暗号名(コードネーム)。 ゴルゴ13のM16 ゴルゴが愛用するM16で、「傑作・アサルトライフル」では銃職人ベリンガー(アニメではデイブ・マッカートニー)がM16の強化を施す。最長射撃距離600m。 「傑作・アサルトライフル」と「激突! AK-100 vs. M-16」ではM16の象徴がゴルゴであるために、ゴルゴが命を狙われることがある。 後段のM16も参照。 マッジ・ペンローズの遺稿 第43巻147話「ミステリーの女王」、第51巻179話「毛沢東の遺言」 ミステリー作家マッジ・ペンローズが執筆する予定であった小説『Gと呼ばれる男』の一部で、ゴルゴの出生や秘密を詳細に書いた原稿とされているが、作中では内容が明らかにされていない。 第四帝国 初出は第52巻182話「沸騰」 ネオナチの中でも最も強いとされる勢力。各種企業を経営して、資金面も信じがたいほど多いといわれている。ヒトラーの第三帝国は13年しか続かなかったが、自分達は千年続くと豪語している。本来は米ソが衝突した際に間をついて最後の戦いを挑むということだったが、ゴルゴ13を排除するということになった。しかし、ゴルゴによって崩壊する。 ロックフォード財閥 初出は第63巻217話「ロックフォードの野望」(アニメ版第44話) 世界最大の財閥。ロックフォード家の資産は、公表されているだけでも6千500億ドル(約145兆円)だが、実際にはこの数百倍あると考えられる。アメリカ大統領、ソ連書記長でさえ、ロックフォード財閥には勝てない。 ロシア革命において、莫大な資産援助を赤軍に与えたことや、旧ソ連政府は誕生の瞬間において、既にロックフォードの手の中にあったことや、アメリカ国内で常に宿敵だったニクソンをウォーターゲート事件で葬りさったのは、おそらくロックフォードと考えられる。ユダヤの雄ロスチャイルドは、既に200年間にわたりヨーロッパ全域を制覇していたが、現代ではロックフォードの軍門に下りヨーロッパを分割統治されている。世界に冠たる巨大企業のほとんど全てがロックフォードの所有となっている。ロックフォードを敵に回すことはすなわち、世界を敵にすることである。 なお、ロックフォードが世界を支配しているという設定は、「ロックフォードの野望」「ロックフォードの野望 謀略の死角」とゲーム「ゴルゴ13 ファイルG13を追え」の3作品のみの描写であって、他の作品にはこの設定は存在しない(ただし、金とコネに物を言わせてゴルゴを上から支配しようとする存在は他作品にも出てくる)。 また、現実においても世界経済を影で牛耳る財閥の噂はあるが、陰謀論の類いであるとされる(陰謀論の一覧#財閥陰謀論、王室陰謀論) また、モデルとなったロックフェラー家は作中にも登場している(「呪術の島」「ブラックジャイアント伝説」)。 デジタルコミック『ゴルゴ13 カーライルの野望』では「カーライル財閥」として登場。 XST 第74巻231話「見えない翼」 ロッキード社が開発したステルス戦闘機F-19の原型機。設計はクラレンス・ベッカー博士率いる開発チーム「スネーク・ワーク」が担当し、1977年に3機が完成した。 テスト飛行は当初グルームレイク空軍基地で行われ、1機が事故で墜落、1機がKGBの工作員による奪取を阻止するために撃墜された後に、残る1機はホロマン空軍基地(英語版)に隣接する秘密基地「サム」に移送された。XSTの奪取に失敗したKGBは、この残る1機の奪取もしくは破壊とベッカーの暗殺をゴルゴ13に依頼する。 機体形状はレベル社のプラモデルなどに見られるF-19の形状に酷似している。なお、現実に計画されていたステルス機はF-19ではなくF-117であり、XSTはハブ・ブルーに相当する。 F25 第111巻342話「偽空座標X」 米国戦略計画統括局(ARPA)・人工知能研究室(AI・DEV)のラズベリー中尉が主導となって開発した、人工知能攻撃システムを搭載したアメリカ軍の次期ステルス戦闘機。ソフトウェアを省いた機体のみを国外へ販売することも計画されている。開発コードはATX、価格は1機2億ドル以上。試作機の試験はRE12空軍基地で行われている。 単発・クリップドデルタ・双垂直尾翼の単座戦闘機で、水平尾翼の代わりにベントラルフィンを有している。F-15の200倍のステルス性とF-14の5倍の迎撃能力を持っており、人工知能がパイロットに対して攻撃指示を行うほか、人工知能主導の自律戦闘も可能。武装として翼下と翼端のパイロンにAIM-1 サイドワインダーを計6発装備している。 開発チームが歯止めを失って暴走し、人工知能にゴルゴ13が搭乗した戦闘機の戦闘データを組み込んだため、それを感知したゴルゴ13の破壊対象となる。なお、ゴルゴ13の戦闘スタイルを取っているため、その戦闘機動は予測不可能。 最終暗号 第129巻427話「最終暗号」 数学教授佐久シゲルが解読した暗号。別名「佐久暗号」と言われる。 この暗号は一方から簡単に解けても別の方では難しい特徴を持つ(暗号の解読コードを知っている人間には解読できるが、知らない人間が解読することはほぼ不可能)。これは素数の2乗は誰でも簡単に計算できるが、逆に素因数分解で元の素数を求めるには桁数が多くなるほど大変な苦労を要する。例えば10桁の素数の2乗は電卓がなくても筆算でどうにか答えは出るが、逆に筆算の素因数分解で元の素数を求めるのは困難である点を利用している。コンピューターでは2進法で数値を表すため、この方法を使うと人間では計算はほぼ不可能で、スーパーコンピューターを使用しても相当に長時間が必要という暗号で現代社会で実際に使われている方式である。 SDR2 第148巻418話「装甲兵SDR2」 ベトナム戦争以来続く歩兵の地上戦アレルギーを克服すべく、米軍から戦闘用ロボットの開発を依頼されていたアメリカのダイナミック・ランドシステムズ社(以下DLS社と呼ぶ)が、1997年に日本の自動車メーカー・ONDが開発した二足歩行ロボット「S2」の発表会を見たことをきっかけに5年の歳月をかけて製作した二足歩行型バトルスーツ。当初は完全な無人兵器とする予定だったが、歩行システムと制御用人工頭脳に行き詰ったため、ONDから半ば強引に二足歩行技術を提供させ、兵士1名を搭乗させる有人機として完成した。前述の通りバトルスーツと称されているが、ロボットの二足歩行技術を採用していることから人間がロボットに乗り込み操縦する半ロボット兵器とも見られる。身長2メートル20センチメートルで、重量は約1トン。OND同様半ば強引に提供させた日本の隅友金属の強力電動モーター、四菱の燃料電池を使用しているため10時間歩行が可能。また、30kmを歩行しても搭乗員の疲労はウォーキング程度にとどまる。 内装はNASAの宇宙服に使用されている生命維持装置と同じで、常にSDR2内部の温度は一定に保たれる。兵装は右手にガトリング砲、左手にライフルと反対側に先端が尖ったワイヤー、左肩には火炎放射器(アニメ版のみ)を装備している。装甲はDLS社が製作した戦車M1エイブラムスの同様のもので、RPG-7のような対戦車兵器が命中しても破壊されることはない。 電磁波を使用し、地面に埋まっている地雷(プラスチック製の物を含む)を映像化して回避することが可能。なお、作中SDR2が対人地雷を踏んでも破壊されることはなかったが、対戦車地雷では回避していた所から、対戦車地雷に対しては損傷の危険があると見られる。 戦闘が浅い兵士のために、DLS社が用意したスパコンに現在戦っている状況を画像で送り敵の戦法及び使用している武器を計算し、SDR2搭乗者の所へ戦法が送られて有利に戦闘を進めることが可能。ヘルメットのガラスは防弾ガラスで、暗視スコープとしても機能する。また、ヘルメットの前面フードにモニターがあり、前述のスパコンが送ってきた戦法がモニターから表示される。また搭乗者のバイタルはモニターされており、必要に応じて鎮静剤、解熱剤、栄養剤、興奮剤などを自動的に注入する。 その欠点は、搭乗者側が精神面で対応しきれないこと。開発者は「コンピューターの命令に従うだけなので搭乗者への精神的負担は軽減される」と考えていたが、実際はコンピューターの命令に従ったとしても「人を殺した際に発する悲鳴や感覚」は搭乗者にダイレクトに伝わるため、搭乗者の精神は徐々に蝕まれることとなる。事実、劇中でも搭乗員の兵士は実験中徐々に精神を蝕まれ、最終的にはほとんど正気を失った様な状態となっていた。
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