海賊島事件-the_man_in_pirate’s_islandとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 海賊島事件-the_man_in_pirate’s_islandの意味・解説 

上遠野浩平

(海賊島事件-the_man_in_pirate’s_island から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 10:06 UTC 版)

上遠野 浩平
(かどの こうへい)
ペンネーム 上遠野 浩平
誕生 (1968-12-12) 1968年12月12日(56歳)
日本千葉県
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本
教育 学士
最終学歴 法政大学第二経済学部商業学科卒業
活動期間 1998年 -
ジャンル SF
セカイ系
学園
推理小説
ファンタジー
ライトノベル
代表作 ブギーポップシリーズ』(1998年 - )
主な受賞歴 電撃ゲーム小説大賞(1997年)
デビュー作 『ブギーポップは笑わない』
親族 古今亭ぎん志(従兄弟)
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

(かどの こうへい、1968年昭和43年〉12月12日 -)は、日本小説家千葉県出身、神奈川県育ち。

来歴

1968年千葉県生まれ、神奈川県育ち。神奈川県立野庭高等学校法政大学第二経済学部商業学科卒業。大学卒業後にビル整備会社へ勤めたものの、すぐに退社[1]。作家としてデビューする以前には、日本ファンタジーノベル大賞コバルト・ノベル大賞などの公募新人賞へ投稿を続けると同時にモデラーとしての活動も行っていた[2]落語家古今亭ぎん志は従兄弟にあたる[3]

1991年、「朱金色の死神」で第3回ファンタジア長編小説大賞で最終候補作に選ばれず落選[4]。1996年に「スーパーマジック・ハイパーマシン」が第1回ソノラマ文庫大賞最終候補作となる[5]。1997年、『ブギーポップは笑わない』で第4回電撃ゲーム小説大賞を受賞し、同作で1998年にデビューした。同作は発売から数年間、電撃文庫で最高の発行部数を誇る作品となり、アニメ化・実写映画化などもされ、西尾維新奈須きのこが「上遠野浩平の作品に影響された」と語っているほか、佐藤友哉も影響を受けた事を明かしている[6] など、後進の作家たちに大きな影響を与えている。

デビュー後しばらくは電撃文庫でライトノベルを執筆し、90年代後半に始まったライトノベルブームの礎を築いた重要人物の一人であるとされる[7]。その後、講談社徳間書店祥伝社富士見書房など多くの出版社やレーベルでも作品を発表するようになり、ライトノベル以外でも活躍を見せている。2019年からは、バンダイのデジタルカードゲーム『ゼノンザード』で原案と世界観設定を担当。

作風

作風としては「ブギーポップシリーズ」を中心に、SF作品としての傾向が強く、「戦地調停士シリーズ」や「ソウルドロップシリーズ」のように、ファンタジーやSFとミステリの融合を試みたものも多く見られる。本格ミステリに近い推理小説としては『しずるさんシリーズ』などが挙げられる。また、青春を感じさせる若者の心理的要因や社会や組織に有って生きる人間など、場所も時系列も違う複数の登場人物をそれぞれの視点で進行していく、独特の描き方をする。

全作品に共通する登場人物の性格付けとして、国内メディア作品の青少年キャラクターには多い「若さ故の無鉄砲さ」や「若さの象徴としての、実態のない体制への理由無き反骨心や反逆心」(上遠野自身曰く「身の程知らず」な人間)を書く事がないのも特徴で、多くの登場人物は体制の仕組みの中に取り込まれている事を皆理解しながら、そのまま諦観しているか、それでも大切な何かを持っているかを描いている。

全ての作品とシリーズが世界観を共有をしている。しかし、巻単位では完結させて、どのシリーズのどの巻からでも読む事が出来るスタイルを取っている。そのため、深く読み込むことで、他作品間との登場人物や出来事、影響力などの裏側での繋がりを読み解くことが可能である。

難解な設定を使用することもあるが、文体は平易な言葉を使用し、世代を問わず読みやすい小説が多い。

人物

本人は漫画家荒木飛呂彦に影響を受け、インタビューでも荒木について受けた影響を語っている。代表作「ブギーポップシリーズ」では荒木と同様に、作中に登場する固有名詞等が海外のミュージシャンや曲名を元にしているが、洋楽を聴き始めたのは『ジョジョの奇妙な冒険』の影響と述べている[8]。好むジャンルはパンクをはじめ、ファンクニュー・ウェイヴヒップ・ホップなど。また鑑賞が主で、楽器に苦手意識があるため自身で演奏に興味を持つ事はなかったと述べている。

小説ではアーサー・C・クラークロバート・A・ハインラインアントン・チェーホフフィリップ・K・ディック太宰治筒井康隆山田正紀島田荘司などの有名作家の作品を始め、特にSF作品は勉強の為に数多く読み込んだ事を語っている[9]。また、先述した視点ずらしの技法は氷室冴子が得意としていたものであった旨を話している[9]

出版社やレーベルを問わず、独特なあとがきを書く。これは上遠野がデビュー作において、あとがきを執筆する際に、当時の風潮としてライトノベルのデビュー作では、関係者に対する礼に終始したあとがき(私信)が多かった事に「小説家としては何か違うな」と疑念を抱いたため、と答えている。あとがきの内容としては、本編に関連したテーマに沿った自身の考えを述べ、最後にそのテーマについて自問自答した後、(まあいいじゃん)と締めくくることが多い。

雑誌『アニメージュオリジナル』(徳間書店)では編集者との対談形式による、アニメ作品批評と解説の連載を持っており、古典の名作から新規のヒット作まで幅広く作品を語る。自身の作風と同様、必ず作品をまず広く肯定した上で独自の解釈や視点から分析を行い、語るスタンスをとっている。

作品リスト

ブギーポップシリーズ

既刊26巻、イラスト:緒方剛志

戦地調停士シリーズ

既刊6巻、イラスト:金子一馬講談社ノベルス 1 - 4作目)、やまさきもへじ(講談社ノベルス 5作目)、獅子猿(講談社ノベルス 6作目)

ナイトウォッチシリーズ

全3巻+外伝1編、イラスト:中澤一登徳間デュアル文庫)、イラスト:serori(星海社文庫

ビートのディシプリン

電撃hp』連載/2000年 - 2005年、全4巻、イラスト:緒方剛志

しずるさんシリーズ

既刊4巻+外伝1巻、イラスト:椋本夏夜富士見ミステリー文庫)、国道12号(星海社文庫)

ソウルドロップシリーズ

既刊7巻、イラスト:斎藤岬

ヴァルプルギスの後悔

『電撃hp』連載/2005年 - 2007年/『電撃文庫MAGAZINE』連載/2007年 - 2011年、全4巻、イラスト:緒方剛志

  • ヴァルプルギスの後悔 Fire 1 [Warning Witch](2008年8月 電撃文庫 ISBN 978-4-04-867171-2
  • ヴァルプルギスの後悔 Fire 2 [Spitting Witch](2009年8月 電撃文庫 ISBN 978-4-04-867938-1
  • ヴァルプルギスの後悔 Fire 3 [Dozing Witch](2010年8月 電撃文庫 ISBN 978-4-04-868767-6
  • ヴァルプルギスの後悔 Fire 4 [freezing witch](2011年12月 電撃文庫 ISBN 978-4-04-886187-8

螺旋のエンペロイダー

電撃文庫MAGAZINE』連載/2011年 - 2016年、全4巻、イラスト:巖本英利

製造人間シリーズ

既刊2巻、イラスト:サマミヤアカザ

  • 製造人間は頭が固い(2017年6月 ハヤカワ文庫JA ISBN 978-4-15-031279-4
    • 製造人間は頭が固い "The Institutional Man"(『S-Fマガジン』2015年2月号掲載)
    • 無能人間は涙を見せない "The Incompetent Boy"(『S-Fマガジン』2015年10月号掲載)
    • 双極人間は同情を嫌う "The Injured Girls"(『S-Fマガジン』2016年6月号掲載)
    • 最強人間は機嫌が悪い "The Invincible Man"(『S-Fマガジン』2016年12月号掲載)
    • 交換人間は平静を欠く〈前篇〉 "The Interchangeable Man"(『S-Fマガジン』2017年2月号掲載)
    • 製造人間は主張しない "The Industrial Man"(「交換人間は平静を欠く〈後篇〉」)(『S-Fマガジン』2017年4月号掲載)
    • 奇蹟人間は気が滅入る The Incomparable Lady(書き下ろし)
  • 憎悪人間は怒らない(2020年8月 ハヤカワ文庫JA ISBN 978-4-15-031445-3
    • 憎悪人間は怒らない "The Hatemonger"(『S-Fマガジン』2018年4月号掲載)
    • 悪魔人間は悼まない VS Imaginator Part VI "The Satanic Majesty"(『S-Fマガジン』2018年8月号掲載)
    • 変身人間は裏切らない "The Transformer"(『S-Fマガジン』2019年8月号掲載)
    • 相殺人間は計算しない "The No Blues Man"(『S-Fマガジン』2019年12月号掲載)
    • 緊急人間は焦らない "The Emergency Man"(『S-Fマガジン』2020年4月号掲載)
    • 憎悪人間は逆らわない "The Rageless Man"(『S-Fマガジン』2020年6月号掲載)
    • 憎悪人間は肯定しない No-Man Like Yes-Man(書き下ろし)

単発作品

  • 冥王と獣のダンス(2000年8月 電撃文庫 ISBN 4-8402-1597-9) - イラスト:緒方剛志
  • 機械仕掛けの蛇奇使い(2004年4月 電撃文庫 ISBN 4-8402-2639-3) - イラスト:緒方剛志
  • 酸素は鏡に映らない No Oxygen, Not To Be Mirrored(2007年3月 ミステリーランド ISBN 978-4-06-270582-0 / 2011年5月 講談社ノベルス ISBN 978-4-06-182767-7) - イラスト:toi8
  • 私と悪魔の100の問答 Questions & Answers of Me & Devil in 100(2010年10月 講談社 ISBN 978-4-06-216548-8 / 2013年10月 講談社ノベルス ISBN 978-4-06-182892-6) - イラスト:ウエダハジメ
  • 戦車のような彼女たち Like Toy Soldiers(2012年7月 講談社 ISBN 978-4-06-217793-1) - イラスト:ウエダハジメ
  • 彼方に竜がいるならば(2016年2月 講談社ノベルス ISBN 978-4-06-299065-3) - イラスト:獅子猿 ※ブギーポップシリーズと戦地調停士シリーズのクロスオーバー
    • ドラゴンフライの空 “Dragonfly in the Sky with Gold”(『メフィスト』2000年5月号掲載)
    • ギニョールアイの城 “Eyes of Guignol, or Outside the Castle”(『メフィスト』2001年1月号掲載)
    • ジャックポットの匙 “A Spoon of Jackpot”(『メフィスト』2003年5月号掲載)
    • アウトランドスの戀 “Outlandos d'amour”(『ファウスト』Vol.5掲載)
    • ヴェイルドマンの貌 “Masque of Veiled Man”(『メフィスト』2007年5月号掲載)
    • ドラゴンティスの雪 “Snows in Dragon's Teeth”(『メフィスト』2013 VOL.3掲載)
    • パイプドリームの影 “The Shadow of Pipe Dream”(書き下ろし)
  • パンゲアの零兆遊戯(2016年11月 祥伝社 ISBN 978-4-396-63512-1) - イラスト:ミキワカコ

ノベライズ作品

いずれも荒木飛呂彦原作の『ジョジョの奇妙な冒険』のノベライズドスピンオフ

アンソロジー収録

「」内が上遠野浩平の作品

  • NOVEL21 少年の時間 text.BLUE(2001年1月 徳間デュアル文庫)「鉄仮面をめぐる論議」
  • ぼくの、マシン ゼロ年代日本SFベスト集成〈S〉(2010年10月 創元SF文庫)「鉄仮面をめぐる論議」
  • アステロイド・ツリーの彼方へ 年刊日本SF傑作選(2016年6月 創元SF文庫)「製造人間は頭が固い」
  • STORY MARKET 恋愛小説編(2021年3月 集英社文庫)「しずるさんとうろこ雲」
  • 非接触の恋愛事情(2021年12月 集英社文庫)「しずるさんと見えない妖怪」

漫画原作

単行本未収録

  • ブギーポップシリーズの外伝短編
    • メタル・グゥルー(『電撃hp』3号掲載)
    • ロンドン・コーリング(『電撃hp』4号掲載)
    • 死神を待ちながら(『電撃hp』5号掲載)
    • チャリオット・チューグル(『電撃hp』6号掲載)
    • ブギートーク・ポップライフ(CD『ニュルンベルクのマイスタージンガー第1幕への前奏曲ブギーポップ・ヴァージョン』掲載)
    • 天使篇(『電撃ヴんこ』掲載)
    • イラストノベル「Girl's Life 彼女の生活」(『電撃hpSPECIAL』2002秋 掲載)
    • ブギーポップ もし宮下藤花が『炎の魔女』だったら(『電撃AprilFool』掲載)
    • ブギーポップは終わらない!?(『電撃h&p』掲載)
    • 希望について――代筆、魔術師。(『電撃スマイル文庫』掲載)
    • 彼女たちが誰かを殺さないですむ二十の視点(『電撃文庫20 de 20!!』掲載)
    • 不気味な泡VS炎の魔女 ~あるいは、VSイマジネーター人情紙風船編~(『電撃VS』掲載)
    • 濡れた彼女が思うこと "She Says All Right"(『電撃すぷらっしゅ!』掲載)
  • 機械仕掛けの蛇奇使い のアナザーストーリー
    • 虚無を心に蛇と唱えよ(『電撃hpSPECIAL』2002秋 掲載)
  • 冥王と獣のダンス の外伝短編
    • 枢機王狙撃(『電撃hp』8号掲載)
  • 螺旋のエンペロイダーの外伝短編
    • 室井梢×風洞楓×御堂璃央 "Girls In The Emperoider"(『電撃すぷらっしゅ!』掲載)
  • しずるさんシリーズ
    • しずるさんとうろこ雲(JUMP j BOOKS公式サイト掲載 [10]
    • しずるさんと見えない妖怪 〜あるいは、恐怖と脅威について〜(JUMP j BOOKS公式note掲載[11]
  • 製造人間シリーズ
    • 悲観人間は心配しない "The Pessimistic Man"(『S-Fマガジン』2021年6月号掲載)
    • 従属人間は容認しない "The Subordinated Man" (『S-Fマガジン』2021年10月号掲載)
    • 聖痕人間は自覚しない "Careful With The Stigmata, Eugene" (『S-Fマガジン』2022年2月号掲載)
    • 凡庸人間は安心しない "The Unstable Mediocrity" (『S-Fマガジン』2022年4月号掲載)
    • 製造人間は省みない "The Heedless Fate" (『S-Fマガジン』2022年8月号掲載)
    • 無能人間は明日を待つ "The Institutional Mankind For Future" (『S-Fマガジン』2022年10月号掲載)
  • ノベライズ作品

作品間リンク

先述したように、上遠野作品の各シリーズは『ブギーポップシリーズ』を中心にそれぞれ何らかの繋がりを持っており、シリーズ間ないし世界間に重複して登場する(もしくは作中で直接的・間接的に言及される)人物・事象等が複数存在しているシェアード・ワールドを構築している。東浩紀はこの世界観を「上遠野サーガ」と評した[9]

短編作品も含めると莫大な作品数がリンクしているが、以下では書籍が単行本化されているものを中心に解説する。

  • 『ビートのディシプリンシリーズ』、『ヴァルプルギスの後悔シリーズ』はそれぞれ『ブギーポップシリーズ』に登場する合成人間ピート・ビート(本編では名前のみ)や炎の魔女、霧間凪に焦点を当てたスピン・オフ的作品 。『ブギーポップシリーズ』に登場する数々の謎、核心に迫る物語。
  • 『ヴァルプルギスの後悔』は上述二作の他にも『ペイパーカットシリーズ』『冥王と獣のダンス』『ナイトウォッチ三部作』『酸素は鏡に映らない』との関連性が書かれている。
  • 『ナイトウォッチ三部作』は『ブギーポップシリーズ』の遥か未来の世界の地球圏外の物語。
  • 『しずるさんシリーズ』、『ペイパーカットシリーズ』、『酸素は鏡に映らない』は、『ブギーポップシリーズ』と同世界・同時代の物語。
  • 『騎士は恋情の血を流す』は『しずるさんシリーズ』と『ブギーポップシリーズ』のクロスオーバー作品。
  • 『冥王と獣のダンス』、『機械仕掛けの蛇奇使い』は『ナイトウォッチ三部作』と同時代、あるいはその後の時代の地球の物語。
  • 『戦地調停士シリーズ』は『ブギーポップシリーズ』の世界とは平行世界の関係にあり、互いに影響を及ぼしている。
  • 『冥王と獣のダンス』は『ブギーポップシリーズ』の未来の可能性のひとつ。
  • 『機械仕掛けの蛇奇使い』はシミュレータ内で再現された、未来で『虚無を心に蛇と唱えよ』の世界に辿り着いていたかも知れない可能性世界のひとつ。
  • 『私と悪魔の100の問答』では、統和機構の合成人間である久嵐舞惟(『すずめばちがサヨナラというとき』に登場)が主人公の葛羽紅葉を監視し、尋問のためにフォルテッシモが登場する。

関連文献

雑誌特集号
  • 活字倶楽部』05' 春号(雑草社)(巻頭大特集「上遠野浩平」を始めよう)
  • 『ファウスト』vol.5(講談社Mook、2005年5月)(第一特集「上遠野浩平をめぐる冒険」)
  • ユリイカ』2019年4月号(特集=上遠野浩平)
関連論文
  • 小松史生子「『キノの旅』と『ブギーポップは笑わない』」 - 『闇のファンタジー』(ナイトメア叢書7、青弓社、2010年8月)
  • 井上乃武「「物語」の誕生 上遠野浩平『ブギーポップ』シリーズにおける「幻想」の問題」 - 『ライトノベル・スタディーズ』(青弓社、2013年10月)
  • 橋迫瑞穂「繭墨あざかはなぜゴシックロリータを着るのか 衣装で読み解くライトノベルのジェンダー」 - 『小説の生存戦略 ライトノベル・メディア・ジェンダー』大橋崇行・山中智省/編(青弓社、2020年4月)[12]

脚注

  1. ^ 上遠野浩平先生インタビュー”. Anima Solaris. 2007年9月21日閲覧。
  2. ^ 波状言論 09-a号”. 東浩紀. 2008年8月8日閲覧。
  3. ^ 金原亭小駒 [@@kingente11thNo5] (25 September 2019). “そしてお知らせです!ただ今人気急上昇中!!一門の先輩、左吉改め古今亭ぎん志兄さんが真打昇進披露興行が開催中です!後ろ幕はではなんとブギーポップが笑ってます!!!作者の上遠野浩平さんは兄さんの従兄弟だそうです。 披露興行はまだまだ始まったばかり、ご来場お待ちしております!!!—”. X(旧Twitter)より2019年9月27日閲覧.
  4. ^ 第一次選考通過、第二次選考で落選、『ドラゴンマガジン』平成3年/1991年10月号「選考経過」
  5. ^ 本作はソノラマ文庫での出版は見送られたものの、電撃文庫からデビューした後、「虚無を心に蛇と唱えよ」、『機械仕掛けの蛇奇使い』としてその構想は日の目を見ることになった。他に5つほどのバージョンがあったという。(『機械仕掛けの蛇奇使い』「著者近影」の文より)
  6. ^ 講談社刊 『ファウスト』2005 SPRING Vol.5 「スーパートークセッション」。
  7. ^ 講談社刊 『ファウスト』 2005 SPRING Vol.5 東浩紀 『波状言論』 序文
  8. ^ 波状言論 10-a号”. 東浩紀. 2008年8月8日閲覧。
  9. ^ a b c 講談社刊 『ファウスト』 2005 SPRING Vol.5 東浩紀 『波状言論』
  10. ^ 第4回ジャンプ恋愛小説大賞|JUMP j BOOKS”. 集英社. 2020年9月8日閲覧。
  11. ^ 【アフターコロナの恋愛事情】『しずるさんと見えない妖怪 ~あるいは、恐怖と脅威について~』上遠野浩平|JUMP j BOOKS”. note (2020年11月6日). 2020年11月6日閲覧。
  12. ^ ブギーポップの衣装について論じている。

関連項目

外部リンク


海賊島事件-the man in pirate’s island

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 02:30 UTC 版)

戦地調停士シリーズ」の記事における「海賊島事件-the man in pirate’s island」の解説

海賊―ムガンドゥ一族支配する通称海賊島大国ダイキ帝国魔導艦隊が迫る。帝国要求国際的高級サロン落日宮起こった殺人事件容疑者―スキラスタスの引き渡しであった。しかし、海賊島はムガンドゥ三世指示によって引渡し拒否魔導艦隊から武力制圧通告を受ける。海賊島状況打破のために“代打ち”として、カッタータの特務大尉レーゼ・リスカッセ調停要請したレーゼ指示戦地調停士EDは、カシアス・モロー助手に“落日宮”にて“この世で最も美し死体となった夜壬琥姫殺人事件真相を探る。 カシアス・モロー 料理人向けの食材を扱う貿易商。3作目落日宮側の語り手七海連合採用試験を受けるために、商売畳んで落日宮逗留しにやって来た男。料理人として限界感じ、その経験生かして食材を扱う貿易商をしていた所を七海連合スカウトされ面談試験に至る。細目で背の低い小太り体型で、人との第一印象を“味覚”で細かく表現する感受性観察力優れる。夜壬琥姫とスキラスタスとの一連の遣り取り目撃者でもある。面接官であるED夜壬琥姫事件解決乗り出したため、試験兼ねて捜査手伝うことになる。 夜壬琥姫(やみこひめ) 聖ハローラン公国月紫姫従姉妹で、“この世で最も美し死体となって発見され被害者白鷺真君の前の王が売春婦に産ませた王子の娘でありながら高潔気品知性感じさせる誇り高い女性落日宮ひたすら待ち人キリラーゼ訪れ信じて憚らなかったこと以外は、王家汚点とされている出自ながら、そのあまりの美貌利用価値から長く暮らした王宮離れた経緯など一切が謎に包まれ美女。完全密室となった別製自室で、結晶化されて発見される。ヒビラニ将軍曰くキリラーゼ通じ公国内の情報ダイキ帝国密告していた間謀(スパイ)。 サハレーン・スキラスタス 独自の結晶魔術で“溶けない氷”の賞賛受けている、稀代魔導彫刻家海賊島逃げ込んで来た、夜壬琥姫殺害最有力容疑者一見すると芝居掛かった台詞並べ立てる気取った色男だが、その実粗野傲慢な、譲ることを知らない男。女を落とすことや寝取ることを楽しみとするタイプで、夜壬琥姫以前から口説いていたものの全く相手にされていなかったこと、夜壬琥姫結晶化されて発見されたこと、落日宮から逃亡後は気が触れてしまい事情聴取ならないことなどから、最有力容疑者とされている。小さ粒子収束させ、結合させて作り上げた作品売って生計立てている。長時間作用難し魔法にあって、形を保ち続けられるこの結晶魔術は大変稀有なものであり、呪符などにも複製不可な術であることから、魔導師ギルドによって芸術魔導師登録されている。 ニトラ・リトラ 落日宮支配人。元は海賊島上層部施設管理者。夜壬琥姫遺体第一発見者冗談のような海賊風の衣装に、左目を眼帯隠した老人一見すると、モニー・ムリラから特権委譲されたニトラ・リトラ全て切り盛りしているかに見え落日宮だが、ムガンドゥ三世絶大な影響下にある。世襲前からムガンドゥ三世目を掛けられ、その信任は厚い。ラ・シルドス軍の海軍士官からムガンドゥ一世寝返った、ソキマ・ジェスタルス内でも古株であり、士官達が必ず刺青した紋章右手首に彫られている。 キリラーゼ 夜壬琥姫恋人と言われている、待ち人夜壬琥姫殺害される前日突如落日宮現れ自分夜壬琥姫待ち人であると述べた男。穏やかながら、捉え所のない人物キリラーゼ待っている豪語していた夜壬琥姫面会拒まれ嫉妬駆られたスキラスタスにバー絡まれていた姿を最後に夜壬琥姫遺体発見後には忽然とその行方を眩ませており、ヒビラニ将軍血眼になって探している。EDによれば、その名は古代ラグナス言語で“日没”を意味するという。頬から顎にまで掛かる髭に太眉の、痩せぎす小柄な男アイリラ・ムガンドゥ ムガンドゥ一世唯一の血縁で、三世実母。 インガ・ムガンドゥ一世一度だけ正式に結婚した正妻に当たる女性との間にもうけた唯一の娘。物心付いた頃には母の姿はなく、娘であったことから、跡継ぎには難しいと自らを扱いあぐねていた父を嫌い、その権力放蕩日々を過ごす。が、一世突然の死に際して後継者争い敵勢力からの護身として、一世絶対としていた当時No.2―後の二世からの申し出受けて結婚三世もうけた後は、付き纏うムガンドゥの名を忘れようと再び遊興耽るうになるヒビラニ・テッチラ ダイキ帝国陸海空全軍指揮権を持つ、統合本部将軍落日宮のあるモニー・ムリラと同盟国であるダイキ帝国の、軍事界でも有名な不動”と称される将軍削げた頬に対して大きく張り出した顎と、鋭い眼が印象的な男。第三方面軍率いて海賊島包囲し、スキラスタスの引渡し強硬に要求している。夜壬琥姫公国内の情報ダイキ帝国密告していたスパイキリラーゼ探しており、その手掛かりがスキラスタスにあるのではないか考えている。 ブラクルド 海賊島警備関連責任者海賊島訪れたレーゼとヒースロゥを出迎えた肉体美誇示する男。既に中年差し掛かり肉体衰えを気にしているのか、やや神経質になりがちな様子クノックス 聖ハローラン公国西端位置する港―モリミナに派遣され辺境警備官の魔導戦士50年前辺境警備隊から派遣されて港の警備中に海賊―ジェスタルスの襲撃(後にソキマ・ジェスタルスの出発点と言われるラ・シルドス船団乗っ取り)に気付くも、助手として潜り込んでいたスパイ不意討ち遭い命を落とす

※この「海賊島事件-the man in pirate’s island」の解説は、「戦地調停士シリーズ」の解説の一部です。
「海賊島事件-the man in pirate’s island」を含む「戦地調停士シリーズ」の記事については、「戦地調停士シリーズ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「海賊島事件-the_man_in_pirate’s_island」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「海賊島事件-the man in pirate’s island」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「海賊島事件-the_man_in_pirate’s_island」の関連用語

海賊島事件-the_man_in_pirate’s_islandのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



海賊島事件-the_man_in_pirate’s_islandのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの上遠野浩平 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの戦地調停士シリーズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS