個人コレクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/29 12:53 UTC 版)
「オーガスタス・ウォラストン・フランクス」の記事における「個人コレクション」の解説
フランクスは相当な個人資産を有し、博物館での収蔵品を購入する仕事と並行して個人的にも特筆すべきコレクションを築いた。この個人での蒐集は、短期的な意味でもまた長期的な意味でも大英博物館の収蔵品について利益があった。フランクスの個人での蒐集は陶磁器と貴重な中世美術のコレクションに大いに費やされ、多くのオクサス遺宝(英語版)をも含み、一部はインドのディーラーあるいはアレキサンダー・カニンガムからの購入を通じてそのコレクションを築いた。 フランクスは、古典芸術、特に古代ローマの遺物についての英国での権威でもあった。彼は、1876年にベスナル・グリーン博物館(英: Bethnal Green Museum、後のV&A子供博物館)で彼のアジアの陶磁器、主に磁器のコレクションの展覧会を開催した。また、フランクスは日本の根付と鍔、指輪、飲料容器も蒐集した。また、蔵書票とプレイング・カード(カードゲーム用の札)にも興味を示しともに重要なコレクションを築き、タブリー卿ジョン・ウォーレン(英語版)との親交はフランクスを蔵書票趣味へ導き、プレイング・カードではシャーロット・ゲスト男爵夫人の参照されるべき仕事を完成させた。 フランクスの曾祖母サラ・ナイトには、裕福かつ生涯未婚で大英博物館の後援者であったリチャード・ペイン・ナイト(英語版)といういとこがいた。その為、彼は自分の強迫的蒐集癖はリチャード・ペイン・ナイトが示すような遺伝に理由があると考え、1983年に発見された彼が自分の人生を綴った手記の中で「蒐集癖は、遺伝性で不治の病でないかと怖れている。」と記すほどであった。
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