早瀬川家とは? わかりやすく解説

早瀬川家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 04:52 UTC 版)

偽りの花園 (テレビドラマ)」の記事における「早瀬川家」の解説

早瀬川顕彦(演:松田賢二早瀬川伯爵家末っ子長男嗣子。美琶子より5歳年上異母兄にあたる。劇作家志望大学卒業より演劇活動勤しんで定職に就かないため、元々不仲である父との関係悪化し、母・次姉瑠璃子からも将来心配される。育ち良く真っ直ぐで純粋、繊細な心を持つ。生活力欠いており、やや頼りなく、間の悪さから窮地陥ることがある身分隠したまま美禰子と恋に落ちるが、共産主義活動したため獄中廃嫡除籍される。 そのため、自分代わりに美禰子が早瀬川家の後継者となってしまう。釈放後、母・計らいホテル暮らしをする事になるが、早瀬川家へ引き取られ美禰子が「異母妹だ」と知らされショックを受け、以後兄妹として距離を取ることを決する。しかし赤の他人である事は知らないまま、軽井沢の別荘美禰子と復縁。その現場栄子目撃され、「汚らわしい!」と罵倒された。 美禰子のために思想転向までしたものの、美禰子を異母妹だと思いこんでいるため罪悪感を拭えず、苦悩により情緒安定かつ自堕落になり、逃避のためにカフェプランタン」の女給・芳手を出す美禰子が自分が偽の妹だと伝えに行く矢先、芳と共に満州へ旅立つ渡満後は生活のために天津娼館経営者となり、7年後帰国した際、美禰子から真実聞き愛を復活させ、二人の間に生まれた娘・ひかると3人で家庭築こうとする。だが満州にいる内妻ユリエ東京乗り込んできたことで、美禰子と美琶子にまつわる運命の渦に再び巻き込まれる終戦美禰子との離婚後劇団在籍し演出家しながら巡業して生計立て、甥の進一アパート同居するモナムールオーナー兼、劇団女優とき子婚約していたが、ひかるが幼少期目撃した美禰子の罪を知り一人で罪を背負い込む美禰子を放っておけなくなり婚約解消する。 後に美禰子から離婚真相告げられ和解美禰子が美琶子殺害の罪を自首刑期終えた迎え行き復縁する。(第2,3,4部早瀬川煕道(演:佐藤仁哉早瀬川伯爵家当主枢密院副議長早瀬川姉弟と美琶子の実父。早瀬川家は維新の元勲に始まる、薩摩藩閥の新興華族盛大な結婚式とド派手な披露宴挙げておいて恥を知らず出戻ってきた長女栄子のことを早瀬川家末代までの恥だと思っており、あからさまに嫌悪している。古風独裁的な考え持ち、顕彦・栄子衝突する。 顕彦は自分の子だと信じたいが、亡くなった先代伯爵の子かもしれない責める。ほか、栄子瑠璃子・顕彦の口ぶりから家庭省みる良い父ではなかった模様危険思想をもつ顕彦を廃嫡して丹の産んだ庶子家督決めたために、美禰子が早瀬川伯爵家差し出される羽目陥る。「今浜」を訪れた際に偶然見かけ美禰子を自分の娘と思い込んでいたため、引き取った美禰子を疑わず可愛がり望めば家庭教師まで雇い出所した顕彦の早瀬川邸への出入りまで許した美禰子の人柄気に入っており、美禰子が運転手中田との醜聞起こし早瀬川家を去った後も悪く言うことなく美禰子を思う日々を送る。 美禰子と顕彦の真実から聞き内密に外出し今浜」を訪れると美琶子の位牌焼香し、7年振り美禰子と再会孫娘・ひかるとの対面を果たす。美禰子と顕彦を結婚させて家督に戻すと決めた直後急死する。(第1,2,3部早瀬川茜(演:山口いづみ早瀬川伯爵夫人実家財閥華族貞淑な妻。普段穏やかだが、は強い。3人の子供のうち、跡取り息子の顕彦を一番可愛がっているが、先代伯爵犯された後に生まれた顕彦の出生について伯爵から責められる除籍された顕彦にホテル住まいをするよう、計らう。その直後、彼が早瀬川家に押しかけ美禰子と再会し異母兄妹誤解してショック受けて飛び出していった息子継娘の関係を近親相姦だと思い込み驚愕し、「いいこと美禰子さん この事は絶対に秘密!!」と関係を他の人に悟られない様、言い聞かせていた。 告知される前に栄子寛治郎の不倫に気付く。 美禰子が偽者だと知った後も、人柄優れた美禰子に優しく接する。当初は夫の元妾である丹に対抗意識があり、対面した丹には刺のある態度接し、さらに美禰子が替え玉だと知ると証拠掴み単身で「今浜」に乗り込むと丹を問い詰めて白状させ、美禰子にまで嘘を吐かせて苦しめたことを非難、酒を顔に掛けて制裁する。 後に美禰子が顕彦の娘・ひかるを産んで以降は丹と和解し、たまに孫娘・ひかるの様子を見に「今浜」を訪れ僅かながら交流を持つ。 一方記憶が戻る前にユリエとして現れ対面した時から、派手なドレス纏い煙管喫煙する等の蓮っ葉所作見せられてから良い印象持たず伯爵本当庶子である美琶子の内心軽蔑して毛嫌いしており、存在自体快く思っていない。早瀬川姓を名乗らせながら死去した美琶子の遺体引き取り拒否した進一によると戦後一家屋敷追われ娘婿寛治郎の実家移り住んだ後に亡くなっている。(第2,3部) 早瀬川栄子(演:鮎ゆうき早瀬川伯爵家長女、顕彦の長姉バツ一出戻り実家居候のように居座る世間知らず高慢な性格実妹瑠璃子には思い遣り見せる。 嫉妬深く本妻である母・の子達には冷淡であった父・早瀬川伯爵美禰子を可愛がったり、母・美禰子に優しく接すると妬む。 曾我男爵家嗣子寛治郎の長兄)と結婚していたが、婚家経済事情家風等に不満があったため産んだ子供置いて飛び出し離婚、恥を知らず実家出戻った。そのため、顕彦からは「出戻り」と揶揄されている。 顕彦が廃嫡されると、自分継げると思っていた家督美禰の手渡ったため、美禰子をいじめる。 美禰子の新郎寛治郎が女好き好色であることに付け込み、さらに寛治の子を産めば「自分の子将来家督継げる」と目論み、双方利害一致から不倫して肉体関係になった美禰の子だと偽装して進一出産美禰子と寛治郎の戸籍入れる。美禰子のことは進一乳母のように扱う。美禰子が中田醜聞事件起こし、偽の異母妹だと露見した後、家督継ぎ正式に寛治郎と再婚する進一自分懐かないのは自業自得だが、美禰子と顕彦を逆恨みして家督奪われるのを恐れ、顕彦の内妻ユリエ使って二人仲を裂こう策動するユリエ結託することもあったが、初対面からユリエ蓮っ葉立ち振る舞い派手な装いを母・同様に嫌悪して距離を取り、顕彦が満州氏・素性知れず品性下劣ユリエ内妻とし、娼館経営業に手を染めたことを非難した目的のために結託してはいたが、ユリエ苛烈さやヒステリックな言行快く思っておらず、ユリエ記憶取り戻し本当異母妹・美琶子であると知ると不愉快をあらわにし、実の異母妹内縁関係結んでいた顕彦を「の関係を結んだと言って責め記憶戻って出自戸籍偽装作り話誤魔化そうとしていた美琶子への嫌悪深めた後々美禰子よりも美琶子のことを激しく憎悪している。 戦後一家米軍から屋敷追われ後夫寛治郎の実家離婚した前夫置いて行った子がいる曽我家に転居しており、息子進一出て行った後も寛治郎と在住している模様。(第2,3部) 早瀬川瑠璃子(演:大家由祐子早瀬川伯爵家次女、顕彦の次姉資産家後家未亡人おっとりしており、姉の栄子違って常識がある。意外だ喫煙者小石川にある亡き夫の邸宅暮らしているが、しばしば目白の実家現れる素朴な美禰子の人柄を知ると早瀬川伯爵家一方的な都合で突然引き取られたことに同情する良識があるゆえにユリエ娼館を開く事に猛反対し、記憶戻り異母妹・美琶子となったユリエ犬猿の仲になる。 美琶子の恨みを買い、邸宅放火されてほぼ全焼してしまい、実家に戻らざるを得なくなる。自分への復讐企てる美琶子と同居することになり、後に美琶子に頼まれ巫女から1年以内に死ぬと予言され、美琶子のせいで神経衰弱陥る予言どおり不慮の事故頓死する。(第2,3部) 早瀬川寛治郎(演:小林高鹿美禰子の夫、早瀬川家の婿養子行方不明中の美琶子の戸籍結婚した。鼻下の髭と眼鏡特徴旧姓曾我お調子者女癖悪い男浮気癖あり。京都公家出身である曾我男爵家三男栄子前夫実弟早瀬川伯爵縁故入社したガス会社勤務しているが、商才がなく、早瀬川伯爵出資儲け話手を出して失敗し会社勤め以外の経済活動をしないよう早瀬川伯爵美禰子から釘を刺される初対面より美禰子から容姿を「イナゴみたい」と評され軽薄な立ち振る舞い毛嫌いされている。一方美禰子のことは多少憎からず思っており、進一産まれた後3年程は栄子と距離を取りまともな夫婦になることを提案したり、顕彦との関係を栄子から知らされるとその関係の濃密さ羨望嫉妬した。また美禰子の顕彦への一途さは認めており、運転手中田車で心中未遂事件起こした際は栄子から中田との関係を邪推された美禰子を庇い栄子嫉妬を買う。 自分楽しく生きること考えて追及する性質であり、息子進一の食の好き嫌い等には厳しいが、父親らしい愛情を注がないため懐かれない華族らしく体裁第一に重んじており、気が小さい醜聞事件起こした美禰子を風評被害により早瀬川伯爵家から追い払い糸川家引き取られ美禰子とは別居経て戸籍上の美琶子と)離婚した年上栄子との肉体関係明らかになっても、体よく恥を知らず財産目当て早瀬川乗っ取りのためだけに早瀬川家に残って伯爵継いだ自分達の所業棚に上げの口から美禰子が偽者だと知ると栄子一緒に憤慨するユリエ娼館オープンさせると、招待され楽しみ、正式にとなった栄子怒らせる衰弱している義妹瑠璃子悪戯心キスして動揺させ、事故死させてしまった時はさすがに後悔し遺族出来事正直に打ち明け謝罪した好色ではあるが攻撃的ではなく栄子から妊娠告げられ美禰子(美琶子)の子として偽装入籍させる計画難色示し、顕彦に女の影を感じたユリエから問い詰められても美禰子の存在明かさず有耶無耶答え他人となった顕彦と美禰子が結婚した時は心から祝福している。(第2,3部) 早瀬川伊織(演:原知佐子先代伯爵後妻芸者出身。酒に目がなく、早瀬川家の宴席突如三味線持って現れる。(第2部早瀬川進一(演:乳児期平野翔太幼年期丸山歩夢幼年期高橋平少年期佐野和真栄子寛治郎の息子始め美禰子(戸籍上は美琶子)と寛治の子として育てられた。自分本位実の両親栄子及び寛治郎に懐かず、自分慈しんでくれていた幼い頃育ての母美禰子を思慕しており、さらにその娘で従妹のひかるに恋をする年齢相応未熟さはあるが両親には似ず優しく心根善良な少年成長戦後没落し平民となった戦後間もなく屋敷米軍接収され早瀬川家の一同屋敷追い出された。)父・寛治郎の実家である曽我家に一家身を寄せていたが、唯一自分肉親として接していた祖母亡くなり居心地悪さから曽我家を出て東京戻り叔父・顕彦のアパート身を寄せる華族育ちの割にしっかりしており、顕彦の生活力低さ苦言を漏らす。最初はひかるの心を掴んだが、死にゆく裕之にひかるが恋したため捨てられる。(第2,3,4部曽我裕之(演:森脇史登寛治郎の甥、進一従弟進一同様ひかるに恋をするが、報われないまま白血病冒される。 『シラノ・ド・ベルジュラック』をなぞらえて進一の名前でひかるにラブレター送り、ひかるの心を勝ち取って死ぬ。(第4部

※この「早瀬川家」の解説は、「偽りの花園 (テレビドラマ)」の解説の一部です。
「早瀬川家」を含む「偽りの花園 (テレビドラマ)」の記事については、「偽りの花園 (テレビドラマ)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「早瀬川家」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「早瀬川家」の関連用語

早瀬川家のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



早瀬川家のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの偽りの花園 (テレビドラマ) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS