大亀流とは? わかりやすく解説

大亀流(おおがめりゅう)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:50 UTC 版)

我間乱〜GAMARAN〜」の記事における「大亀流(おおがめりゅう)」の解説

海原藩の藩境に位置する人里離れた山奥道場構え剣術流派創設二百年を越え古参流派で、雷・火・空・水・土五つの型からなる五行(大亀流五剣)」を軸とした独自の術技体系を持つ。 かつて大亀流では、黒鉄陣介妙画鉄斎という2人天才剣士当主の座を争っていた。当時当主であった大泉亀伝坊は、陣介の内に秘められた野心見抜きながらも、わずかに腕の勝る彼に当主の座を託した。 しかし大亀流は、剣と流派の力を用いて権力得ようとする陣介の派閥と、武術流派としての大亀流を守ろうとする鉄斎派閥分裂。両派の溝は埋まらず、ついには同門同士殺し合うという事件に発展した。この事件で、鉄斎彼の支持者たちの多く死亡し、陣介は自分支持者達を引き連れて姿を消した。この事件生き残った門下生は、陣介の息子である黒鉄我間とその兄弟子である千石伊織桜真ノ丞一ノ瀬善丸の4人のみ。のちに3人の兄弟子たちは陣介の行方追って道場離れ、現在は我間と隠居した亀伝坊、その娘である千花の3人が道場居残っている。 黒鉄我間くろがね がま) 本作主人公黒鉄陣介一人息子で、父譲り銀髪特徴15歳少年実年齢以上に小柄で幼い容姿だが、9歳の頃からの5年たった一人で他藩からの道場破りに勝ち続けてきたほどの実力持ち主。特に身のこなし動体視力反射神経など、あらゆる面で人間離れした「疾さ(はやさ)」を持つ。大亀流の剣士は、修行初めに五行」の第一式の技すべてを習得するが、我間は疾さ重視の五剣ノ一「雷電型」のみ第二式まで習得している(後に伊織特訓により第三式まで習得)。反面体格的に非力であるため、威力重視の型である五剣ノ二「焔燃型」は苦手とする。観察力学習能力にも優れ、敵の技を一見しただけで自分のものにし、あまつさえ独自に改良加えるなどの創意工夫見せる。 普段年相応生意気な性格で、年上目上人間に対して基本的に敬語使わない(「さん」など最低限敬称付け程度)。下の毛がまだ生えていないことを非常に気にしており、道場仲間からことあるごとに「つるちん」呼ばわりされムキになることが多い。一方で剣術に対して日々の鍛錬欠かさず真摯な姿勢臨み武芸者として確固とした信念覚悟を持つ。また、自分強さ認めた相手に対しては、たとえ敵であっても敬意を払う。かつて同門仲間たち殺した父・陣介を深く憎んでおり、いつしか自分の手で彼を倒すことを悲願としている。 続編の『-修羅-』では、可士太郎との修行の旅の最中幕下百剣番付5番で百剣士選ばれることに。伊織超え天下無双となるべく参加折りしも年を経て剣士として最も成長する時期入っており、海原仕合をも凌ぐ成長速度見せる。可士太郎からは陣介以上の天凛を持っている評価されており、我間の戦い見た伊織からは陣介に被って見えと言われた。 無宝流残党や直善との再会機に、かつて陣介が歩もうとした道について今一度考えることになり、思慮の末陣介を知り超える為に無宝流当主となる事を決断千石伊織せんごく いおり) 我間の兄弟子であり、幼少時からの師匠存在後ろ束ねた癖毛と鋭い双眸特徴男前で、羽織煙管愛用する洒落男24歳。陣介に「自分のすべてを叩き込んだと言わせるほどに認められ高弟であり、我間と同等の疾さに加え片手斬撃鉄製武具ごと相手両断するほどの圧倒的な膂力兼ね備えている。我間の師だけあって雷電型を多用する傾向にあるが、元々の攻撃力ずば抜けているため流派の技を使うことは少ない。刀を両手握ることはなく、片手一本か、脇差との二刀流で戦うことが多い。戦闘後の刀の手入れを面倒臭がっており、抜く価値がないと判断した相手に対しては、基本的に素手手近な武器奪って戦う。傲岸不遜かつ掴み所のない性格持ち主で、よく我間をからかい彼が怒る姿を見て楽しんでいる。 9歳の頃、自分両親殺した不良二人陵辱されかけたところを陣介に救われ、その圧倒的な強さに魅かれ大亀流に入門した以来、陣介を実の父親のように慕っていたが、のちに覇道歩もうとする陣介の誘い断り決別する。陣介を止めるべく、鉄斎派との抗争前日一騎討ち挑む敗北。この戦いは我間と亀伝坊以外には知らされておらず、のちの真ノ丞との軋轢生む要因となった。 ほかの弟子たちとは別行動で陣介の行方追っていたが、陣介が海原仕合参戦している可能性があるという情報掴み帰還。我間と鏡千流との決戦の場に姿を現し愛弟子である我間の成長確信しつつも問題点指摘二回戦前に我間に自らの技を伝授するなどの修行施し海原仕合二回戦開戦後は再び別行動を取るが、明神流戦で真ノ丞と合流する。 対四神戦では圧倒的実力見せ神野一翁をわずかこぶし2発で撃破海原城へ単身突入した際も、鞍四伝・林慶・前園兆栄那須早雲それぞれ軍団団長)などを圧倒的な技量差で斬り倒すその後、陣介の前で大亀無宝流間の一年間休戦協定締結させ、姿を消すが裏では内通者月影神成流鬼崎玄斎らと連携して無宝流打倒のための準備行っていた。一年後、大亀流と無宝流決戦始まった後、再び我間達に合流する続編の『-修羅-』では、陣介亡き後天下無双として無芸者から狙われながら修行の旅を続けていた。陣介の死に囚われる面が現れており、鈍くなった己の剣が天下無双とされることへの苛立ち心の底抱えている。 陣介が座した天下無双とは何かを求める中で幕下百剣として幕下仕合への参加要求され真の天下無双を掴むべく参加承諾する桜 真ノ丞さくら しんのじょう) 我間の兄弟子一人で、伊織肩を並べ実力者束ねた長い黒髪切れ長の目特徴美男子24歳通称は「真さん(伊織は真と呼ぶ)」。疾さと技巧兼ね備えた剣士で、五剣ノ四「水龍型」に代表される流麗な太刀捌き特長涼しげ容姿反して相当な毒舌家であり、特に後輩の善丸に対して辛辣な発言が多い。また極度方向音痴であり、海原城下到着するまでに二日以上彷徨ったことがある10年前までは一天流(いってんりゅう)という他流道場在籍しており、当時14歳にして道場跡取り嘱望されるほどの腕前持っていた。しかし、突如道場現れ双燕流当主二階堂美作仲間道場主の娘である許婚の幸を殺され、これに激昂して美作挑む圧倒的な実力差前に惨敗喫し長らく強いトラウマ抱えるようになるその後美作指摘され自分の剣に足りない「狂」の強さを得るべく、大亀流の門戸叩いた海原仕合二回戦より善丸とともに参戦四神との戦いに向かう道中美作たちと再会し、他の仲間先に行かせ単独因縁私闘に臨む。切り札である二刀流解放した美作に手こずりつつも、10年間で磨かれた技で圧倒し見事敵討ちを果たす。四神戦には伊織とともに途中から合流するも、突如として現れ馬庭重法筆頭とした無宝流第二遊撃師団攻撃を受ける。その際大宮万里馬庭重法二人相手にすることとなるが、神野一翁乱入もあり、馬庭重法一撃斬殺する戎簾の里では、空席となっていた大亀流当主決めるべく、伊織戦い申し込む。数々技巧伊織苦戦させるも、伊織膂力前に徐々に押され始める。最終的には後から駆け付けた亀伝坊が仲裁入り勝負お預け流派守ろうとする意志強さ伊織認め、亀伝坊の最終判断で、大亀流当主となる。 続編の『-修羅-』では、大亀流の道場主として後身育成精を出している。幕下百剣選ばれ招待状届いてはいたが、海原仕合の際に負った傷が原因で腕を十全使えなくなっていたこと、何より大亀流という家族を守る在り方決めていたために不参加表明した。我間との手合わせ負けたことで自身巻物と陣介が大亀流時代使っていた刀の千我村雨を我間に譲渡したその後利虎の手紙によって我間が無宝流当主になったことを知ると千花連れて江戸向かった一ノ瀬善丸(いちのせ ぜんまる) 我間の兄弟子一人で、体格のいい長身の男。風貌通り豪快かつ単純な性格で、真っ先に敵の罠に嵌り窮地陥ることが多い。その気質剣術にも表れており、威力重視の技である「焔燃型」を最も得意とするその戦い方ゆえに周囲から口々に馬鹿力呼ばれるが、本人はあくまで技であると強調している。先輩である真ノ丞の毒舌最大標的であり、「サル」「筋肉バカ」などと呼ばれ年甲斐のない罵り合いをしている。しかし、自分没頭しやすい大亀流の面々の中では人を見ており、所謂ツッコミが多い。腰の大小加え自分身の丈ほどの長さを誇る怪刀「久夛良木定長(くたらぎさだなが)」を携えている。海原仕合二回戦より真ノ丞と共に参戦実家一ノ瀬家は大実賀藩で剣術師範務め一千取り武門大家で、我間を愕然とさせるほどの名家御曹司家門相応し武名揚げ、陣介とともに大亀流を裏切った兄・可偉を倒すために修行打ち込み戦いに身を置いている。 続編の『-修羅-』では、一ノ瀬家道場一つ任されている。海原仕合の後もひたすらに鍛錬打ち込み自身を定長に特化させており、定長を使用するとなれば幕下百剣内では下位であった周囲評を容易く覆すほどの力量見せる。一方で死線窮地から長らく距離を置いていたこともあり、修羅場となる幕下仕合身を投じたことを度々危惧されることも。 大泉亀伝坊(おおいずみ かめでんぼう) 大亀流の先代当主で、陣介の師匠。我間や伊織からは「亀じい」と呼ばれている。普段ひょうきんな好々爺装っているが、その実力は健在道場離れていた伊織達に代わって我間を鍛え上げた海原猛者たちの実力知っており、我間が直善の下につくことを渋っていた。作中で我間を「つるちん」呼ばわりした初の人物大泉千花(おおいずみ せんか) 亀伝坊の娘で道場家事手伝い見た目麗しい妙齢女性だが、本性はずぼら。日向兄弟住み込みで働くようになってからは、彼らに雑用押し付け自分好物団子ばかり食べている。このためやや体型崩れがちで、伊織日向兄弟からは「ブタ」「メスブタ呼ばわりされ始末容姿いい男裕福な男に目がなく、気に入った男が道場訪ねて来ると、入念な厚化粧をして出迎える。伊織好意持っているが、彼からはまった相手にされていない妙画鉄斎みょうが てっさい) 陣介と並び称され天才剣士。陣介と大亀流当主の座を争っていたが、結局は実力わずかに上回っていた陣介が当主選ばれることとなった。大亀流を利用して権力得ようとする陣介と違い、大亀流を守ることを最も大切なことだと考え、陣介の野望反対する門下生たち中心になっていた。5年前に陣介派との抗争で陣介に敗れ命を落とした椿原宗助(つばきはら そうすけ過去の大亀流の門下生で、我間の1年先輩短期間自分追い越して行った我間の才を羨んでいたが、それを妬むことなく親友として我間に接していた。大亀流の内紛で陣介派の攻撃から我間をかばい命を落とした

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大亀流

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雷・火・空・水・土五つの型からなる「五剣(五行)」と、これらの系統属さない複数の技で構成される熟練者複数の型を同時にあつかうことも可能。

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