明神流(みょうじんりゅう)
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「我間乱〜GAMARAN〜」の記事における「明神流(みょうじんりゅう)」の解説
海原大仕合二回戦出場流派。五竜の中でも上位の実力を有する槍術流派。4種4本の槍を選ばれた4名にのみ継承するという独特な技の伝達法が特徴で、その4名は海原では尊敬と畏怖の念を込め、「四神槍(ししんそう)」と呼ばれる。正式に明神流を名乗ることが許されるのはこの四神槍のみで、100年以上に渡りたった4名で鬼の巣最強の座を常時争ってきた。しかし12年前、当時の四神槍が陣介ただ1人に惨敗を喫したことで、それまで不敗を誇っていた明神流の歴史は突如終焉を告げる。しかし、敗れた四神槍の内死亡した3名は、既に自分達を超える才を持つ弟子達にその全ての技を相伝していた。そして、その弟子達と生き残った先代四神槍1名によって新生した現四神槍は、歴代最強の四神槍と称され、打倒「千人斬り」を目指し再び鬼の巣へと返り咲いた。 御堂心吾(みどう しんご) 重量20kg、全長約3m、穂先の長さ約1mという規格外の大身槍「鬼断(オニダチ)」を操る豪傑。15年前に入門した当初は、上背はあったが到底鬼断をあつかえるような体格ではなかった。しかし、師である原城元馬(ばらき げんま)の教えに奮起し、日夜数千もの素振りをひたすら繰り返し、入門3年にして正式な鬼断後継者として認められる腕前となる。ところが、その数日後に原城は陣介との闘いで敗死。以降は亡き師の無念と打倒「千人斬り」への強い執念を胸に、さらなる苦練をおのれに課す。素振りの数は最終的には日に4万におよび、更には極度の疲労の果てにある槍体合一の無我の境地に到達する。こうした激しい鍛錬により師を超える強さを得る。 対大亀流の1番手として我間と対戦。間合いの利と重さに似合わぬ巧みな槍さばきで我間を苦しめるが、紫電閃×虎穿の連携技の前に敗北。しかし、その信念までは折ることはできず、負けたくないという想いの強さで立ったまま絶命する。 榊原佐助(さかきばら さすけ) 左右非対称の穂先が特徴の片鎌槍「紅抜(ベニヌキ)」を操る小柄な青年。10年前にほかの紅抜の後継者候補全員を惨殺し、四神槍に加入した。普段は落ち着いた物腰だが、人の血を見ることで殺戮に陶酔する危険な本性が表れる。槍の特性を活かした残虐かつ多彩な技を持ち、その数は千におよぶとされる。また非常に身が軽く、奇襲も苦にしない俊敏さを兼ね備えている。 対大亀流の2番手として善丸と対戦。体さばき、技、間合いとほとんどの面で善丸を上回ってみせるが、定長の圧倒的な剣速に突破口を開かれ追い詰められる。最期は投げ槍で奇襲を仕掛けるも、「影縫」でわずかに攻撃を外され、続く「紅蓮旋」で胴体を両断され死亡する。 神野一翁(じんの いちおう) 短刀のような片刃の穂先が特徴の菊池槍「銀閂(ぎんかん)」を操る老人。陣介に敗れた先代四神槍唯一の生き残り(陣介の最初の攻撃で気絶したため)であり、彼のみ代替わりせず20年以上に渡り四神槍であり続けている。肉体の全盛期は過ぎているが、更なる鍛錬を積み12年前とは比較にならない強さを得ている。額の鉢金の下には、過去に陣介に付けられた傷跡がある。 陣介の高弟である伊織を「仮想・千人斬り」に相応しい相手として勝負を挑むが、「(自分の刀を)抜く価値が見当たらない」として拒否される。この言葉に激昂し伊織に襲い掛かるも、顔面への鉄槌打ちと肋骨を砕く鉄拳を続けざまに喰らい、実力を見せることなくあっさり叩き伏せられる。 大亀流と無宝流の闘いの最中に意識を取り戻し、自らの愛槍銀閂を奪った馬庭に激昂、襲い掛かり、真ノ丞が馬庭を打倒する活路を開く。しかし、伊織の攻撃で大亀流との試合に関する記憶がすべて飛んでおり、さらに12年前の敗北に関して言い訳を口にする等、醜態を晒したため万里に見放され、「明神流の面汚し」と罵られた挙句、再び鉄拳を浴びせられる。 大宮万里(おおみや ばんり) 柄に可動式の管(持ち手)を取り付けた管槍「九曜(くよう)」を操る青年。7歳の時点ですでに九曜の継承者に内定していたほどの才の持ち主であり、現四神槍の中でも抜きん出た強さを誇る。先代の九曜の継承者で師である父親を陣介に殺されている。 一翁が敗北したことで団体戦としての明神流の敗北を認め、なおも自分にも戦えと命じる直勝を無視して、一方的に仕合を放棄する。実は敬愛する父を倒した陣介の強さに近づくため、仇であるはずの陣介の誘いに乗って無宝流と内通しており、直勝も明神流も最初から見放していた。その後、直勝を殺害し無宝流と合流して、大亀流と対決。馬庭重法とともに真ノ丞と戦うが、陣介の高弟であり、優れた技量を持つ真ノ丞に対しては、1対1での対決を望み、馬庭との共闘にも非協力的であった。馬庭が倒された事により、再戦を仄めかして去る。 無宝流内でもその実力は上位に位置し、海原大仕合から1年後には当主直属部隊に取り立てられる。丸山三兄弟を倒した真ノ丞の前に姿を現す。真ノ丞を、大切なものを奪われたことで強さを手に入れた自分とよく似た存在と評しながらも、彼をそれをきっかけに守る側に回った者、自身を奪う側に回ったものとして対極に位置付け、奪う側である自分の優位を証明するため一対一の勝負を仕掛ける。一騎討ちの中で顔面に傷を負わされるが、逆に真ノ丞の脇腹に重傷を負わせるなど互いの技と信念をぶつけあった一進一体の攻防を繰り返す。しかし、途中で九龍安吾、花村理一郎の軍団が乱入。大亀側にも千石伊織、鬼崎玄斎、そして中泉流の面々が駆けつけ、不本意ながら乱戦の中に組み入れられ再び勝負はうやむやとなる。海原城内で再々度真ノ丞を相対し、奥義ノ五「双蛇旋」、そして最終奥義「八星開眼」を繰り出し、先の蟻丸との戦いで負傷した真ノ丞を圧倒する。しかし、自分の左肩を犠牲にした真ノ丞の奇策で穂先を封じられ、そのまま反撃を喰らい絶命する。
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