戎簾の里(じゅうれんのさと)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:50 UTC 版)
「我間乱〜GAMARAN〜」の記事における「戎簾の里(じゅうれんのさと)」の解説
大亀流道場から、海原藩外に数日歩いた山奥にある隠れ里。かつて大亀流の開祖が流派を興した地であり、以降代々の当主や高弟たちが、その資格と強さを得るための修行場として利用されてきた。 麟太郎(りんたろう) 里長を務める和蘭(オランダ)人男性。20歳のときに乗っていた祖国の船が遭難し、そのまま海に投げ出され海原藩の海岸に漂着した。その時に若き日の陣介と出会い、大亀流と交流を持つこととなる。自らも剣の修行を積み、やがて戎簾の里長を任せられるほどの実力を得る。日本に定住して数十年経つが日本語はあまり上達しておらず、意思疎通に支障はないものの珍妙な片言口調で話す。 可士太郎(かしたろう) 麟太郎と日本人の妻(故人)との間に生まれた長男で、里の中央にそびえる戎簾山の管理者。眼鏡をかけたひ弱そうな青年だが、父の麟太郎から天才と言わしめるほどの一流の武術家である。普段は山頂に建てた書斎に篭って研究に没頭している。特殊かつ変態的な性的嗜好の持ち主であり、「ややぽっちゃりの釣り目で何でもやらしてくれそうな女」が好みのタイプ。我間と善丸に稽古をつけるための交換条件として連れて来られた千花に、放送禁止用語だらけのセクハラ行為を強要しようとし、これに怒った彼女の鉄拳を食らい成敗される。 外見どおり、生まれついての虚弱体質で少し山道を歩いただけで息切れし、短刀しか扱えない等、体力、腕力ともに人並み以下のものしか持たない。それゆえ、一度は父から剣の道を諦めるよう告げられるが、十数年間研究に没頭した結果、人体構造について知り尽くすまでになり、体に触っただけで筋肉の付き方、これまで行ってきた鍛え方、これからするべき鍛え方を把握できる。それらに裏打ちされた卓越した身体操作術と相手の能力、戦型をも利用した「後の後を取る剣」は陣介に認められし達人集団である直属兵団の一人、清盛と短時間ながら互角以上に渡り合う程であり、彼からは「身体のハンデさえなければ間違いなく天才と呼ばれていた」と高い評価を受けている。 打倒無宝流の修行の為に山を訪れた我間、善丸の教育を任されることになる。二人には横柄な態度で接しているが、はじめての弟子、そして同じ目標を持つ友としてかけがえのない存在とも思っており、彼らのために戦うため大亀流との決戦に同行する。 続編の『-修羅-』では、我間を完成させるべく修行の旅に同行している。食い物のために我間の刀を売り払ったり、初対面かつ素性も明らかでなかった蘭にセクハラするなど言動は相変わらず。 美花(みか) 麟太郎の長女で、可士太郎、夢路の姉。色恋に興味が薄い伊織も認めるほどの美貌の持ち主。しかし、本質的な性格は耳年増でだらしなく、似た者同士の千花と何かと張り合う。 夢路(ゆめじ) 麟太郎の末娘で、蓮っ葉で活発な16歳の少女。父から剣の手ほどきを受けており、我間も認めるほど身のこなしが軽い。父から話を聞かされていた大亀流の剣士たちに興味を持っている。
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