鏡千流(きょうせんりゅう)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:50 UTC 版)
「我間乱〜GAMARAN〜」の記事における「鏡千流(きょうせんりゅう)」の解説
100年以上前の戦乱期に誕生した体術流派で、大丸家の人間にのみ代々相伝されてきた。人体の各急所に的確な角度で拳打などの衝撃を加えることで、一撃で死に至らしめる暗殺格闘術を真髄とする。技の練磨、研究の過程において夥しい数の人間を拉致、屋敷の土蔵に監禁し、非道な人体実験を繰り返していた。 大丸左近(だいまる さこん) 鏡千流当主で大丸家六男(末弟)。年齢は20歳。鏡千流史上最年少でその技の全てを修得した傑人。特に蹴り技を得意とし、人体急所を蹴りで突くなど、幼き頃より独自の技を編み出していた。しかし、温厚な性格であったために実戦で人を殺すことを嫌い、非情になり切れない面があった。13歳の時にその性格を疎ましく思った長兄・龍五の策略により、人体実験が行われていた土蔵に放り込まれ、そこに囚われていた大勢の被験者たちとの生死を賭した戦いを強いられることになる。辛くも左近は彼ら全員を殺害し生還を果たすが、その時の恐怖心から精神が完全に破綻し、一度敵と認識した者全てを殺すまで止まらない「獣(ケモノ)」のような存在に成り果て、翌朝に先代当主である父を殺害し、龍五の目論見どおり当主に仕立て上げられた。普段は茫洋恍惚としているが、自身の血を見る事により防衛本能が目覚め「獣」へと変貌する。 龍五の膳立てで我間と果し合い彼を圧倒するが、目に付く急所すべてを狙いにいく癖を見抜かれ、それを逆手に取った超至近距離からの「紫電閃」で片腕を切断され敗北する。それでもなお我間を攻め立てるも、重傷で動きに精彩を欠いていたため難なく止めを刺される。最期まで正気を取り戻すことはなく、我間は「本当(武芸者として)のお前とやりたかったよ」と溢していた。 作者いわく、精神を壊されなければより実力の高い武芸者になっていたであろう人物である。 大丸龍五(だいまる りゅうご) 大丸家長男で左近の後見人的な存在。左近にはおよばないものの、自身もほかの兄弟とは一線を画す実力の持ち主。左近を溺愛しており、彼を当主とすることを望んでいた。目的のためには手段を選ばない冷酷な一面を持ち、左近をだましてその人格を完全に破壊した。溺愛しているのはあくまで左近の「才能」であり、我間との果し合いで重傷を負い戦闘不能となった左近になお戦いを強いるなど、非道さを見せるが、最期は敵味方の区別がつかなくなった左近に、後ろから頚椎を破壊され、五郎に「左近と鏡千流を自ら潰しただけ」と自身の所業を全否定されつつ死亡する。 大丸五郎(だいまる ごろう) 大丸家五男。己の立場を踏まえ常に兄達より一歩引いた位置で物事を見ている。感情を表に出すことは滅多にないが、我間との果し合いでは左近の援護を龍五に進言するなど、冷静な状況判断を見せる。龍五の所業が間違いであると理解しつつも、長男である彼に逆らうことは許されなかったため、弟の崩壊を止められなかった。最後は錯乱した左近に致命傷を負わされた龍五に対し、弟の敗北を告げると共に彼が行ってきた所業を否定し、鏡千流の最期を見届けた。 大丸双二(だいまる そうじ) 大丸元三(だいまる げんぞう) 大丸四ノ介(だいまる しのすけ) 大丸家二男・三男・四男。特に双二は末弟である左近の当主就任を快く思っておらず、自分達の実力を誇示するために独断で療養中の我間に襲い掛かるが、全員が返り討ちに遭い死亡する。 大丸兄弟の父 鏡千流の先代当主。幼い頃から兄弟の中でも抜きん出ていた左近を溺愛して当主にしようとしていたが、左近自身は龍五を慕っており、龍五からも「愚鈍」と酷評されていた。龍五によって精神が崩壊した左近によって殺害された。
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