初任科第198期短期課程 植松教場・風間教場
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楠本しのぶ(くすもと しのぶ) 演 - 大島優子 第198期風間教場訓練生。前職はインテリアコーディネーター。岸川沙織と仲が良く、また他の生徒からも信頼の厚い姉御肌。 取調べ技術に優れ、風間や服部からも評価は高い。風間から警察官を志した動機を尋ねられ「子供の頃からの憧れ」と回答するが、実は交際していた男性を轢き逃げした犯人を自分で逮捕するためである。花粉症で、ミントオイルを染み込ませたハンカチを常に持っている。写真に写った岸川の車の色がひき逃げ車の弁柄色に似ていたことで彼女を犯人と思い込み脅迫状を送りつけ、自身は味方を演じることで自白させようと目論む。しかし、便箋に染み付いたミントオイルの香りから差出人の正体に気づいた岸川によって、駐車場のパレットに太腿を挟まれ重傷を負う。風間に問い詰められ全てを打ち明けると、自身が思い込みで岸川を疑っていたことを指摘され、宮坂に次いで退校届けを渡されるが見込みがあると判断されたため学校に残り、松葉杖をつきつつ授業にも復帰する。身動きができない状態で追及した風間に不信感を抱くが、四方田に諭されたたことと、救助訓練の授業で彼の行動の意味を理解し、警察学校を去った岸川を訪れ互いに謝罪し和解する。 卒業検定で都築と彼の父親を罵倒した風間に反発するが、風間の意図と都築の思いを聞いたことで、警察官は常に苦しんでいる被害者の気持ちを考えるという事を自覚する。 風間から受け取った退校届の用紙を、卒業後もお守りとして持ち続けている。 都築耀太(つづき ようた) 演 - 味方良介 第198期風間教場訓練生 → 桂戸警察署 遏味交番勤務。警察官を志望した動機を聞かれ、「警官に色々と文句があるから」と答えている。ポーカーフェイスで学科成績は優秀だが、実技は今一つと評される。捜査一課の刑事だった風間がなぜ教官に転身したのか不審に思い、彼の素性を調べている。 他の生徒たちとは距離を置いており、親しい相手はおらず孤立している。「警官に恨みがある」という志望理由の通り、訓練生に「課題」を与える風間には規則に無いと面と向かって協力を拒否し、風間から「課題」を課された生徒に対して「教官のスパイ」と呼ぶ。特に、警察官に憧れて警察学校に入った宮坂を度々嘲笑するなど、敵意を隠そうとしない。 実家は町工場を経営していたが、不景気により多額の借金を背負い、税金も払えなくなったため廃業している。かつて、税務署の職員と借金取りの争いを仲裁した父親が警察官に不当な扱いを受けるのを目の当たりにして以来、警察に失望し強い恨みを抱くが、同時に「苦しむ人の側に立つ警察官」を志すようになる。風間に父親を侮辱されて初めて感情を爆発させ、そこで警察官になった本当の理由を打ち明ける。 卒業式では、自分の想いを言葉に出来たことを風間に感謝する。その際、風間から父親に対する発言の謝罪と撤回を受けている。 菱沼羽津希(ひしぬま はづき) 演 - 川口春奈 第198期風間教場訓練生 → 山手南警察署 堂崎交番勤務。母親は県警幹部。容姿端麗だが警察学校の訓練生とは思えないほど軽い性格で、授業中にこっそり手鏡で化粧のチェックをしているほど。このため、服部京子や須賀太一の頭を悩ませている。枝元佑奈とよく行動を共にしているが、彼女のことは自分の引き立て役としか思っていない。風間に色仕掛けを企むが、逆に自身の問題点を指摘され退校届を突きつけられる。初めて自分を否定され、追い討ちをかけるように見下していた枝元に実技と学科で遅れを取る。その行動が身勝手な自分を矯正するために敢えてやっていたことに気づくが、枝元は実家の都合で退校することになる。枝元の真意を理解してからは、軽薄で他人を見下していた自分を見直し始め、人間的に成長する。 卒業式では、枝元と想いを寄せていた相手のためにも、警察官として立派にやっていく事を風間と約束する。 日下部准(くさかべ じゅん) 演 - 三浦翔平 第198期風間教場訓練生 → 横浜中央警察署 浦紗交番勤務。32歳。元プロボクサーだったが4回戦止まりでライセンスを返上し警察官に転職する。妻子持ち。都築とは対照的に実技は優秀だが学科はからっきしで、補講や追試に追われている。警察学校に本来では持込禁止のものを持ち込んで売ってい「調達屋」の存在を知り、自分で捕まえ手柄にしようとする。石山広平から調達屋の正体が樫村卓実であると聞き彼を問い詰めるが、逆に成績の悪さを指摘され、見逃す見返りとして学科の模範解答を受け取ってしまう。それによって、警察学校で発生した小火の犯人に仕立て上げられ退校の危機に直面する。風間が樫村の所行を暴き小火の犯人ではないと立証されるが、今度は不正を働いた咎で退校を言い渡される。この件をきっかけに自身の弱さを見直し、風間から見込みありと判断され退学は免れる。その後は自分の力で勉学に励み、学科の点数も上げていく。 卒業式では「次ダウンしても立ち上がれるな?」と風間に問われ、「負ける気がしません」と力強く答える。 石山広平(いしやま こうへい) 演 - 村井良大 第198期風間教場訓練生。笑顔が絶えない。枝元の大盛りご飯をひやかしたり、樫村が描いたあからさまに嫌らしい岸川のデッサンを欲しがるなど、教場のムードメーカー。樫村に成人向け雑誌の調達を依頼していたが、日下部に見つかり全て白状する。風間にも調達屋の存在と調達を依頼したことを打ち明けるが、自分から申し出たため不問にされる。 その後は大きなトラブルを起こしたり風間から退校を告げられることなく、無事卒業を迎える。卒業式では風間からその明るさを評価され、涙ながらに敬礼する。 以上の5名は卒業から2年後、風間に警察学校に呼び出され、宮坂が殉職したことを伝えられる。同期生の突然の死を受け入れられず、日下部は漆原透介に詰め寄るが、風間から「職務で弔え!」と一喝され、宮坂が第200期生の入校式で撮った写真に涙ながらに敬礼する。 平田和道(ひらた かずみち) 演 - 林遣都 第198期風間教場訓練生。外食チェーン店やビルの管理会社を転々とし警察官に転職する。以前の職場はそれぞれ、残業の多さや同僚からのいじめを苦に辞めている。父親はかつて宮坂を助けた駐在所の警察官。暗い性格かつ教場一の落第生で、他の生徒より遅れをとっている。宮坂を「宮ちゃん」と呼び、トイレ掃除を手伝うなど仲が良いが、実は彼が自分に気を使ってわざと落第生を演じていることを見抜いており、内心では嫌っている。厳しい規則と罰則に辟易しており、風間に「辞めてもいいです」と吐露するなど心身共に追い込まれている。ある晩とうとう自信と気力を失ってしまい、ランニングの帰りに宮坂を自室に監禁し、トイレから持ち出した塩素系洗剤と自ら持ち込んだ硫黄成分入りの入浴剤を用いて硫化水素ガス自殺の道連れにしようとする。しかし、この企てに気付いた風間が洗剤を水にすり替えていたために未遂に終わり、退校処分を受けて警察学校を去る。 南原哲久(なんばら てつひさ) 演 - 井之脇海 第198期風間教場訓練生。あだ名は「南ちゃん」。銃器マニア。楠本をサバイバルゲームに誘う。銃について詳しいため射撃訓練の成績は優秀。休暇外出の間に殺傷性を持つ拳銃を密造しており、手入れ中に暴発させて腕を負傷する。 警察学校に持ち込んだ密造銃を宮坂に発見され、彼の警察手帳を奪うことで口止めする。病院の診断書から全てを見破った風間に隠した拳銃と弾薬を発見され、射撃訓練場で風間に銃口を向けられ追及される。宮坂の手帳の隠し場所を白状した後、逮捕され退校処分を受ける。 樫村卓実(かしむら たくみ) 演 - 西畑大吾(なにわ男子 / 関西ジャニーズJr.) 第198期風間教場訓練生。口癖は「どうもです」。夜間の模擬交番での当直を面倒くさがり、「警備会社にでも頼めば良いのに」とぼやく。 ふりかけ、マジックペン、果ては化粧品まで、学校生活における必需品は彼に頼めば簡単に手に入る。 ゲーム機や過去の試験情報など、持ち込み禁止の物資を密かに調達して生徒に売る「調達屋」でもある。日下部に正体を見破られるが逆に彼の成績の悪さを指摘し、見逃す見返りとして過去の授業レポートを渡す。それによって日下部を、樫村の先輩・尾崎賢治が学校敷地の模擬室で起こした小火騒ぎの犯人に仕立て上げ、退校の危機に陥れる。しかし風間に模擬交番の机に手錠で繋がれ、全てを暴かれたうえで退校を言い渡される。 岸川沙織(きしかわ さおり) 演 - 葵わかな 第198期風間教場訓練生。気弱で繊細だがそんな自分を変えるために警察官になる。楠本といつも行動を共にし、また些細なことでも頼りにしている。学校生活にも慣れてきた最中に差出人不明の脅迫状が届いて精神が不安定になり、取調べ訓練中に貧血を起こして倒れるほど追い詰められるが、楠本に元気付けられる。だが、脅迫状の差出人が楠本であると気づき、彼女を駐車場で罠にかけて重傷を負わせ、学校を去る。その後はカフェでアルバイトをしている。楠本の訪問を受け、互いに相手への仕打ちを謝罪し和解する。 第198期生の卒業後は交番勤務に就いた石山と再会し、彼に敬礼を送る。さらに2年後、宮坂が殉職した現場を訪れ、静かに手を合わせる。 枝元佑奈(えだもと ゆな) 演 - 富田望生 第198期風間教場訓練生。元女子レスリング選手という異色の経歴の持ち主。菱沼と行動を共にする。ご飯はいつも大盛り。女子生徒の中で最も体格が良く、警備実施(機動隊訓練)でフル装備の須賀を突き飛ばし返り討ちにする。訓練を視察に来ていた機動隊員に才能を見込まれ、機動隊にスカウトされている。手話が得意。 実家は旅館「松浅園」を営んでいる。病気で入院した兄に代わって後を継ぐことになり、自主退校までに菱沼の自分勝手な振る舞いを正そうと奮闘する。その真意に気づき自身を正す決意をした菱沼と別れの抱擁を交わした後、大粒の涙を流しながら警察学校を去る。実は風間に密かに想いを寄せており、菱沼とテレビの取材を受けた際、教官を尊敬しているという菱沼の発言に合わせて「好き」という手話を用いている。 警察学校を去った後は旅館で女将の修行に励んでおり、接客でも得意の手話を活かしている。駐在所の警察官と交流があり、「板についてきたな」と笑顔を褒められる。宮坂が殉職の前に送ってきた写真を旅館に飾り、月命日には供え物をし手を合わせている。 その他の第198期訓練生 青島恭平 - 狩野見恭兵 東太郎 - 東龍之介 内山航海 - 内田航 太田豊 - 島丈明 岸田征史 - 山岸健太 北乃あかり - 北原帆夏 木村明 - 木村文哉 佐野みく - 佐野光来 菅裕輔 - 菅裕輔 竹内志乃 - 豊泉志織 寺川空 - 工藤大貴 中田明彦 - 中田健太郎 新実芹菜 - 新実芹菜 芳賀龍二 - 堀丞 蓮田練 - 江原蓮 橋口遼 - 高山遼登 平岡仁 - 平岡亮 星野礼 - 松宮なつ 山崎優莉奈 - 木﨑ゆりあ
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