人物別のリンク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 08:41 UTC 版)
「リンク (ゲームキャラクター)」の記事における「人物別のリンク」の解説
※本項では同名異人であるリンクを人物別に区別するため、「時のオカリナのリンク」のようにそれぞれの初登場作品をつけた仮の名前で解説する。順番は初登場作品の発売日順とする。また、リンクの年齢は明確に決められていない作品が多いため、一部の作品の年齢は開発者のインタビューの発言から引用している。括弧内の名は作中などからの俗称。 初代ゼルダの伝説のリンク 登場作品:『ゼルダの伝説』(1986, FCD、1994, FC)、『リンクの冒険』(1987, FCD) 年齢:『ゼルダの伝説』では12歳または13歳、『リンクの冒険』では16歳 楽器:笛(ゼルダの伝説、リンクの冒険) ハイラル王国で旅を続けていた少年。『ゼルダの伝説』では、魔物に襲われていた王国のゼルダ姫の乳母インパを助けたことをきっかけに、魔王ガノンにさらわれたゼルダ姫を救出する冒険へと向かう。3年後の世界が舞台の『リンクの冒険』では、大昔のゼルダ姫(初代ゼルダ姫)を目覚めさせるための試練に身を投じ、勇気のトライフォースを獲得する。 神々のトライフォースの主人公 登場作品:『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』(1991, SFC、2003, GBA)、『ゼルダの伝説 夢をみる島』(1993, GB、1998, GB・GBC共通、2019, Switch) 声優:瀧本富士子(GBA版神々のトライフォース)、斎賀みつき(Switch版夢をみる島) 楽器:オカリナ(神々のトライフォース、夢をみる島) この主人公にはデフォルト名が存在しない(ただし、夢をみる島のSwitchリメイク版ではデフォルト名「リンク」)。ガノンを封印する時に賢者たちを守るために自ら犠牲となったナイトの一族の末裔。『神々のトライフォース』ではテレパシーで助けを求めるゼルダ姫の声を聞き、ハイラルを救う冒険に出ることとなる。『夢をみる島』では剣の修行のためにハイラルを離れていたが、その帰路の航海中に大嵐に遭遇し「コホリント島」に漂着、島を出る手段を探すため冒険を進める。 時のオカリナのリンク(時の勇者) 登場作品:『ゼルダの伝説 時のオカリナ』(1998, N64、2011, 3DS)、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』(2000, N64、2015, 3DS)、『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』(1999, N64)『大乱闘スマッシュブラザーズDX』(2001, GC)、『ソウルキャリバーII』(GC版のみ/2002, GC)、『ゼルダ無双』『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ』『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX』(子供リンクとして/2014, Wii U、2016, 3DS、2018, Switch) 年齢:『時のオカリナ』の子供リンク時の年齢は7-8歳または9歳または12歳。大人リンク時の年齢は16歳。 声優:瀧本富士子(少年)、檜山修之(青年) 楽器:妖精のオカリナ→時のオカリナ ナビゲーター:ナビィ(時のオカリナ)、チャット(ムジュラの仮面)、プロクシィ(ゼルダ無双、ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ) 3Dで表現された初のリンク。コキリの森で暮らす少年。森の長であるデクの樹の死をきっかけに森から旅立つ。冒険の中で「時の神殿」を訪れ安置されていたマスターソードを台座から引き抜くが、その際に7年間魂を封印され、青年の姿になる。その後、ハイラル支配を目論む大魔王ガノンドロフの野望を阻止、戦いを終え、ゼルダ姫の力により元の7年前の時代へと帰る。帰還後は人知れず旅に出るが、『ムジュラの仮面』ではその途中に「タルミナ」と呼ばれる世界に迷い込む。3日後に滅びる運命にあるというその世界を救うため冒険を続ける。 『トワイライトプリンセス』のリンクに奥義を教える骸骨の戦士(古の勇者)の正体は、『ムジュラの仮面』のリンクとされている。 『大乱闘スマッシュブラザーズ』、同『DX』にファイターとして登場、『ソウルキャリバーII』ではゲスト登場した。『大乱闘スマッシュブラザーズDX』に登場するリンクは歴代リンクの総合的な解釈となっており、隠しキャラクターとして子供リンクが登場する。『ゼルダ無双』では『時のオカリナ』の大人リンクのコスチュームデザインに変更できる。2015年1月29日配信の有料追加DLC「ムジュラの仮面パック」を購入することで、子供リンク(『ムジュラの仮面』基準)をプレイヤーキャラクターとして使用可能となった(『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ』『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX』ではゲームを進めることで登場する)。 ふしぎの木の実のリンク 登場作品:『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実』(2001, GBC) 楽器:笛(ふしぎの木の実 大地の章 / 時空の章)、時の竪琴(ふしぎの木の実 時空の章) ハイラル王国を旅していた少年。トライフォースの試練により2つの大地「ホロドラム」と「ラブレンヌ」に転移し、魔導士ツインローバが企むガノン復活の野望を阻止するため冒険する。 『ふしぎの木の実』発売当時に発行されたゲーム雑誌『64DREAM』(毎日コミュニケーションズ)や2011年発売の設定資料集『ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説大全』(小学館)では、『ふしぎの木の実』のリンクが『神々のトライフォース』の主人公と同一人物であるとされていたが、2017年発売の設定資料集『ゼルダの伝説 ハイラル百科』(徳間書店)ではこの設定が改められ、別人の扱いとなった。 風のタクトのリンク(風の勇者) 登場作品:『ゼルダの伝説 風のタクト』(2002, GC、2013, Wii U)、『ゼルダの伝説 4つの剣+』(ナビトラッカーズ編/2004, GC)、『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』(2007, DS)、『大乱闘スマッシュブラザーズX』(トゥーンリンクとして/2008, Wii)『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』(トゥーンリンクとして/2014, 3DS・Wii U)『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(トゥーンリンクとして/2018, Switch)、『ゼルダ無双』『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ』『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX』(トゥーンリンクとして/2014,Wii U、2016, 3DS、2018, Switch) 年齢:『風のタクト』では12歳 声優:松本さち 楽器:風のタクト ナビゲーター:テトラ、赤獅子の王(風のタクト)、シエラ、ラインバック(夢幻の砂時計)、アリル(ゼルダ無双、ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ) トゥーンレンダリング処理をされた、通称「トゥーンリンク」と呼ばれるデザインのリンク。プロロ島出身。明るく活発で優しい少年だが、少々とぼけた一面もある。妹アリルと祖母の3人で暮らしていたが、ある日アリルが怪鳥ジークロックによって攫われたため、島で出会った少女テトラが率いる海賊団と共に捜索の旅に出る。旅の中では囚われていたアリルを救出、その後も旅を続け、マスターソードと勇気のトライフォースに選ばれて「風の勇者」となる。冒険の終わりでは現世に復活した魔王ガノンドロフと対決し勝利。戦いの後、新天地を求めてテトラ一行と共に航海に出ることになる。 『夢幻の砂時計』ではその航海の途中で幽霊船にさらわれたテトラを救うために、妖精シエラ、船乗りラインバックと共に冒険する。 『4つの剣+』のゲームモードの一つ「ナビトラッカーズ」では、リンクが一人前の海賊になるためにテトラ達の試験を受ける。 『風のタクト』では、ガノンドロフに「時の勇者の生まれ変わり」と言われている。 『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズや『ゼルダ無双』シリーズに登場する「トゥーンリンク」は、『風のタクト』のリンクのデザイン・声優を踏襲している。 4つの剣のリンク 登場作品:『ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣』(4つの剣編/2003, GBA) 声優:瀧本富士子 グフーによってさらわれたゼルダ姫を救うため、抜いた者の体が4つに分かれるという剣「フォーソード」を用いて冒険する。トゥーンリンクのデザインとなっている。 4つの剣+のリンク 登場作品:『ゼルダの伝説 4つの剣+』(ハイラルアドベンチャー編/2004, GC) 声優:松本さち さらわれたゼルダ姫と巫女たちを救い出し、封印が解かれて蘇った魔神グフーを倒すため、「フォーソード」で体を4つに分けて冒険する。トゥーンリンクのデザインとなっている。 ふしぎのぼうしのリンク 登場作品:『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』(2004, GBA) 声優:瀧本富士子 楽器:風のオカリナ ナビゲーター:エゼロ ハイラル一の鍛冶屋スミスの孫で、ゼルダ姫とは幼馴染。グフーにより石化されてしまったゼルダ姫を救うため、しゃべる帽子エゼロと共に冒険する。トゥーンリンクのデザインとなっている。 トワイライトプリンセスのリンク(光の勇者) 登場作品:『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』(2006, Wii・GC、2016, Wii U)、『リンクのボウガントレーニング』(2007, Wii)、『大乱闘スマッシュブラザーズX』(2008, Wii)『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』(2014, 3DS・Wii U) 年齢:『トワイライトプリンセス』では16歳 声優:笹沼晃 ナビゲーター:ミドナ(トワイライトプリンセス) ハイラル王国のトアル村で暮らす牧童の青年。王国への献上品を届けようと村を発とうとした時、突然現れた「影の世界」の魔物の襲撃を受け、さらに謎の領域に引き込まれて自身の体が狼の姿へと変わってしまう。その後もとの姿を取り戻した際、周辺地域を守護する光の精霊フィローネにより、自らが神に選ばれた勇者であることを知る。フィローネの言葉を受け、影の世界に侵略されたハイラルを救うべく冒険することになる。 このリンクは『時のオカリナ』『ムジュラの仮面』のリンクの子孫とされ、作中では「骸骨の剣士」に勇者の血を引く者と言われる。 本作のWii版のリンクはシリーズ初の右利きである。 『リンクのボウガントレーニング』でもプレイヤーキャラクターとして登場。『大乱闘スマッシュブラザーズX』『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』のリンクは歴代リンクを総合した能力を持っているが、デザインや声優は『トワイライトプリンセス』のリンクに準じている。『ゼルダ無双』では『トワイライトプリンセス』のリンクのコスチュームデザインに変更できる。 大地の汽笛のリンク(大地の勇者) 登場作品:『ゼルダの伝説 大地の汽笛』(2009, DS) 声優:小平有希 楽器:大地の笛 ナビゲーター:ゼルダ姫 ハイラル王国のモヨリ村で暮らしている見習い機関士の少年。王国のゼルダ姫から王国で起きている異変についての調査協力を頼まれ、ゼルダ姫を汽車に乗せ走行していると、目の前に王国の大臣キマロキが現れる。キマロキは突然ゼルダ姫に向けて魔力を放出し、ゼルダ姫の体と精神が分離、キマロキは魂の抜けた体を持ち去ってしまう。その後「神の塔」の賢者シャリンから譲り受けた「神の汽車」に乗り、霊体となったゼルダ姫と共に、王国の平和とゼルダ姫の体を取り戻す旅へと向かう。 本作のリンクはトゥーンリンクのデザインとなっている。 ニンテンドー3DS本体同梱の「ARカード」に描かれているリンクのイラストは、『大地の汽笛』のものである。 スカイウォードソードのリンク(空の勇者) 登場作品:『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』(2011, Wii)、『マリオカート8』『マリオカート8 デラックス』(2014, Wii U、2017, Switch) 声優:大原崇 年齢:17.5歳(『ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説大全』より) 楽器:女神のハープ ナビゲーター:ファイ(スカイウォードソード) 天空の島・スカイロフトで生まれ育った青年。地上に落ちて行方不明となった幼なじみのゼルダを捜すべく自身も地上に降り立ち、冒険に出る。 従来の作品と同様、台詞を話すことはないが、会話の中では身振りを交え、返答が選択肢で表示される場面もある。選択肢の中での一人称は「僕」となっている。 このリンクは、Wii版の『トワイライトプリンセス』のリンクと同様に右利きである。 『ゼルダ無双』では『スカイウォードソード』のリンクのコスチュームデザインに変更できる。 『マリオカート8』『マリオカート8 デラックス』に登場するリンクは『スカイウォードソード』の時のデザイン・声優を踏襲しているが、本編とは異なり左利きである。 神々のトライフォース2のリンク 登場作品:『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』(2013, 3DS)、『ゼルダの伝説 トライフォース3銃士』(2015, 3DS) 声優:斎賀みつき、瀧本富士子(トライフォース3銃士)、松本さち(トライフォース3銃士)、小平有希(トライフォース3銃士) 楽器:ベル(神々のトライフォース2) ハイラル王国で暮らす鍛冶屋見習いの少年。鍛冶屋の作業着である緑色の服を着用している。寝起きが悪く、よく寝坊しては親方に叱られている。ハイラル城の兵士長が忘れていった剣を届けに向かうさなかに、不穏な動きを見せるロウラル王国の司祭ユガと遭遇、その後、トライフォースを巡り二つの世界を冒険することになる。 この出来事から数年後の『トライフォース3銃士』では、旅の途中で訪れたドレース王国で全身タイツが脱げなくなる呪いをかけられたフリル姫を元に戻すため魔境に赴く。魔境の攻略は3人1組で行われ、その際、服と髪の色が緑・赤・青のいずれかになる。この作品ではデフォルト名は存在せず「勇者候補」と呼ばれる。また、トゥーンリンクのデザインとなっている。 ゼルダ無双のリンク 登場作品:『ゼルダ無双』『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ』『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX』(2014, Wii U、2016, 3DS、2018, Switch) 声優:梶裕貴 楽器:オカリナ(ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ、ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX) ナビゲーター:プロクシィ ハイラル王国軍の訓練兵の青年。訓練の最中突如ハイラル城に来襲した謎の魔物軍団との戦いで目覚ましい活躍を見せたことで、王国の親衛隊隊長インパから認められ、伝説の勇者が着ていたといわれる緑の服一式を託される。その後、ハイラル軍を率いて王国の侵略を目論む者たちと戦うことになる。 従来のシリーズ同様、リンクの台詞は一切ないため、パートナーである妖精プロクシィがリンクの心情を代弁する(子供リンクも同様)。武器は片手剣(マスターソード)、ロッド、グローブ、大妖精、エポナ、スピナー。これまでのシリーズに登場する弓、バクダン、ブーメラン、フックショットも旅の道中で手に入る。 この作品におけるリンクのトレードマークはハイラルの国章が刻まれた青いマフラー。緑の服と共にインパから手渡される。 ブレス オブ ザ ワイルドのリンク 登場作品:『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(2017, Wii U・Switch)、『マリオカート8 デラックス』(2017, Switch)、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(2018, Switch)、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』(2020, Switch) 声優:高梨謙吾、大原崇(マリオカート8 デラックス) ハイラル王国に仕える青年。騎士の家系に生まれ、歴代最年少で近衛騎士となる。ハイラルに破滅をもたらす存在「厄災ガノン」復活に伴う戦いの中で瀕死の重傷を負ったため、治癒効果のある遺跡「回生の祠」へ搬送され、そこで100年の眠りにつく。再び目覚めた時には以前の記憶が全て失われていたが、どこからか聞こえる謎の女性の声に導かれ、広大な大地へと踏み出す。 本作のリンクは従来作品と同様に無口な性格であり、記憶を失う以前はその性向がより顕著である。これについて作中のゼルダの日録では、「何かと他人に注目される彼は 常に模範足れと意識し やがて感情を表に出せなくなった」と綴られている。 100年前を舞台とした『厄災の黙示録』では、魔物を撃退した実力をハイラル王に認められゼルダの近衛騎士となる。その後、マスターソードを引き抜いたことで勇者として認められる。厄災ガノン復活後はゼルダらと協力し、厄災ガノンを封印するため立ち向かうことになる。
※この「人物別のリンク」の解説は、「リンク (ゲームキャラクター)」の解説の一部です。
「人物別のリンク」を含む「リンク (ゲームキャラクター)」の記事については、「リンク (ゲームキャラクター)」の概要を参照ください。
- 人物別のリンクのページへのリンク