世代を越えて登場するキャラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/01 15:44 UTC 版)
「戦女神ZERO」の記事における「世代を越えて登場するキャラ」の解説
物語の期間が人間の寿命を大きく越えるため、大半はセリカの使い魔。使い魔以外では、人ではない長命な者ばかり。 得体の知れないもの 声 - かわしまりの セリカとダルノスが鉄屑の谷で遭遇した、強大な邪気を放つ存在。いかなる攻撃をもってしても、殺す事ができない。たとえバラバラにしようと活動を停止せず、その内に体が集まって復活する。また、相手と身体の一部を接触する事でその精神を蝕む。当初はウツロノウツワを求め行動しているが、後に神殺しとなったセリカを求め行動するようになる。 リブリィール山脈でハイシェラと空の勇士を相手取って戦うが、ハイシェラにより空の勇士諸共石化する事で一旦封じられる。しかし、石化を免れた欠片がアビルースに憑りつき、彼を歪ませる原因となっただけに留まらず、本体の元へ誘導して石化をも解除させる。その後は長きに渡りセリカを追い続けていた。 古神アイドス 声 - かわしまりの 「得体の知れないもの」の正体。アストライアの妹神にして、古の慈悲の大女神。アストライアと共に地の平和を願いし者だった。アストライア以上に世界を憂いており、アストライアが一度絶望して天界へと去った後も地上に残り続けた。現神や人間族とも手を取り合って世界を平和にしようと行動していたが、その結果は裏切りと失望のみで、思い詰めたアイドスはやがて人の感情を奪い浄化すれば争いは無くなると考えるようになる。しかしそれは、人が人として生きる力を奪いただ存在するだけの人形と化す行為であり、自身の存在理由「慈悲」を否定する行いだった。 存在の本質を見失った事に加え、更に人の邪心の想像以上の邪悪さに晒された神核は変質し、精神と神核が崩壊・分裂してしまう。しかし妄執に囚われた彼女の行動は止まる事が無く、神核「雨露の器」は穢れた「虚ろの器(ウツロノウツワ)」へ、彷徨える精神は邪気の塊の「得体の知れないもの」へと変化し、歪んだ慈悲で人々を狂わしこの世に災いをもたらす真の邪神となってしまった。人の邪心の浄化のためには再び二つが一つに戻る事が必要で、神核「雨露の器」がアストライアの手で浄化された後は、神核と魂が融合しているセリカを「雨露の器」として求めていた。しかし変質し過ぎた二つが再び一つに戻る事はなく、神核に拒絶され混乱した事でこの世の狭間へと一時的に逃れ、「狭間の宮殿」にて最後の決着をつける事になる。 神核と精神が別々に存在しているため、目に見える身体をいくら破壊しても殺す事ができない。そのため、アイドスを止めるためには分かれた二つを同時に消滅させるしかない。しかし、アストライアの身体を持ち雨露の器と魂が融合したセリカならば、アイドスを血肉として取り込む事で消滅させる事が可能。そのため、各国と現神がセリカとアイドス殲滅に軍を差し向ける準備を進める中でマーズテリアが下した決断は、神々の牢獄にして処刑場たる「狭間の宮殿」にて、セリカ自身の手で全ての決着をつけさせるというものだった。 パズモ・メネシス 声 - 神崎ちひろ サティアの守護精霊。人見知りが激しく、サティア以外にはなかなか心を開かない。リンゴが大好物で、自分の身体ほどもあるリンゴを幸せそうに食べる。後にセリカが女神の肉体を手に入れると、セリカの守護精霊となり共に戦う。精霊なので普通に喋る事は出来ないが、精霊の声を聞ける白銀公とならばパズモも会話する事ができる。 最初期からセリカと行動を共にし長い時を一緒に過してきたが、セリカにより契約が解除された後は、ペルルと共に闇夜の眷属の国を探す旅に出た。 リタ・セミフ 声 - 岩泉まい ドラブナの森の集落に住んでいた村娘。しかし、村が魔物に襲撃された際、村人を守るためドラブナに封じられていた魔槍を手にとってしまう。魔物は槍の力で撃退できたものの、呪われた槍に魂を同化され、結局生あるもの全てを殺戮してしまった。呪いに打ち勝つ可能性を信じたカヤによって森に封印され、神殺しとなったセリカが再び森を訪れた際に、呪いに勝ち新しく生まれ変わった姿を現して使い魔の契約を結ぶ事を望んだ。 セリカとの契約解除後は、冥き途でナベリウスと共に門番として死者を導くという新しい使命を得た。 リ・クティナ 声 - 民安ともえ ディジェネール地方にあるニアクール遺跡内の都市に住まう、古代の叡智を守る龍人族の長。サティアと契約して(これはイベント的なものでゲームで実際に召喚はできない)その知恵を貸していたが、セリカがアストライアの身体を得たため、今度はそのままセリカの使い魔となる。しかし、その際にセリカに引きずられて自身も多くの記憶を失ってしまった。 セリカとの契約が解除された後はニアクールに戻り、己が目で見届けた神殺しセリカの戦いの真実を後世に伝えていく事を使命としていた。 魔神ハイシェラ 声 - 知七 「地の魔神」と呼ばれる、神にも匹敵するほどの強大な力を誇る魔神。残虐な性格だが、卑怯な行為を許さず正々堂々の戦いを尊ぶなど、誇り高い部分も持つ。本来の姿は、ネイ=ステリナからイアス=ステリナに漂着した魔族を、先史文明期の人間が兵器として改造した人造の神。自身の肉体を魔力で変化させられる力を持ち、戦って倒した様々な強者達を取り込む事で己の力を高めてきた。 ニアクールの遺跡で初めて出会ったとき、戯れで人間だった頃のセリカに名を告げたが、その時は特に気に留める事もない存在と認識していた。しかし、セリカが神殺しとなった後、女神の身体のみならずセリカ自身にも興味を持ち、行く先々で神の身体を手に入れた人間が何を成すのかを見届けるようになる。その際に、セリカが負けたならばその身体を貰うと約束を交わした。第二世代の最後で、己の心に負けたセリカから約束通り身体の支配権を奪い、オメール山を根城に50年間に渡る戦乱を起こした(第三世代)。 第三世代の最後、オメール山でセリカに命を救われてからは、セリカを一人の男として認識し再会を約束してその場を去る。その後120年に渡って更に力を高めたハイシェラは、アイドスとの決着をつけようとするセリカに対し、「神を下す力を得るため」に二人で一つとなるべく最後の勝負を望む。これに敗れたハイシェラは、愛を交わし合った後にセリカに吸収されようとしたが、ハイシェラを殺したくないセリカはこれを拒否。わがままを言うセリカの願いを聞き入れ、剣に宿り「魔神剣ハイシェラソード」として共に永い道を歩む事となった。 EDでは、ほぼ全ての記憶を失ったセリカの事を想い、「紅き月神殿で出会い、女神の身体を奪おうと襲ったが逆に返り討ちにあい、消滅させられそうになった所を命乞いして剣に封じられた」と嘘をついた。これ以後、この嘘がセリカとハイシェラの出会いの事実という事になる。 魔神アムドシアス 声 - 新堂真弓 一角公と呼ばれる美をこよなく愛するソロモン72柱の一柱。少しズレている部分があり、色々と空回りをしたりもする愉快な性格。ハイシェラを美を解さない無粋者として嫌っていたが、彼女に敗れた後はその使い魔にされてしまう。使い魔にされた後も隙あらば寝首を掻こうと足掻いていたが、オメール山探索の際に先史文明の遺産である魔道鎧に魅入られてパーツとして取り込まれてしまう。ハイシェラに鎧を破壊されて一旦助け出されたものの、意識不明で自我消失の危機にあったアムドシアスは、その直後覚醒したセリカに救われる事になった。その後120年間に渡りハイシェラと共に戦っていたが、その間に彼女との関係は仇敵から喧嘩友達の様なものに変化していた。セリカとの再会後は、紅き月神殿にてセリカと互角の勝負を望むハイシェラの頼みを受けて、セリカの使い魔となる。 狭間の宮殿からの脱出時、セリカを救うため現神との交渉を願うゾノ・ジを襲い来る魔物達から護衛する為に自ら残り、そのまま異界(「神の墓場」)へと流され行方不明になる。次にセリカと再会することになるのは、さらに300年以上後となる「戦女神VERITA」の時代。ただし、「神の墓場」は元の世界との時間差がおよそ100倍ほどあり、アムドシアスにとっては数年ぶりの再会であった。 魔神ナベリウス 声 - 大波こなみ アムドシアスやハイシェラの知人で、冥界に繋がる「冥き途」を守る番人にしてソロモン72柱の一柱。ケルベロスに跨っている。当初は役割を果たす事のみが大事で外界や他者へ興味を示す事が一切なく、知人とはいえアムドシアスは煩いからと嫌っており、唯一ハイシェラだけは嫌っていなかった。それでも、ハイシェラでさえ殆どまともなコミュニケーションを取れないくらい、淡白な反応を返すだけだった。しかし、アビルースに強制支配された際にセリカに助けられた事で、他者に興味を持ち外界へと目を向けるようになり、セリカの使い魔となる。 セリカとの契約解除後は、リタ・セミフと共に冥き途へと帰還し本来の役割に戻った。その際には、以前に比べて他者とコミュニケーションを取るようになっていた。 白銀公 声 - 海原エレナ トライスメイルのエルフの王。ハイシェラが身体の主導権を握っていた頃から「現神ルリエン」に従いセリカを見守っており、セリカが身体の主導権を奪い返した後は、魔力回復の長い眠りについた彼を外敵から守るためオメール山に封印していた。セリカが目覚めた後は記憶を取り戻す導きを役目とし、シャマーラと出会わせ外界へと送り出した。その後、記憶を取り戻したセリカと共に狭間の宮殿での戦いに赴き、全てを見届けた後はトライスメイルで元の生活へと戻っていった。 アビルース・カッサレ 腐海の地にある地下都市フノーロに住まう魔術師。闇夜の眷属。人間としては相当に高い魔力を持つ。セリカの事を男だと知っているが、それでも「貴方」ではなく「貴女」と呼ぶ。魔人ブレアード・カッサレを輩出した魔術の名門カッサレ家の一員で、その血塗られた歴史を嫌っていた。当初は心優しく誠実な青年で、純粋な好意から弱ったセリカの面倒を見る事になる。しかし、セリカに惚れた事が原因で次第に運命が狂っていき、アイドスの欠片に憑りつかれて狂気に飲み込まれ暴走を始める。最後はセリカと決別し、女神の身体を奪うため人間の身には無謀な儀式を行ったため、視力と若さを失い老人の姿になって森へと姿を消した。 そうして全てを失ったアビルースは、記憶の混濁と妄執に囚われて、憑りついた欠片が導くまま「得体のしれないもの」の封印を解く。その後魔人となり、人を越える生と「腐海の大魔術師」の異名を得るが、170年の時は記憶の混濁を更に進め、もはやペルルの事も思い出せず自分の妄想の中の女神を求めるだけの狂人と化していた。この頃にはもう良心など欠片も残っておらず、女神を手に入れるためならどの様な非道な手段でも平然と行うようになっている。セリカを求めアイドスと共に狭間の宮殿へと侵入したアビルースだったが、戦いに敗れ異界「神の墓場」へと落下してしまう。この時にペルルが語ったアビルースの本来の夢は、常にセリカの傍に在り、共に闇夜の眷属の国を作る事だった。 これで全てが終わったと思われたが、その場にいた?????によって救い出された。この後については、300年以上経過した続編「戦女神VERITA」にて語られることとなる。「戦女神VERITA」での再会・戦いの後、さらに数十年以上経った時代にカドラ鉱山跡で再会する事となる。 このように、最初の作である「戦女神」では敵キャラの一人でしかなかったが、シリーズを通してセリカと因縁深いキャラとなった。 ペルル 声 - 春日アン アビルースの弟子でもある使い魔。闇夜の眷属。天真爛漫な性格で、魔力が枯渇したセリカの為に積極的に性魔術を行い精気を分け与えた。アビルースと共に闇夜の眷属の国を作る事が夢だったが、セリカの旅に同行した事がきっかけで運命が大きく変わり、狂ったアビルースを止める為に師を裏切る事となる。 その後セリカの使い魔となって共に170年もの長い時を過してきたが、全てが終わり契約解除された後はパズモ・メネシスと共に闇夜の眷属の国を捜す旅に出た。 続編の「戦女神VERITA」では一切登場しないものの、300年以上経過したVERITAの時代でも生存している事がリタのセリフから分かる。 空の勇士 声 - 奥田香織 竜族の若き戦士にして巫女候補。ハイシェラと互角に戦える程の強大な力を誇る。この時は、まだ若輩ゆえに竜族の長から名を与えられていない。雲居(巫女)の言葉を聴き、マクルへ向かうためリブリィール山脈を訪れたセリカを「災厄の種」として排除すべく戦いを挑んだが、その剣に曇りが無かった事から停戦。セリカの動向を見守る事とする。しかし、その場にハイシェラと得体の知れないものが現れ、邪気の塊である得体の知れないものを滅ぼさんとハイシェラと共同で戦いを挑む。だが、その最中にこれに捕らえられた彼女はその邪気に心を侵されてしまい、完全に狂気に堕ちる前に自分ごと得体の知れないものを封印する事をハイシェラに願う。こうして石化した彼女だったが、アビルースが封印を解いたために諸共に開放されてしまい、破壊衝動に狂った狂戦士としてリブリィール山脈周辺で暴れ続けていた。 その後長きに渡って誰も彼女を止められないでいたが、シャマーラと共に再びリブリィール山脈を訪れたセリカによって暴走を鎮められ、その恩に報いるために使い魔としての契約を望んだ。戦いが終わって契約解除された後は、竜族の長より名を与えられリガナール半島の竜族領へと旅立つ。 水の巫女 声 - 野神奈々 レウィニア神権国を治める土着の神。その正体は神の域にまで達した水精霊であるとも言われている。やがてセリカと関る事になる未来を予知しているが、今はまだ助言を与えて静観するのみ。レクシュミに己の代行を命じ、セリカの行動を観察していた。
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