手を取り合って
手をとりあって
「手をとりあって」 | ||||
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クイーン の シングル | ||||
初出アルバム『華麗なるレース』 | ||||
B面 | 懐かしのラヴァー・ボーイ | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチシングル | |||
録音 | 1976年 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | エレクトラ / ワーナー・パイオニア | |||
作詞・作曲 | ブライアン・メイ | |||
プロデュース | クイーン | |||
チャート最高順位 | ||||
クイーン シングル 年表 | ||||
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「手をとりあって」(てをとりあって、英語: Teo Torriatte (Let Us Cling Together)[注釈 1])は、イギリスのロックバンド・クイーンの楽曲。作詞・作曲はブライアン・メイ。1976年に発売されたアルバム『華麗なるレース』の結びの曲として収録されている。
曲中の日本語詞

曲中では、同じ意味の歌詞が、英語と日本語の両方で歌われている。
英語
- Let us cling together as the years go by,
- Oh my love, my love,
- In the quiet of the night
- Let our candles always burn,
- Let us never lose the lessons we have learned.
日本語
- 手を取り合って このまま行こう
- 愛する人よ
- 静かな宵に
- 光を灯し
- 愛しき教えを抱き
この部分は、来日時に通訳を担当していた鯨岡ちかが、ブライアン・メイの依頼を受け、英語の歌詞を翻訳して完成した[2]。
なお、本作の正式なレコーディングが行われる前の1976年9月18日にハイド・パークにて開催されたフリーコンサートでの東郷かおる子[注釈 2]の取材では、ロジャー・テイラーが「まだ内緒だけど、次に出すアルバムには、歌詞に日本語を交えた曲を入れる予定なんだ」と答えている[3]。
リリース
本楽曲は、1976年12月18日に発売された5thアルバム『華麗なるレース』のB面5曲目に収録された。1977年3月25日に日本限定でシングルカットされ、B面には「懐かしのラヴァー・ボーイ」を収録。本シングルは、オリコンで49位を獲得した。
本アルバムの翌々年に発売した7thアルバム『ジャズ』に収録されている楽曲「レット・ミー・エンターテイン・ユー」の中で、"We'll sing to you in Japanese"(俺達は日本語でも歌う)という歌詞がある。
2005年・2008年にそれぞれ発売された日本限定で発売されたベスト・アルバム『ジュエルズII』『クイーン・イン・ヴィジョン 2008 〜グレイテストTV&ムーヴィー・ヒッツ〜』には、ハイデフィニションミックスされた音源が収録された。
2011年には、東日本大震災の復興支援を目的としたチャリティーアルバム『ソングス・フォー・ジャパン』にも収録された[2]。2020年1月15日に日本限定で発売されたベスト・アルバム『グレイテスト・ヒッツ・イン・ジャパン』の収録曲を決める投票では、3位にランクインした[4]。
ライブでの演奏
日本公演でも演奏されており、クイーン + ポール・ロジャースのライブ映像作品『スーパー・ライヴ・イン・ジャパン』には、2005年10月27日にさいたまスーパーアリーナで演奏したときの映像が収録されている。
クイーン + アダム・ランバートのライブでは、ブライアンがギターの弾き語りで、本楽曲を演奏している[5]。2024年に日本で開催された「The Rhapsody Tour」では、アダム・ランバートも本楽曲を披露した[6]。
収録曲
1977年版
- 手をとりあって - Teo Torriatte (Let Us Cling Together)(ブライアン・メイ)
- 懐かしのラヴァー・ボーイ - Good Old-Fashioned Lover Boy(フレディ・マーキュリー)
プロモーションCD(2005年版)[7]
- 手をとりあって (ハイ・ディフィニション・ミックス2005) - Teo Torriatte (Let Us Cling Together) High Definition Mix 2005)(ブライアン・メイ)
演奏
- フレディ・マーキュリー - リード・ボーカル
- ブライアン・メイ - ギター、ピアノ、ハーモニウム、エレクトリックピアノ、バッキング・ボーカル
- ロジャー・テイラー - ドラムス、パーカッション、バッキング・ボーカル
- ジョン・ディーコン - ベース
楽曲が使用された作品
- CM
- テレビ番組
- テレビ朝日系『マツコ&有吉 かりそめ天国』エンディングテーマ(2017年)
- フジテレビ系『F1総集編』エンディングテーマ(2007年)
- スポーツイベント
収録アルバム
- 華麗なるレース
- グレイテスト・ヒッツ(日本盤に収録)
- ジュエルズII(ハイ・ディフィニション・ミックス2005)
- クイーン・イン・ヴィジョン 2008 〜グレイテストTV&ムーヴィー・ヒッツ〜(ハイ・ディフィニション・ミックス2005)
- クイーン・フォーエヴァー(デラックス・エディションに収録)
- グレイテスト・ヒッツ・イン・ジャパン
カバー
本楽曲は、多くのアーティストにカバーされている。
- KOKIA - 2008年に発売したアルバム『Christmas gift』に収録。
- メイレイ - 2010年に発売したアルバム『The Masquerade』に収録。
- アンドレ・マトス - 2010年に発売したアルバム『Mentalize』に収録。
- 手嶌葵 - 2012年12月5日に配信限定で発売。IHIの企業イメージソングとして起用された[8]。
備考
- 2019年11月25日に出版されたアクマル・ナスリー・バスラルの小説作品「手を取り合って」(原題:Te o Toriatte〜Genggam Cinta)は、本楽曲に由来している[9]。
脚注
注釈
- ^ 本来のローマ字表記であれば「Teo Toriatte」となるはずなのだが、なぜか発表当初からRが重なっている。
- ^ 当時のミュージック・ライフの編集長。
出典
- ^ “クイーンのシングル売上TOP4作品”. ORICON NEWS. オリコン. 2022年12月21日閲覧。
- ^ a b “クイーン単独インタビュー【後編】ブライアン・メイさん”. NHK (2018年12月27日). 2018年12月27日閲覧。
- ^ “クイーン「手をとりあって」が、いま再び注目を”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク). (2011年3月29日) 2020年1月17日閲覧。
- ^ “日本のクイーン・ファンが選ぶ来日記念ベスト盤『グレイテスト・ヒッツ・イン・ジャパン』収録曲とジャケ写決定。メンバーのコメントも掲載”. uDiscoverJP (ユニバーサルミュージック). (2020年1月7日) 2020年1月17日閲覧。
- ^ “クイーン+アダム・ランバート来日公演初日ライブレポートと写真が到着! | USENの音楽情報サイト「encore(アンコール)」”. e.usen.com. 2025年3月27日閲覧。
- ^ 管理人 (2024年2月27日). “クイーン+アダム・ランバート来日公演:ファンが一同に会した素敵なボーナスのような夜”. uDiscoverMusic | 洋楽についての音楽サイト. 2025年3月27日閲覧。
- ^ “Queen - Teo Torriatte (Let Us Cling Together) (2005, CD)”. Discogs. Zink Media, Inc.. 2020年1月17日閲覧。
- ^ “手嶌葵がQUEENの名曲「手をとりあって」カバー配信”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2012年12月4日) 2020年1月17日閲覧。
- ^ “福島とアチェの津波を題材にした小説 「手を取り合って」出版”. じゃかるた新聞 (PT. BINA KOMUNIKA ASIATAMA). (2019年12月27日) 2020年1月17日閲覧。
外部リンク
「手を取り合って」の例文・使い方・用例・文例
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