世代の流れとは? わかりやすく解説

世代の流れ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 09:38 UTC 版)

花の47年組」の記事における「世代の流れ」の解説

この世代のクラシックは、1971年末に発生した馬インフルエンザ影響によって1972年1月及び2月関東地区中央競馬の開催中止となったことなどにより日程大幅変更余儀なくされた。例年5月末から6月初旬行われる東京優駿日本ダービー)は7月9日行われ、「七夕ダービー」の俗称残っている。 当初この世代の筆頭格目されていたのは1971年阪神3歳ステークスを勝ち最優秀3歳牡馬選出されヒデハヤテであったが、同馬はクラシック初戦皐月賞前に出走したスプリングステークス故障し戦線から離脱する例年開催ならば皐月賞走れていた時期離脱であり、馬インフルエンザ影響による最大被害馬蔵内哲爾)となった以後クラシック戦線では、ロングエースタイテエムランドプリンスの3頭が「三強」と呼ばれることになる。皐月賞ランドプリンス制したが、日本ダービーは「三強」が激しく競り合った末、同馬にクビ差をつけてロングエース制した。秋の三冠最終戦菊花賞では、春に三強後れを取っていたイシノヒカル優勝日本ダービー3着に続き菊花賞も2着だったタイテエムには「無冠の帝王(または無冠貴公子)」という異名ついて回るうになる年末八大競走初めて他世代と戦うことになった有馬記念イシノヒカル優勝し、同馬が当年年度代表馬となった。この競走最後にロングエース引退イシノヒカル屈腱炎発症し長期休養後1戦のみで引退ランドプリンス不調から脱せず翌年春に引退と、タイテエム除いて4歳燃え尽きたような結果となったロングエース騎手務めた武邦彦はのちに「ライバル達が、お互いに余りにも強力すぎた。それだけに、どのレースも気が抜けなかった。少しでも油断した馬が負けてしまう。春、東上してから秋の菊花賞まで。この間に、競走馬としての力をすべて燃焼しつくしてしまった」と語っている。 5歳となった1973年春の天皇賞においてはタイテエム優勝し、「無冠」の異名返上する同年春のグランプリ宝塚記念では、クラシック三冠出走していなかったハマノパレードタイテエム破って優勝するが、同馬は続く高松宮杯骨折しその後屠殺されるという最期物議を醸した。またタイテエム宝塚記念最後に引退する。しかし夏には2度骨折による20カ月に及ぶ休養から復帰したタニノチカラ最下条件から連勝をはじめ、秋に天皇賞出走。ここでは春から3つの重賞制していたハクホオショウが1番人気に推されていたが、同馬はスタート直後故障発生して競走中止し2番人気タニノチカラ優勝果たした。同馬は年末有馬記念でも有力馬に数えられたが、1年下のアイドルホース・ハイセイコーを意識しすぎたレース運び不完全燃焼のまま4着と敗れ、その騎乗激しく非難された。しかし、この競走優勝したのも「47年組」のストロングエイトであった6歳となった1974年には「48年組」であるハイセイコータケホープ戦い競馬界を賑わせ両馬はともに引退レースである年末有馬記念雌雄決しようとするが、タニノチカラ両馬に5馬身差をつけての圧勝に終わる。7歳となった1975年には1戦を消化したストロングエイト引退、また有馬記念連覇目指し現役続行したタニノチカラ故障春に引退し47年組の八大競走優勝馬はすべて姿を消す1975年の春のグランプリ宝塚記念ではナオキ勝利。同馬は八大競走こそ勝てなかったが重賞通算5勝、レコード勝利4回という成績で、中距離名馬として高評価得たまた、障害競走では「47年組」のグランドマーチス圧倒的な強さ見せて最高競走中山大障害4連覇という実績挙げ1985年には障害馬として唯一の殿堂入り果たした

※この「世代の流れ」の解説は、「花の47年組」の解説の一部です。
「世代の流れ」を含む「花の47年組」の記事については、「花の47年組」の概要を参照ください。

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