リカとその家族・仲間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 10:19 UTC 版)
「スーパードール★リカちゃん」の記事における「リカとその家族・仲間」の解説
香山リカ(かやま リカ)(9歳・小学校3年生) 声 - 河野由佳 本作のもう一人の主人公。聖テレジア学院に通う小学3年生(クラスは3年B組)。真実の姿は「人形の国」ドールランドの未来の女王。生まれたときにドールランドに内紛が起きたため、彼女は七重の手で密かに国から連れ出され、大司浦の町に来た。リカは自分の正体を知らないまま、人間として暮らしている。自分を狙ったさまざまな事件に巻き込まれる内に、衝撃の過去を知ってゆくことになる。 両親から受けた可愛いらしい容姿と、祖母譲りの気品を持つ。黙って座っていればお嬢様そのものなのだが、現代っ子ということもあって元気が有り余った好奇心のかたまり。とても行動的な性格で運動神経も良い。フランス人のクォーター(ドールランド住人のハーフでもある)のせいか、メインメンバーのダイ・トモ・スミレよりも背が高い。授業中にお喋りはおろか編み物をしたり、遠足で無断で別行動を取ったりとお転婆な面が多々伺える。ダイとはしょっちゅう口喧嘩をしている。仲間で行動を起こす時には発起人となったり、提案をしたり、半ば強引とも思える仕切り屋の一面も覗かせる。ピンクのコーリングリングで危機を知らせることができる。中盤(第27話)でコーリングリングが強化されて「スーパーコーリングリング」となり、コーリングペンダントの助力無しでリカが直接呪文を唱えてドールリカを呼び、動かすことが可能になった。 漫画版では人間界出身の父を持つハーフで、デヴォールを消し去るのではなく浄化する道を選び、女王の力に匹敵する力を覚醒させる。アニメではドールリカを「おねえさん」と呼ぶが、漫画では普通に「ドールリカ」と呼んでいる。手先があまり器用ではなく、劇で使う「天使の羽」は、ダイに「鍋敷きか」と呆れられるほどの出来だった。 香山七重(かやま ななえ)(年齢不詳・60歳くらい) 声 - 小宮和枝 リカの祖母。ドールランドを八重と二人で治めている。女王後継者(娘)の織江が、人間の男性(ピエール)との間に子供(リカ)をもうけたことをきっかけに八重と対立。七重は人間と人形の共存を主張し、娘を支援する。結果、反対派の八重のクーデターによって国を追われる立場に。織江・リカ・3体の守護人形を連れ、七重は人間界=大司浦町に亡命することになる。リカを守るため、ペンダントを使って呪文を唱えドールナイツを起動させる。また、リカの危険はペンダントが光ることで知ることができる。そのため、リカがドールリカを動かすだけの力を使えなかった頃には彼女が動かしていた。だが寄る年波には勝てず、ドールリカに力を送る体力が続かずに反動で体調を崩すこともあった。心配性な織江とは対照的にリカの自由奔放さを尊重し、優しく見守っている。 香山織江(かやま おりえ)(年齢不明) 声 - 佐々木瑶子 リカの母。職業は服飾デザイナーで、アトリエ兼ブティックの店舗「KAYAMA」を経営している。リカの服を作ることも多い。ドールランドの次期女王だったが、人間の男性(ピエール)と恋に落ちてしまうという国の禁を犯したため、皇位を剥奪されている(そのため、織江はドールナイツを起動させられない)。七重と共に人間界に亡命した。リカが狙われる原因は、人間との恋に落ち、亡命した自分にあるという思いがあるため、リカの行動に関しては心配性。赤いミニクーパーが自家用車。 漫画版では八重にそっくり。 香山ピエール(かやま ピエール)(年齢不明) 声 - 藤原啓治 リカの父。音楽家。フランス人のハーフ。独特なオルゴール音楽を作り、世界に広めている。織江とはパリでオルゴール作りの修行中に出会い、リカが生まれてからは最高のオルゴールを求めて世界を旅している。そのため、リカは父親になかなか会えないのが悩み。旅先の夢の中で不思議な体験をし、目覚めた時に楽譜に未完成の曲が書かれてあった。その曲にドールランドとデヴォールに関する秘密があると考え、曲を完成させようと苦心する。 漫画版では、リカの住む町がデヴォールによって雪に閉ざされた際、リカを助けるオルゴールと、ルイの祖父が遺した八重を象った人形を持って帰宅した。 フランツ(年齢不明) 声 - 牛山茂 七重の夫でリカの祖父。七重と織江がドールランドから人間界へ亡命する時に一緒だったが、追手から2人を逃す際に離れ離れになり、以来消息不明になる。後にドールイヅミを起動させるコーリングチョーカーをカトリーヌに託し、リカの護衛を彼女に任せていたことが分かった。 高林ダイ(たかばやし ダイ)(小学校3年生) 声 - 三田ゆう子 リカの同級生の男の子。リカの親友。チャキチャキ下町の悪ガキ代表で、町でも有名な10人の大家族・高林家の三男坊。とにかく大家族の中で揉まれているので、少々のことではへこたれない。多少乱雑で口は悪いが、家族構成と躾に厳しい祖母のおかげで、自分より弱いものには決して手を挙げない正義感の強いところがある。リカにほのかな想いを抱いているが、うまく伝えられなくて結局のところ親友止まり。ルイというライバルが現れて慌てている。リカとドールランドの秘密を知ってからは、スミレ、トモノリと共にリカの護衛をするようになった。後に、ドールイサムの青のコーリングリングを旅に出るルイから譲り受け、七重に強化を受けスーパーコーリングリングとなり、以降ドールイサムを呼び出せるようになる。 漫画版ではルイから預かったコーリングリングをなんとなくはめたら外せなくなり、リカとともに雪の中に閉じ込められたときに偶然呼び出した。また、リカに告白するが、答えは聞いていない。 蕗谷トモノリ(ふきや トモノリ)(小学校3年生) 声 - 長沢美樹 / 水田わさび リカの同級生の男の子。マッシュルームカットで眼鏡を掛けており、喋り方も「です・ます」調のいわゆる秀才肌。偏執的なまでに数字や時間にこだわり、歩きながら電卓片手に計算していたり、時間を秒単位で気にしたりする。リカたちグループのブレイン的存在。その一方、ビデオカメラにテープを入れ忘れるなどという凡ミスも。運動神経は自他共に認める乏しさ。将来の夢は科学者。 漫画版には登場しない。 篠原スミレ(しのはら スミレ)(小学校3年生) 声 - 川上未遊 リカの同級生の女の子。ちょっと太目の地味な印象だが、優しくしとやかで気が弱く乙女チック。物語の創作に才があり、学芸会で採用されたりした。ダイのことが好きなのだが、そのダイはリカのことが好きで、そのことも解っていながらリカとの親友関係は揺らがない。その体格を活かした体当たりはなかなかの威力で、リカのピンチを幾度か救っている。カトリーヌがドールランドへと連れ去られた後、ドールイヅミの緑色のコーリングリングを受け取る。その後、リングは七重に強化を受けてスーパーコーリングリングとなり、以降ドールイヅミを呼び出すことが可能となった。自宅は花屋さん。 漫画版ではドールランドへ行っていない上、年上の彼氏がいるという裏設定がある。さらに、あらすじ解説の中ではあるが「リカとダイは付き合っているんですよ」という主旨の発言をしたことがある。ただし、リカとダイは実際には付き合っていない。 麻樹山ルイ(あさぎやま ルイ)(18歳・大学1年) 声 - 宮本充 考古学を専攻する大学生。下宿人として香山家の離れに引っ越して来た。リカにとっては憧れのお兄さんで、ダイにとっては恋のライバル。ルイの祖父が若かった頃、八重からドールイサムのコーリングリングを渡されていたことを祖父の書いた日記で知った。ルイは今は亡き祖父の残した古い文献を読んでいるうちにドールランドのことを知り、それを確かめるために考古学を専攻した。当初は夢物語と半信半疑だったが、リカを取り巻く不思議な現象を実体験し、遂にドールランドの実在を確信する。そして以降はドールランドの平和を取り戻すため、七重たちの協力者となる。終盤ではアルの力によって鉄仮面となり、度々リカたちの危機を救うようになる。 漫画版では祖父の日記を読んだことで、リカたちの手助けをしにきた。デヴォールに操られていた頃の八重と出会って洗脳されるというアクシデントにも見舞われたが、リカの父が発見した人形を、モデルとなった八重に届けるという活躍も見せている。ドールリカの「前世の器」とも言うべき日本人形を所持していて、最後はリカの力で人間になったドールリカと結婚する。また、名前に「累」という漢字が当てられているが、ほとんどの場合はカタカナで表記されている。鉄仮面(てつかめん) 第1話からずっとOPに登場してきたが、第48話からは本編にも登場。ドールランドに来たリカのピンチを救った謎の甲冑騎士。その正体はアルの力によって変身したルイであった。 麻樹山克(あさぎやま かつ)(故人) 声 - 家中宏 ルイの祖父。青年時代に若かった八重に出会い恋に落ちる。だが、ドールランドの掟ゆえ、八重の名前も素性もしらないまま別れることに。八重がドールランドへ帰る時、彼女からドールイサムのコーリングリングを託された。その後、それを日記に残し、ルイの手に渡る。 漫画版では八重と離れてから、八重をモデルにした人形を残していた。生前、七重と親交があった。 カトリーヌ(小学校5年生) 声 - 大谷育江 第25話より登場。香山リカの前に現れた謎の転校生で5年生(クラスは5年A組)。実際はドールランド王家の者であり、王女を守るための訓練兵だった。それが国王であるフランツの目に留まり、リカを守る任に就いた。ドールイヅミを呼び出すコーリングリング(アニメではコーリングチョーカー)を持ち、ミスティが侵攻してくるまでは正体を隠して、陰からリカを守っていた。そのためか、クールでドライな印象がある。リカのことは学校の仲間としては「リカちゃん」、ドールランド関連の話題の時は「リカ様」と、呼び方を使い分けている。 漫画版ではリカのいとこという設定で、リカとともにドールランドへ行く。この時は少々きつめな性格で、リカに女王の自覚を持ってもらうために敢えて精神的に追い詰めた。また、最後は次期女王であるリカが人間界に残ることを選んだため、ドールランドの統治は彼女に任されることになる。ドールランドに彼氏がいる、という裏設定があった。 テレジア学園長(年齢不明) 声 - 京田尚子 聖テレジア学園の学園長。かなりの高齢。テロップでは単に「学園長」と表記され、本名は不明。若い頃からこの学園にシスターとして勤めていた。とても寛大で、生徒の自主性を重んじる教育姿勢である。聖テレジア学園はカトリックスタイルの学校で、学校行事には遠足はもちろん、1日ホームステイ、マリア祭、クリスマスのミサなど、クリスチャンらしいものも多い。 漫画版には登場しない。 シスター千明(-ちあき)(年齢不明) 声 - 兵藤まこ リカのクラスを担当する40 - 50代ほどのシスター。劇中での呼ばれ方は「シスター千明」と「千明先生」が混在している。優しく穏やかな先生だが、やや規律に縛られるステレオタイプな所もあり、学園長にたしなめられることもしばしば(と言うより、学園長の懐が深すぎる感は否めない)。聖テレジア学院の礼拝堂の朝の鐘を鳴らす役でもある。 漫画版には登場しない。 シスター聖美(-まさみ)(年齢不明) 声 - 菊地晶子(第12話)、横手久美子(第37話) 丸眼鏡をかけた若いシスター。国語担当。第12話の時点では単に「シスター」の表記だった。出番は少ないが、若さと眼鏡のせいか出ていると存在感がある。第35話でも台詞は無いものの、結婚式のオルガン奏者役で出ている。 漫画版には登場しない。 テツ(小学校3年生) 声 - 竹内順子 リカの同級生の男の子。クラスの劇で山賊を演じたこともある。 漫画版には登場しない。 ヒデ(小学校3年生) 声 - 雪乃五月 リカの同級生の男の子。クラスの劇で山賊を演じたこともある。5年生の姉がいて、カトリーヌと同じクラス。 漫画版には登場しない。 アル ドールランドの生命を司ると言われる神。ドールランドにある「アルの森」の奥深くにいるとされ、白いフクロウの姿で現れる。七重の夫のフランツをデヴォールの追手から匿い、ピエールにデヴォールの魔力を減退させるメロディを啓示した。 漫画版には登場しない。
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