マジニ及びイレギュラーミュータント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 17:55 UTC 版)
「プラーガ」の記事における「マジニ及びイレギュラーミュータント」の解説
マジニ スワヒリ語で「悪霊」という意味。ガナードと同様、寄生体(プラーガ・タイプ2、3)に支配された人間の総称。プラーガの改良に伴いコントロール面が向上しており、通常時は凶暴性を低く抑制する事でより人間社会に潜伏しやすくなっている。それまで問題点の一つであった寄生から支配までの時間は、非常に早くなった上に共存後の宿主の身体能力がより向上した。特に機動力の向上が顕著であり、ガナードよりも動作が機敏で、頭部を破壊されても吹き飛ばずに倒れて死亡するまで攻撃しようとする。また、昼間でも寄生体を露出する事が可能で、前作とは異なりゲームの序盤からプレイヤーを追い詰める。ただし強い閃光にはやはり弱いらしく、そうした攻撃には一撃で死亡する脆さもある。 寄生体が露出した個体として「ケファロ」、さらにそれの変異体の「デュバリア」、飛行形態を取る「キペペオ」が存在する。始めから生物に取り付かず、主に群体で出現する「ブイキチワ」もある。 『IV』、『V』にも登場するが、そこでは『プラーガに寄生された生者』ではなく、『経年劣化によるT-ウイルスの変異で誕生したアンデッドの進化体』という設定となっており、ゲームのように武器を使うことはなく、獲物に襲いかかる際には露出させた器官(形状はゲーム版の寄生体と同型)で敵を捕らえて、そのまま穴や水へ引きずり込む方法をとる。なお、『V』ではゲームのマジニ同様に、プラーガに寄生された事で高い知能を得て、銃火器やチェーンソーを使いこなしたり、バイクなどに乗って主人公達を追跡してくる個体も登場するが、それらの敵は「プラーガアンデッド」と称されている。 マジニ(市民) キジュジュ自治区の市民が性能テストのために放たれたプラーガ・タイプ2に感染し、マジニ化したもの。タイプ2の最大の特徴は、ある程度成長したものを経口投与することで、わずか10秒ほどで肉体支配を行うことにある。これによって瞬く間に感染拡大してゆき、クリスたちが到着した頃には市民のほぼすべてがマジニ化していた。当初は普通の人間として生活していたが、BSAA部隊が行動を開始すると同時に凶暴な本性を現して襲い掛かる。マジニ(扇動者) サングラスを掛け、拡声器を持ったマジニ。マジニ達を拡声器で扇動し、処刑マジニと共にBSAA隊員のレイナードを処刑した。そのままマジニの群れに混じり手に持った拡声器で殴りかかってくる。他の個体より耐久力が高いが、他のサングラスを着用している者と異なり閃光手榴弾を防げない。『THE MERCENARIES REUNION』に登場する個体はデュバリアに変異する。変異前に背後の体術やスタンロッドで倒せば変異しない。 マジニ(先住民) 湿地帯に住んでいる先住民族“ンディパヤ族”が予防接種と偽られてプラーガ・タイプ3の胚を注入されマジニ化したもの。“人間の姿を保ったまま身体能力を向上させる”ことをコンセプトとしているため、市民タイプのマジニより耐久力が高く、体力が1/3以上ある時は攻撃してダウンさせてもすぐ立ち上がる。また跳躍力が異様に発達している。しかし女性や子供には定着せず、寄生の過程で死亡してしまうという欠点も存在。残った男性も支配種プラーガの持つ変異性の影響で皮膚から血の気が失せ、所々剥げ落ちて赤黒い肉がむき出しになった姿をしており、過去作のゾンビを思わせる(村のファイルの一つにも次第に人格が崩壊していく描写があり、『1』でゾンビ化する飼育係の日誌を思わせる)。感染前は近代的な服装で生活していたが、現在は藁の腰巻や戦化粧など原始的な姿(村祭りの際に使用していたらしい祭り衣装)をしており、木製の盾(破壊可能)や槍、ピルム、弓矢で武装し襲い掛ってくる。 マジニ(武装兵) トライセルの研究施設を警備する、戦闘訓練を受けたマジニの部隊。肌の色や変質度合いは先住民マジニと共通しているが、投与されたプラーガのタイプは不明。金属製の盾やアーマー(破壊不可)で守りを固め、近距離ではスタンロッド。遠距離ではアサルトライフルや手榴弾、ロケットランチャーといった強力な兵器で攻撃してくる。側転で銃の射線を外すなど動作も厄介。稀に倒すと膨れ上がり爆発する個体もいる。最後まで膨れ上がった状態の爆発は、周囲のプレイヤーやクリーチャーを巻き込み大ダメージを与えるが、膨れ上がる最中に攻撃を当てるとダメージを受けずに爆発させることができる。 一般的にマジニと呼ぶと、上記の三種を指す。 処刑マジニ 頭に黒い布袋のマスクを被り、全身に拷問の後のような傷がいくつも付いた巨体のマジニ。恵まれた体格にプラーガによる肉体強化が加わったことで凄まじいパワーと耐久力を持ち、ギロチンの刃をくくりつけた巨大な断頭斧を振り回して味方もろとも標的を薙ぎ払う。名前の通り、キジュジュの街で未感染の人間に対する死刑執行者を務めており、BSAA隊員のレイナードも犠牲となった。 『THE MERCENARIES』では倒すと膨れ上がり爆発するが、膨らんでいる最中に攻撃を当てるとダメージを受けずに爆発させられる。処刑マジニ(赤) 赤いマスクに背中から寄生体が露出した個体。『THE MERCENARIES』の監獄ステージと『DESPERATE ESCAPE』の第3エリアに登場する専用ボス。刃が燃え盛る断頭斧を手にし、通常のものと比較して耐久力と動作のスピードが上昇している。両者共に倒すと爆発する。 巨漢マジニ 処刑マジニほどではないものの、通常の個体と比較すれば恵まれた体格で身体能力に優れたマジニ。白やアーミー柄のズボンを穿き、スキンヘッドに上半身裸のレスラーを思わせる風貌をしている。武器は使わずひたすら殴りかかってくる他、両腕をクロスさせてショットガンの攻撃を防ぐことも(ただし転倒を防ぐのみでダメージは軽減されない)。処刑マジニにも言えることだが、優れた肉体を持つ一方で脳機能の言語能力に問題があり、仲間との意思疎通が図りにくく、組織行動を取らせ難いという欠点もある。 アッパーバージョンである『オルタナティブエディション』では、市民マジニと同じく武器を用いる個体が登場する。『THE MERCENARIES』と『DESPERAT ESCAPE』に登場する個体は倒すと膨れ上がり爆発するが、膨らんでいる最中に攻撃を当てるとダメージを受けずに爆発させられる。他のマジニ達に比べて膨れ上がっても小柄な為、途中で爆発させるのが難しい。 チェーンソーマジニ 頭を麻袋で隠し、血濡れの大型チェーンソーを武器とするマジニ。プラーガとの適合性が高かったため痩身ながら非常に打たれ強く、どんなに高い段差も軽々と飛び越える跳躍力を持つ。反面、凶暴性も増大しており、他のマジニとは全く言葉を交わさず、身の毛もよだつ雄叫びを上げながらチェーンソーを振り回す。即死とDYING状態にする攻撃をする、危険な敵。また、一度倒された後にプレイヤーランクが7以上だと一定時間後にさらに凶暴化して復活し、常にチェーンソーを振り回しながら接近してくる。 ライダーマジニ 名前の通り中排気量のバイクに乗ったマジニ。プラーガの寄生で運動神経が向上し、プロレーサー並みのテクニックでバイクを乗りこなす。2度闘い、最初はアクションボタンのイベントで、次はハンヴィーで移動中に固定銃座の機関砲で迎え撃つ。自分の武器では戦わない。 巨人マジニ 先住民マジニのうち、数人が突然変異を起こして身長3メートルほどの巨体となったもの。急激な発達のためか身長に反して体格はやや細身。耐久力に優れるうえ、頭に被った巨大な金属製の仮面はロケットランチャー以外の攻撃を無効にするほど強固。これを盾にして迫り来るため効果的なダメージを与えにくい。敵を発見すると雄叫びをあげて仲間を呼び、強烈な蹴りや、木製のトゲと人間の頭蓋骨をいくつも集めて作った棍棒で襲い掛かる。『THE MERCENARIES』に登場する個体は倒すと膨れ上がり爆発するが、膨らんでいる最中に攻撃を当てるとダメージを受けずに爆発させられる。 ガトリングマジニ 武装兵マジニの隊長格。恵まれた体格に加え、高い戦闘技能を持つ人間がベースとなっており、これまでのマジニの中では最大級の身体能力を持つ。本来銃架に固定して用いる大型の機関砲を手にしたまま乱射し、標的が物陰に隠れた所で手榴弾を投げ込む。ほとんどの武器のダメージを軽減させる上に、背後からの攻撃は爆発などを除き巨大な金属製のバックパックで無効化してしまう。また、サングラスをつけた個体には閃光手榴弾が効かない(サングラスは頭部へ幾度かダメージを与える事で破壊可能)。寄生される前の習慣が残っているため葉巻を燻らせている。『THE MERCENARIES』に登場する個体は倒すと膨れ上がり爆発するが、膨らんでいる最中に攻撃を当てるとダメージを受けずに爆発させられる。この際体と一緒に背中のバックパックも大きく膨れ上がるため、位置関係によっては追撃が通りにくくなる。 ケファロ 原種プラーガに寄生されたガナードの寄生体Aに相当する。太くて長くよく曲がる、多断層のトイレットペーパーやアルミホイルの芯のような形状の首で、それぞれの層をドリルのように回転させ、振り回しながら接近してくる。叩き付け攻撃なども行うようになっており、寄生部分を攻撃しても怯まず、弱点部位も存在しないなど、旧型より強化されている。ただし、逆に寄生部分以外への攻撃が効果が薄かった旧型と違い寄生部分以外を攻撃してもダメージが通る。固定の場合、ヘッドショットしなくても変異する。変異を防ぐには、主に膝を突いたマジニの背後から発動する即死系の体術、フィニッシュ系の体術、電撃系の武器でトドメを指す事が挙げられる。なお、後者は変異後も大きなダメージを与えられる。また、旧型と同様に変異すると武器を使用しなくなる(変異時に持ってる武器は消滅する。ダイナマイト等の爆発系の武器は爆発せずに消滅する)他に、閃光で即死する。早歩きしているときに、何発か撃ち込むと転倒するのでそこから体術〆が出来る。名称の由来はアフリカ原産の植物ケファロペンタンドラ。 デュバリア こちらは寄生体Bに相当するが、上半身が破壊され、硬質化したボール状のモンスターと化す。叩き付け攻撃に加え、DYING状態にする噛み付き攻撃を行う。表面はロケットランチャー以外、全くダメージを受け付けないが、足元など元々人間だった部位を攻撃されると花開き、その中を攻撃されると非常に脆い。尚、上半身を無くした影響から腕が無い為に段差や梯子を登る事は出来なくなっている。ちなみに、ダウンさせてもすぐに立ち上がる為体術は不可能(ただし、ウェスカーの体術、迅速移動は可能)。ケファロと同様の対策以外にも、変異する前に体自体をバラバラにしたり、転倒状態で体力を0にしてしまえば、変異する事はない。由来は多肉植物の属名から。海外版だとDYING状態で噛み付かれた場合、上半身が食いちぎられ死亡する。 特殊マジニ 『CORPS』に登場した個体。トライセル事件時での掃討を免れた残党から現れた変異種で、後述するブイキチワにも似た蜘蛛の形態の寄生体が宿主の頭部を押し出して露出している。前述する特殊ガナードと同様に光への強い耐性が付き、宿主の脳を失った状態での走行も可能。距離を詰めて露出した寄生体からの鉤爪で攻撃する。 アジュレ マジニと同じく、プラーガ・タイプ2に寄生された犬。前作のコルミロスに相当し行動パターンに差は無いが、寄生体が露出した姿は頭部が縦真二つに割れ、非常にグロテスクで醜悪なものである(6-1の船首甲板に登場する個体の中には寄生体が露出した状態の個体が出現する)。だが、この状態で閃光手榴弾等をくらうと即死する。一度捕まると前作のコルミロス同様時間経過と共に体力を奪われ、急いで離さなければ即死する。 由来は北アフリカの砂漠やサバンナに棲むと信じられている幻獣の一種。 計画的に生み出されたものではなく、二次感染、もしくはマジニ化した市民により寄生させられたものである。 『IV』ではウェスカーのペットとして2体登場する。
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