デシメーションを生き残った人物
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「アベンジャーズ/エンドゲーム」の記事における「デシメーションを生き残った人物」の解説
トニー・スターク / アイアンマン 演 - ロバート・ダウニー・Jr、日本語吹替 - 藤原啓治 自らが開発したパワードスーツに身を包んで“アイアンマン”として戦う天才発明家。財務面でもアベンジャーズを支える後援者。 2023年では、ピーターを失った事には強く心を痛めながらも、妻のペッパーと、娘のモーガンとの3人で平穏な暮らしを送っており、再び戦いに身を投じることをためらうが、ペッパーの後押しを受けてアベンジャーズに復帰する。 サノスとの最終決戦では、ソー、スティーブと共にサノスに立ち向かうが返り討ちにされてしまう。しかし、再集結したヒーローたちと再会し、スティーブの号令によりサノスらとの最終決戦の火蓋が切って落とされると、ペッパーと共に連携してサノスの群勢の多くを倒した。 サノスとアベンジャーズのガントレット争奪戦ではサノスから6つのストーン全てを奪取し、「ならば私は・・・アイアンマンだ」と言い放ち“スナップ”を敢行。発動したデシメーションでサノスの群勢を塵に代えさせて勝利した。 しかしその勝利の代償としてのスナップの反動を受けたトニーは息を引き取り、彼の最期はアベンジャーズの面々に様々な影響を与えた。 本作の未公開シーンではキャロルを初めとするヒーローたちの多くから敬意を評して跪くというシーンがある。 監督を務めたルッソ兄弟によれば、ダウニー・Jr.は本作の脚本を全て把握する数少ない人間の一人であるという。 スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ 演 - クリス・エヴァンス、日本語吹替 - 中村悠一 第二次世界大戦末期に母国アメリカを救って消息を絶ち、70年後の現代で蘇った超人兵士。優れたリーダーシップを発揮し、アベンジャーズのリーダーを務める。 本作では、デシメーション以前のサムにならい、生き残った人々のセラピーに参加している。 サノス(2014年)が襲来した際にはトニー、ソーと共に連携してサノスに立ち向かうが、トニー、ソーの2人は返り討ちにされてしまう。しかし、自身はソーの“ムジョルニア”を片手に持ち、サノスと互角の戦いを繰り広げるも、サノスによって敗北寸前に追い込まれてしまう。そしてたった1人でサノスの群勢に立ち向かう決心をするものの、直後に復活したヒーローたちが集結すると、「アベンジャーズ!アッセンブル!!」と号令をかけてサノスとのガントレット争奪戦に参戦する。 サノスとの最終決戦後は、ストーンとムジョルニアを元あった時代に返すと、自身は「自分の人生を振り返るのもいい」と思い、2023年の世界に年老いた姿で現れ、サムに“キャプテン・アメリカの盾”を授ける。 エヴァンスの本来の出演契約は前作『インフィニティ・ウォー』で終了していたが、マーベルとの交渉の結果、エヴァンスは本作への登場に同意した。 ブルース・バナー / ハルク 演 - マーク・ラファロ、ハルクの声 - ルー・フェリグノ、日本語吹替 - 宮内敦士 ガンマ線を大量に浴びた結果、激怒したり興奮したりすると緑色の大男“ハルク”に変身する体質となった天才生物学者。 本作では、別人格であったハルクとの精神的・肉体的融合に成功し、ハルクとしての記憶も引き継ぎながら、ブルースの人格のままハルクとなっている。 “タイム泥棒作戦”による6つのストーンを集めた際には、失われた人々を戻す為にストーンを収めた“ナノ・ガントレット”を使ってスナップを行った。 その後、再集結したアベンジャーズと共にサノスとの最終決戦に参戦し、多くのサノスの群勢を倒した。 『マイティ・ソー バトルロイヤル』から始まり、『インフィニティ・ウォー』で転換点を迎えた彼のキャラクター・アークは本作で完成することになる。 ソー 演 - クリス・ヘムズワース、日本語吹替 - 三宅健太 北欧神話の雷神“トール”のモデルであり、アベンジャーズの一員でもあるアスガルドの王。 2023年では、サノスにロキとヘイムダル、そしてアスガルドの民の半数を殺されたうえ、デシメーションを止められなかった己の無力さから、ノルウェーのトンスベルグに新設された“ニュー・アスガルド”で引きこもり同然の生活を送っている。 タイム泥棒作戦ではロケットと共に2013年のアスガルドに向かい、亡き母フリッガと再会。フリッガに叱責激励され、サノスとの戦いに身を投じることを決意。 サノス(2014年)が襲来した際にはムジョルニア、ストームブレイカーの双方を駆使し、トニー、スティーブと共にサノスに立ち向かうが返り討ちにされてしまう。しかしその直後に再集結したアベンジャーズと再開し、スティーブの号令によりサノスとの最終決戦の火蓋が切って落とされると、雷の力を解き放ってサノスの群勢の多くを倒した。 最終決戦後、ニュー・アスガルドの王位をヴァルキリーに譲り、自身はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーたちと宇宙へ旅に出た。 演じたヘムズワースはソーの新たな側面が描かれることを歓迎している。 ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ 演 - スカーレット・ヨハンソン、日本語吹替 - 米倉涼子 元S.H.I.E.L.D.のエージェントにして、世界最強の女スパイである、アベンジャーズの中心格の一人。 本作では、デシメーションで崩壊しかかった地球の秩序を保とうとするとともに、自身にとって「家族」であるヒーローたちを繋ぎとめようと奮闘する。 タイム泥棒作戦では2014年の惑星“ヴォーミア”へクリントと共に向かい、ソウル・ストーンを手に入れるために崖から身を投げて死亡する。 彼女の最期は残ったアベンジャーズのメンバーに大きな衝撃を与え、クリントとブルースの2人は特に嘆いた。 クリント・バートン / ホークアイ / ローニン 演 - ジェレミー・レナー、日本語吹替 - 宮迫博之 元アベンジャーズ、元S.H.I.E.L.D.エージェントで、百発百中の射手。“アベンジャーズの内乱”での刑期を満了させるために自宅軟禁されていたが、デシメーションで家族全員を喪う。この悲しみから自暴自棄になり、“ローニン”として世界中の悪人を殺して回っている。 日本のヤクザ、アキヒコを殺害した直後に現れたナターシャからのアベンジャーズに参加する誘いに、「いまさら希望なんて」と断りかけるも、家族が帰ってくる可能性があるタイム泥棒作戦への参加を決め、ホークアイとしてアベンジャーズに帰還する。 タイム泥棒作戦ではナターシャと共にヴォーミアへ向かい、ソウル・ストーンを巡ってナターシャと身の投げ合いを繰り広げてしまい、それにより彼女を目の前で失ってしまう。 サノスの群勢との最終決戦の際には、ガントレットを持って戦場を駆け巡りながら敵をリストボウで射るなどの活躍を見せた。 最終決戦後は、家族と再会して日常へ戻り、トニーの葬儀の傍らで亡きナターシャへの思いをワンダへ吐露した。 ジェームズ・“ローディ”・ローズ / ウォーマシン / アイアン・パトリオット 演 - ドン・チードル、日本語吹替 - 目黒光祐 アメリカ空軍大佐で、トニーの親友兼相棒。“ウォーマシン・アーマー”を身にまとうアベンジャーズの一員。 前半ではクリントがマフィア等を殺して回っていることを知り、彼を探しつつも、変わってしまった彼との再会に不安も感じている。 最終決戦ではサノスらの急襲で使えなくなったウォーマシン・アーマーに代わって、新型の“アイアン・パトリオット”を装着して参戦。ロケットを肩に乗せ、再集結したアベンジャーズと共にサノスの群勢へ立ち向かった。 スコット・ラング / アントマン 演 - ポール・ラッド、日本語吹替 - 木内秀信 体を縮小・巨大化させることが可能な“アントマン・スーツ”を纏う“アントマン”(2代目)であり、元泥棒でもあるシステムエンジニア。本作では、閉じ込められた量子世界から偶然にも抜け出すことに成功し、アベンジャーズとの合流を果たす。他のアベンジャーズメンバーや娘のキャシーからはデシメーションで消滅したと思われており、犠牲者の名前が書いている石碑で自分の名前を発見した。 失われた人々を戻す手段である量子世界の原理を応用したタイム泥棒作戦をナターシャ、スティーブに提案し、自らも作戦に参加するなど本作のキーパーソンとなる。 サノスによるアベンジャーズ・コンパウンド破壊後は、ジャイアントマン化してブルース、ロケット、ローディの3名を救出し、そのままリヴァイアサンを殴り、投げ飛ばすなど大いに活躍。さらにパートナーであるホープ/ワスプと共にストーンを戻すために戦場を駆け巡った。 最終決戦後は、ホープと娘のキャシーと共に平穏な日々を取り戻したことが確認できる。 本作では赤子のスコットをバズロとローエン・ルクレールが、12歳のスコットをジャクソン・ダンが(日本語吹き替え- 山崎智史)、93歳のスコットをリー・ムーアが演じた。 キャロル・ダンヴァース / キャプテン・マーベル 演 - ブリー・ラーソン、日本語吹替 - 水樹奈々 元アメリカ空軍パイロット。その身にスペース・ストーン由来のスーパーパワーを宿し、宇宙空間でも活動できる超人。旧友であるフューリーが発信した信号を受け、地球に戻りアベンジャーズと邂逅する。 5年後には、アベンジャーズのメンバーとは定期的に連絡を取り合いつつも、地球以外のヒーローのいない星で救援活動を行なっている。 サノスとの最終決戦の際には中盤に登場し、サノスの戦艦であるサンクチュアリIIを自身が特攻する形で突き破り、撃墜させた。さらにサノスとのガントレット争奪戦にも参戦し、サノスの頭突きを受けてもものともせず、その勢いでサノスを倒すまであと一歩まで追い詰めるも、機転をきかせたサノスによって返り討ちにされてしまうが、大いに活躍した。 脚本家のクリストファー・マルクスは、キャロルの人格をスティーブ・ロジャースに例えている。 ラーソンは直前作でありキャロルのオリジン・ストーリーでもある『キャプテン・マーベル』の撮影に入る前に本作の撮影に参加している。撮影にはアンナ・ボーデンとライアン・フレックの両監督も同席した。 ロケット 声 - ブラッドリー・クーパー、日本語吹替 - 加藤浩次〈極楽とんぼ〉 アライグマをベースにした元賞金稼ぎ兼傭兵。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーで、武器と武術の達人でもあるエンジニア。 5年後には宇宙でネビュラと共に活動しており、アベンジャーズたちとは定期的に連絡を取っている。 スコットによるタイム泥棒作戦では、ソーと共に2013年のアスガルドへ向かい、弱気な姿勢のソーに対して平手打ちをして叱責激励する。 サノスとの最終決戦の際には再集結したアベンジャーズと共にアイアン・パトリオットを装着したローディの肩に乗る形で参戦し、リヴァイアサンと戦っているのが確認できる。 最終決戦後は復活したガーディアンズのメンバー達、そしてネビュラ、王位をヴァルキリーへ譲ったソーと共に宇宙へ旅に出た。 本作でもショーン・ガンがスタンドインを行い、ガンの演技や表現がロケットのモーションリファレンスとなっている。 ネビュラ 演 - カレン・ギラン、日本語吹替 - 森夏姫 養父であるサノスに殺し屋として育成・サイボーグ化された、ガモーラの義理の妹。デシメーションの結果、トニーと共にタイタンに取り残されており、ガーディアンズのメンバーが遺したベネター号でトニーと共にタイタンを脱出する。 数年前にガモーラと和解するまでは、他者と親しくすることも無く、ひたすらサノスの歓心を買うために生きていたが、本作ではロケットやアベンジャーズのメンバーとも交流を深めており、特にローディを愛称で呼んだり一緒に行動したりしている。 また、トニーとも冒頭のベネター号内で、テーブルで紙サッカーをしており、これに加えてトニーから「彼女は良い子だよ」と評されたり、残り数少ない食料をトニーに譲ったりと、性格が軟化していることが伺える。 サノスが襲来した際、過去(2014年)から来た自身にガモーラ(2014年)と共に対峙し、ガモーラを撃とうとした自身を射殺する。 最終決戦の際には女性ヒーローたちと共にサノスの群勢の多くを倒した。 最終決戦後、ガーディアンズのメンバーや、王位をヴァルキリーに譲ったソーと共に宇宙へ旅に出た。 ペッパー・ポッツ / レスキュー 演 - グウィネス・パルトロー、日本語吹替 - 小林さやか スターク・インダストリーズのCEO。トニーの妻。 本作での彼女は娘モーガンを授かり、トニーが作成した自身の”アイアンマン・アーマー マーク49 レスキュー”を身にまとって戦う。 トニーと連携してサノスの群勢の多くを倒し、さらにガントレット争奪戦ではピーターを守る形で集結した女性ヒーローたちと共に敵へ立ち向かって、サノスも吹き飛ばした。 パルトローは、本作がMCUで最後の出演になると述べている。 ヴァルキリー(ブリュンヒルデ) 演 - テッサ・トンプソン、日本語吹替 - 沢城みゆき 北欧神話の楯の乙女“ブリュンヒルド”のモデルである。最後のヴァルキリー。 本作では、王の責務を放棄したソーに代わり、ノルウェーで生活するアスガルド人たちをまとめている。 最終決戦の際にはニュー・アスガルド軍を率いて参戦。騎乗したペガサスの機動力を活かしてリヴァイアサンを倒した。さらにピーターをペガサスに乗せてスコットのバンにある量子トンネルへ向かうなど、陰ながらアベンジャーズを支えた。 最終決戦後、ソーからニュー・アスガルドの王位を譲られ、それを引き受ける形で新国王へと即位する。 オコエ 演 - ダナイ・グリラ、日本語吹替 - 斎賀みつき ワカンダ王家の親衛隊“ドーラ・ミラージュ”の隊長。 本作では、ティ・チャラを喪ったワカンダを拠点に、治安活動をおこなっている。 最終決戦の際には再集結したアベンジャーズの面々と共にティ・チャラ、シュリと共にワカンダ軍を率いて参戦。 ガントレット争奪戦では女性ヒーローたちに加勢し、コーヴァス・グレイヴを槍の一突きで一撃で倒すという活躍をみせる。 エムバク 演 - ウィンストン・デューク、日本語吹替 - 木村昴 ワカンダの山奥に棲む、ジャバリ族の族長。最終決戦の際にワカンダ軍の一員として率いて参戦する。 コーグ 演 - タイカ・ワイティティ、日本語吹替 - 金谷ヒデユキ 全身が岩で構成されたクロナン人で、惑星“サカール”の元剣闘士だったソーの友人。昆虫型宇宙人のミークと常に一緒に行動しており、本作ではニュー・アスガルドの住民として登場する。 最終決戦ではヴァルキリーたちと共にニュー・アスガルド軍の一員として参戦し、カル・オブシディアンと交戦する。 キャシー・ラング 演 - エマ・ファーマン、日本語吹替 - イブ優里安 スコット・ラングの一人娘。本作にてデシメーションを免れていたことが判明し、14歳に成長した姿で登場。それに伴い女優が変更されている。 ハワード・ザ・ダック かつてノーウェアのコレクターのショップに、ショップ崩壊後は惑星“コントラクシア”にいたアヒル型宇宙人。 本作では最終決戦にラヴェジャーズと共に参戦している。 ルッソ兄弟によって安否が判明した。 嘆く男 演 - ジョー・ルッソ、日本語吹替 - 宮崎敦吉 グループセラピーで、恋人(家族)との話をスティーブに語るゲイの男性。 本作の監督の1人であるジョー・ルッソ(役者は“Gozie Agbo”名義)が、『ウィンター・ソルジャー』に登場したS.H.I.E.L.D.に所属する医師「ファイン」に続き演じている。同一人物の設定かは不明。
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