ガナード及びイレギュラーミュータント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 17:55 UTC 版)
「プラーガ」の記事における「ガナード及びイレギュラーミュータント」の解説
ロス・イルミナドス教団によるバイオテロリズムに巻き込まれて変異した人間や犬。 ガナード(Ganado) 事件の舞台となったヨーロッパの辺境に現生する寄生生物「プラーガ」に肉体を乗っ取られた人間。宿主の意識は失われ、人間としては自我を失い悪意に支配されているため死者に等しい状態だが、プラーガが感染前の生活を模倣して生きた人間のごとく活動する。宿主の知識や技術はそのまま残っており、言語を用いた会話や道具の使用さえ可能。過去作のゾンビ同様、銃弾にも耐える生命力を獲得しており(ただし、ある程度の痛覚は残っている模様)、女性でも70キロあるレオンを片手で投げ飛ばすほどの筋力を発揮する。未感染の人間を発見すると即座に凶暴化し、武器や罠を用いて組織的に行動しながら標的を追い詰める。「ガナード」とはスペイン語で「家畜」を意味し、文字通り教団の幹部たちには下位の労働力として使役されている模様。単に「ガナード」と呼称した場合は主に以下の三種を指す 村人 レオンが最初に遭遇するガナード。農作業や牧畜に勤しむ穏やかな生活を送っているように見えるが、村の目立たぬ場所には人間の遺体や人骨がいくつも転がっている。また衛生観念も欠如しており、腐った死体を室内に放置したり腐った食物なども平気で口にしている 模様。レオンを発見すると、ピッチフォーク、鎌、ハチェット、包丁、松明などの農具が大半を占める日用品を手に襲い掛かり、一部の者は自身や仲間が巻き添えになるのも構わず業務用ダイナマイトを手榴弾の様に投擲したり、味方もろともトラックで轢き殺そうとする。また、村の各所にトラバサミやワイヤー爆弾、落石などのトラップを仕掛けて防衛線を築いている。 プラーガの感染経路は、寄生体の発掘作業に駆り出されていた者たちが乾燥した寄生体の胞子を吸い込んで体内でプラーガが蘇生とルイスのメモにあり、教団によるプラーガの研究が始まってからは、入信した領主サラザールの命で、注射で直接体内に卵を注入されていったことがエンディングのムービーで分かる。 邪教徒 時代錯誤なローブに身を包んだ邪教集団ロス・イルミナドスの狂信者たち。仮面や兜で顔が分からない者を除いて全員異様に顔が白く、スキンヘッドで赤い模様(化粧か刺青かは不明)をしている者もいる。プラーガの研究の早期に自ら望んで寄生体を受け入れたため、体内の寄生体は成体もしくはそれに近い状態に成長している。耐久力も村人タイプのガナードより全体的に高く、スクトゥムの形状をした木製の盾や、髏を模した金属の仮面で身を守る者も存在する。フレイル、大鎌、ボウガンなどのヨーロッパ中世を彷彿させる古めかしい武器を手に、不気味な笑みを浮かべながら襲い掛かる。さらに一部の者はRPG-7に似た携帯型のロケット弾発射器や固定式の大型ガトリングガンなど強力な重火器も所持しているほか、村人と同様に業務用ダイナマイトも使用する。上体を反らして銃の射線を外す、二手に分かれて行動するなど村人よりも行動が戦術的。ローブの色によって格付けされており、黒・紫・赤の順に地位が高い。邪教徒(リーダー) 赤及び紫のローブを着た邪教徒の内、山羊の頭骨のマスクを身につけたもの。並外れて頑健な肉体をもつ。特に古城にて出現する、「城内サロンの鍵」を首にかけているものは全ガナード中でも最高レベルのタフネスさを誇り、追い詰められた際は条件を満たすと固定式ガトリングガンで反撃に転じる難敵。 戦闘員 プラーガの研究施設がある孤島を警備する私兵たち。邪教徒と同様にロス・イルミナドス教徒である他、一部の者はクラウザー同様にプラーガ奪取の為に潜入したH.C.Fの工作員である模様。村人と同じく腐った食物を主食にしている。戦闘訓練を受けており、邪教徒よりも全体的に体力が高く、走って接近する速度がかなり速い。村人や邪教徒が使用していた武器の一部に加え、新たにスタンロッドを所持しているが、後述のガトリング男などを除いて銃器は所持しておらず、飛び道具はボウガンや携帯型のロケット弾発射器が主である。ただし、要塞には多数の固定式ガトリングガンがあり、レオンを待ち伏せする。身を守る防具も金属製のものを使用し、下半身にアーマーを装着している者もいる。また多くの者は邪教徒とは対照的に近代的な服装をしているが、中には古代の剣闘士のような鎧と決して手放さない戦闘用ハンマーで武装した一回りほども大柄な者が存在する。 ガナード(チェーンソー系) 伐採用の大型チェーンソーを武器として使用するガナード。村人・邪教徒・戦闘員ら通常のガナードと比べてプラーガとの同化に適合しすぎた結果、強い破壊衝動に支配された代わりに強靭な肉体を獲得している。また、執拗さも通常のガナードを上回っており、敵と認識した相手をどこまでも追跡する。チェーンソーによる攻撃は非常に強力で、受けた相手は即死してしまう。 尚、ゲームシステム上ではロケットランチャーとハンドキャノン以外の武器では1回の攻撃で与えられるダメージの上限が決まっており、そういう意味ではショットガンやマグナムを使っても実用的とは言えず、連射で蓄積したダメージを与えることが出来るマシンガン系が有効だが、巨大チェーンソー男はその限りではない。 以下の三種が存在する。チェーンソー男 両目の部分をくりぬいた頭陀袋のマスクを被り、本体が黄色いチェーンソーを手にしている男性のガナード。服装から、元々は村人と同様に村落の住人であったことを推察でき、必ず村人の集団と共に襲いかかる。体格は他の村人と大差は無いが、異常に頑健な肉体の持ち主で、ライフル弾やマグナム弾の頭部への直撃にさえ耐える。また、痛覚も鈍くなっているのか、ハンドガン、マシンガン、ナイフ等のストップパワーが小さい武器での攻撃は複数回受けなければ怯みさえしない。尚、即死攻撃のみを繰り出すためにあまり目立たないが、筋力も通常のガナードより発達しており、チェーンソーを軽々振り回す、棚等で塞いだ木製の扉を一撃で破壊する、武器を決して手放さない等の描写からそれが伺える。 凶暴性こそ増しているが、知性や言語能力は失われておらず、積極的に相手の死角に回り込もうとする。 チェーンソー姉妹 頭部に包帯を無造作に巻き、本体が赤いチェーンソーを手にしている女性のガナード。性質はチェーンソー男と大差はない。服装からチェーンソー男と同様に元々は村落の住人であったことを推察できる。「姉妹」の呼び名通り、宿主は姉妹であった様で、青い服を着たものと黄色い服を着たものの二体が存在する。村落の関所で門番の役割を担っており、青い服を着たものは関所の鍵を首にかけている。侵入者を発見すると、村人の集団と共に排除しようとする。頑健さはチェーンソー男よりも多少は劣るが、挟み撃ちを仕掛ける等、知能は高い。 巨大チェーンソー男 『THE MERCENARIES』の港ステージに登場する専用ボス。チェーンソー男をそのまま一回りほど巨大化した様な外見の男性のガナード。動力部を鎖で繋げた2枚刃のチェーンソーを所持し、標的を発見するとチェーンソーを重量をものともせず常に振り回しながら高速で追跡する。どんなに高い段差もジャンプで飛び越え、手榴弾の攻撃でさえ爆発が直撃しない限り怯むことがない、最強のガナード。ミニゲームのみの登場であるため、本編の世界観にも存在するかは不明。 ガナード(ガトリング男) 頭に赤いベレー帽を被り、右目にロス・イルミナドス教団の紋章が刺繍された黒い眼帯を付けた巨漢のガナード。通常のガナードより一回りほど大柄。孤島を警備する戦闘員たちの隊長格で、鍛え抜かれた肉体を持つ人間がベースとなっている。本来銃架に固定して用いる大型の電動式ガトリングガンを持ったまま扱えるほどの筋力を獲得しており、遠距離では左右になぎ払うような激しい銃撃(敵味方問わず攻撃判定あり)、近距離ではガトリングガンで殴りつける攻撃を行う。巨大チェーンソー男と同様にジャンプで段差を飛び越え、ゲームランクによってはロケットランチャーの直撃にすら耐えるほどの頑健な肉体を持つ難敵である。 ガナード(寄生体) 宿主の人間の身体が致命的なダメージを受けたため、プラーガが露出して直接肉体の制御を行っている状態。頭部が吹き飛んで寄生体が現れるため人間の知能は失われ、動作もぎこちなく歩くのみ(扉の開閉やハシゴの使用などは可能)だが、露出した寄生体がより強力な攻撃を仕掛けてくる。人間の身体はプラーガの乗り物でしかなく攻撃してもほとんど効果はないが、露出した寄生体には通常のガナードと同じくヘッドショットが有効。またプラーガは光に弱く、閃光手榴弾の強烈な光を浴びるとそれだけで肉体が崩壊してしまう。成長段階によって以下の3タイプに分かれる。寄生体A 幼体。ガナード化したのが比較的最近である村人や戦闘員の内のH.C.F.工作員の首から出現する。心臓の様な器官に宿主の眼球がぶら下がった見た目で、敵を察知すると心臓状の器官に格納されている先端に刃が付いた触手を展開し鞭のように振り回す。 寄生体B 成長途上のもの。ガナード化してから時間が経過している大半の邪教徒の首から出現する。触手も酸もないが、胴体と一体化した巨大な顎は人間の頭蓋骨を即座に噛み砕いたり飲み込んで死亡させる。 寄生体C 成体。ガナード化してからかなりの時間が経過している邪教徒と戦闘員の内の教徒の首から出現する。口から酸を吐き、8本の足で相手の頭にしがみ付いたのち顎で噛みつく。宿主の身体が破壊されると、プラーガが離脱して襲い掛かってくる。 武器商人 村落・古城・孤島の様々な場所に現れる、黒いコートを着たガナード。大きなリュックサックを背負い、紫のフードで目から下を隠している非常に怪しい格好をしている。リュックサックやコートの内側には武器が大量に格納されている。 呼び名の通り武器を行商しており、青い炎の松明を行商中の目印にしている。ロス・イルミナドス教団の手下であるガナードの一員にも関わらず、教団の敵であるレオンを敵視することはなく、金さえあれば取引に応じ、レオンを「Stranger(お客さん)」と呼ぶ。また、教団幹部のメンバーと同様にスペイン語訛りの流暢な英語で会話する。 ガナードとしては非常に脆弱で、ナイフの一撃で死亡してしまう。複数体存在し、当然ながら死亡してしまった者とは取引できなくなる。 他のガナードがいる場所では裏切りとなる行商行為が露見しないよう、取引を行わない。また、射撃場を経営する者もいる。 これらの特徴はガナードとしては非常に特殊であり、教団壊滅後、似た特徴をもつガナードは登場しない。
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