《わからない》の敬語とは? わかりやすく解説

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《わからない》の敬語

「わからない」の敬語表現

わからない」を敬語にするときには丁寧語否定形「ません」をつけて、「わかりませんとします敬語としてはこれで成り立ちますが、表現としては少し弱く場面によっては丁寧さ足りません。特にビジネスシーンで、仕事会話電話などのよりかしこまったレベル使おうとすると、より堅い表現好まれるため、ただ「わかりません」では不適切です。

もっと丁寧な表現があるので、TPO合わせて使い分ける方がスマートです。「わかりません」はやや稚拙で、ビジネスメールで使用すると、不親切な印象与えかねません。日本ビジネスシーンでは、特にかしこまった敬語好まれる文化が強いので、もっと丁寧な敬語言い換える方が良いです

例えば、「存じておりません」や「不勉強申し訳ありませんわかりかねます」などです。同じ「わからない」という状態を示す言葉でも、受ける印象はかなり違ってます。どれを使うべきか瞬時判断するには経験も必要ですが、たくさん知っておいた方がよりスマートに相手との会話成立させることができます

「わからない」の敬語の最上級の表現

わからない」の敬語にはたくさんの種類ありますが、その中で最上級表現として、「存じ上げない」が挙げられます。かなり目上の人や、ビジネスでも特に重要人物には「存じ上げません」と使う方が好まれます。「大変申し訳ないのですが」などを頭につけて使えばより丁寧です。ただ、相当丁寧な表現になるので、身近な上司や、近しい取引相手に使うのは逆におかしな表現にもなりかねません。「存じ上げませんと言っておけば間違いないだろうと軽く使う人もいますが、場面をよく考えて使うと良いです。

「わからない」の敬語のビジネスメール・手紙での例文

ビジネスメール・手紙では、口語表現よりも堅苦しい表現を使うのが通例です。「拝聴する」や「拝聞する」は口語表現としては社外の人やかなり高い立場の人にしか使いませんが、ビジネスメール・手紙では頻繁に使われています。また、「伺う」という表現もビジネスメール・手紙使用されます。

拝聴するを使ったメール例文お世話になっております先日はご講演いただきありがとうございました。ご高話拝聴し社員一同士気高まりました
拝聞するを使ったメール例文先程貴重なお時間頂戴し誠にありがとうございました忠告拝聞したものの、結果を出すことができず申し訳ございませんでした。
伺うを使ったメール例文〇〇様からお伺いした件ですが、調査完了次第お返事いたします今後ともよろしくお願いいたします
目を通してください」の敬語表現をビジネスメールや手紙使用する場合、「先日イベント報告書ご確認ください」「添付した資料ご一読ください」といった形になりますまた、見積もり書内容ご確認いただければ幸いです」「招待状郵送いたしましたので、ご高覧いただけますでしょうか」という風に、「ください」では締めくくらなかったり、疑問形にする場合多いです
「目を通す」はビジネスシーンにおいて、資料文書を見る際などによく使用される言葉です。しかしこのままでは敬語表現ではありませんので、メール手紙などの文書では敬意込めた表現言い換えて用います。「来週会議資料お送りしましたので、お時間がおありの際にでもご覧ください」「見積書担当者持参いたしますので、そちらをご覧いただければ存じます」などと使用しますまた、他人が見ることを敬って言う高覧」などを用いて詳細弊社パンフレットございますので、ご高覧いただければ幸いです」などとすることもできます

「目を通す」を自分行為として伝え場合は「お送りいただきました会議資料拝見しました」「ご教示いただきました参考書籍、拝読いたしました」などと謙譲語用いて使用します。このほか、文書あて先同僚部下であれば丁寧語ください」を使った敬語表現用いて先日ミーティングで気づいた点をまとめましたので、一度目を通しておいてください」「企画案には、なるべく部署全員が目を通すようにしてください」などと使用することもできます
""「問題ありません」という敬語ビジネスシーンでも普通に使われきましたメール手紙を書くときに、「問題ありません」を用いてかまいません。以下、「問題ありません」を使った例文挙げていきます

お世話になっておりますご提案いただいた資料ですが、確認しましたところ問題ありません」
ご報告いたしますプロジェクト今のところ問題ありません。若干誤差はあるものの、想定範囲内です」

なお、「問題ありません」を使うときは断定的なニュアンスになることも少なくありません。相手によっては強すぎる表現感じられてしまうので、「大きな問題はありません」「特に問題ありません」といった書き方にする方法あります。以下、例文挙げておきます

お問い合わせの件、会場側に大きな問題はありません。主催には私か申し伝えおきます
お客様システム操作性を気にされていましたが、特に問題ありませんでした
研修自体人手それほど問題ありません。ただ、準備時間がかかるので、明日午前予定空いている方は至急返信ください」""
ビジネスメールや手紙文中で「来る」を敬語表現する際、「お越しになる」が最適です。「来られる」はフランク表現ビジネスシーンには向かない点、「いらっしゃる・お見えになるに関しては既にその場訪れていることを示す傾向が強い点が、それぞれ文中用いられにくい理由として挙げられます。文例としては「先日お忙しい中、お越しいただきありがとうございました」といったように、「もらう」の謙譲語「いただく」を組み合わせて用いられることが多いです。また「大阪お越しの際は、ぜひお声掛けください」といったように連用形名詞化表現お越し」を使うこともあります
""「ご注文たしかに承りました本日中に発送いたします。」
打ち合わせ日程変更の件、承知しました
承知いたしました。今週末までに見積書お送りします」
納期前倒しご要望について、たしかに承諾いたしましたご指定日時納品できますよう尽力いたします
ご依頼の件受諾いたしました。すぐに手配いたしますのでお待ちくださいませ
かしこまりました明後日午前9時に御社伺います
業務進捗つきまして拝承しました。ひき続きよろしくお願いいたします」""
了解しました」の敬語として「かしこまりました」を使用する場合、ビジネスメールや手紙での例文は「かしこまりましたそれでは、その作業はこちらで済ませておきますとなります

承知しました」「承知いたしました」を用いるのであれば例文は「先ほどご連絡いただきました件、承知しました」「承知いたしました。それでは、こちらの仕事終わり次第、そちらの仕事移ります」などです。「かしこまりました」や「承知しました」を、依頼引き受けるという意味合い使用する場合文頭に置くことが多いです。そして、「承りました」を使用した場合例文は「お客様翌日いらっしゃるとのこと承りました」「今回イベント欠席の旨、承りましたのような形になります
了解です」は敬語表現ですので、ビジネスメールや手紙中でも基本的にこのままの形で使用することができますが、差し出相手によっては失礼にあたる場合ありますので使い分け必要になります同僚部下あてに送る際は「了解です」をそのまま用いることができますので、「先ほど連絡いただきました日程変更の件、了解です」「スポンサーへのプレゼン同行の件、もちろん了解です」などと使います了解する連用形了解し」に丁寧の助動詞「ます」の連用形「まし」と完了助動詞「た」で「了解しました」としても敬語表現となります。「プロジェクトチーム人選の件、了解しました」などと使うことができます

一方で、たとえ敬語表現だとしても「了解です」は目上の人や会社取引先には使いません。それは了解という言葉自体目上使っては失礼にあたる意義含まれいるからです。目上の人に使う場合は「承知しました」「承りました」等の表現言い換えたうえで「品質管理周知徹底の件、承知いたしました」「改善報告書提出の件、承りました」などというように使います
""ビジネスメール・手紙においては、「了解」の敬語表現として「承知しました」や「承知いたしました」を使うのが一般的です。

取引先へのメール例文お世話になっております発注内容のご変更の件、承知いたしました。準備でき次第配送いたします今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます

また、クライアント立場の高い上司へのメール手紙は、「かしこまりました」を使うこともあります

取引先へのメール例文:いつもお世話になりまして誠にありがとうございます。お打ち合わせの件、かしこまりました当日宜しくお願いします
上司へのメール例文システムエラーの件、かしこまりました至急対処いたします。""
ビジネスメール・手紙においては直接的な表現避けるのがビジネスマナーとされています。また、良かったです」は文章として書くにはカジュアルな表現であり、「よろしゅうございます」や「ようございます」も慇懃無礼な印象与え言い回しであるため、別の表現言い換えるのがよいでしょう

例文平素より大変お世話になっております先日は、セミナーでお会い出来て光栄でした。よろしければ今後の方針について打ち合わせさせていただきたく存じます。ご検討ください

例文お世話になっておりますこの度は、御社プロジェクトお役立てたようで誠に喜ばしい限りでございます今後ともよろしくお願いいたします

例文このたび台風被害際し心よりお見舞い申し上げます。幸い社屋被害はなかったとお聞きし、安堵いたしました一日早い復旧お祈りしています。
""お客様に、送付した証明書手元届いた連絡をくれるようにとお願いするメール。「ご多忙お手数をおかけしますが、当社より郵送した証明書届きましたら、ご連絡賜りますようよろしくお願い申し上げます。」
社内での懇親会への参加可否をたずねるメール。「営業部懇親会開催することとなりましたつきましては、今週中参加可否幹事○○まで、ご連絡いただきますようよろしくお願いいたします。」
施工依頼した会社へ、工事進み具合をたずねるメール。「先日依頼しました工事の件ですが、そちらは天候の悪い日が続いていると聞きましたお手数をおかけしますが、本日までの工事進み具合ご連絡いただけます幸いです。
お客様に、見積り完了お知らせするメール。「お見積り完了しましたので、本メール見積書添付いたしました。ご不明な点などございましたら、どうぞお気軽ご連絡くださいませ。」
ウェブサイト運営者に、品切れ中の商品入荷知らせてほしいと依頼するメール。「ウェブサイト売り切れになっていた商品ですが、再入荷があれば購入したい思っております。再入荷があれば、ご連絡お願いいたします。」""
ビジネスメールや手紙で、「来る」の尊敬語として「いらっしゃる」を使用する場合例文は「当日念のため時間余裕持っていらっしゃいますよう、よろしくお願いいたします」「本日弊社イベントいらっしゃいまして、ありがとうございましたとなります。「おいで」を用いる際の例文は、「昨日お客様打ち合わせのためにおいでになりました」「当日はお気を付けておいでくださいませ」などです。「お越し」を使う場合例文は「翌日お客様お越しになるそうです」「先日は遠いところまでわざわお越しくださりありがとうございました」という風になります

お見えになる」を使った例文は、「お客様急な予定入ったとのことで、お見えならないそうです」「お見えなりましたら、ご連絡いただければお出迎え上がります」といった形です。「来られる」を使用するであれば例文は「急なお誘い申し訳ありません。もし、来られましたら幸いでございます」「お客様予定合わないため、来られないそうですのようなとなります
「読む」の尊敬語として「お読みになる」「読まれる」を使用する場合例文は「先日渡しした本は名著ですので、お読みになった方がよろしいかと存じます」「今回企画書読まれましたでしょうかとなります。そして、より強い敬意を示すために「お読みになっていらっしゃる」を使用するであれば例文は「先日読みになっていらっしゃった本は、どのようなタイトル教えていただけますでしょうか」「弊社メールマガジンはお読みになっていらっしゃいますでしょうか」といった形です。「お読みくださる」を使用する場合例文は、「長文となりましたが、お読みくださいましてありがとうございます」「お客様はすでに説明文をお読みくださったそうですとなります
「着る」の尊敬語として「お召しになる」を使用する場合、ビジネスメールや手紙での例文は「先日お召しになっていらっしゃったお洋服素敵でした」「寒さ懸念されますので、当日防寒可能な服をお召しになってくださいませとなります。「召される」を使用するであれば例文は「お客様翌日、紺のスーツ召されるとのことでした」「当日会場でそちらの服を召されるのは、好ましくないかと存じます」などの形です。「着られる」を使用した際の例文は、「ご購入なさった服は、いつ頃着られますでしょうか」「激し運動伴いますので、動きやすい服を着られるとよろしいかと存じますとなります
""「食べる」の尊敬語召し上がる」は敬語なので、そのままビジネスメールや手紙にも使うことができます。「社長は、昼食召し上がりました」「昼食は、会社召し上がりますか」「時間がないので、社長昼食召し上がりません」などの使い方できます
得意先など社外の人に対しても、「昼食は、弊社召し上がってください」「先日召し上がったお菓子は、弊社製造しております」などのように使うことが可能です。

「わからない」を上司に伝える際の敬語表現

上司わからないことを伝えなければいけないシーン多いです知っているときにはそのまま会話流れていきますが、知識として知らなかったり、不明ときにはそのこと伝えて会話を切る必要があります毎日顔を合わせている近い上司なら、「わかりません」でも問題は無いことが多いです。しかし、ある程度地位離れた上司なら、「わかりかねるのですが」や「存じ上げません」などの、より丁寧な表現が適切です。社内人間関係なので、あくまでも円滑に会話進めていくことが優先されますが、その中でも失礼にあたらないような心配り必要になります丁寧になりすぎない程度敬語を使う方が、気持ちやりとりスムーズです。

「わからない」の敬語での誤用表現・注意事項

わかりません」は、もともと失礼な言葉では無いのですが、使い方によって失礼な印象になることがあります。何かを聞かれたときに、「わかりません」とただ答えると、相手に対して否定的な印象強く与えます時間を割いて質問をしたり、説明をしたりしているのに答えが「わかりません」の一言では、全否定されたような印象を受けることも。「この部分わからないので、もう少し詳しく教えていただけますか」や「今すぐには分かりかねるので、すぐに調べます」など前後表現和らげる言葉入れば極端に失礼な印象にはなりません。

知らない」、「わからない」という否定的な言葉のみで返事終えるのは、とても危険です。ぶっきらぼうな印象与えてしまうので、前後一言工夫をしないと、失敗します使える表現などを、会話の上手な人から学んだり、真似をすることで、言い回しいくつか準備しておくと安心です。

「わからない」の敬語での言い換え表現

わからない」や「わかりません」は否定的な言葉になるので、うまく敬語言い換えるのも良い手段です。例えば今すぐ分からない状態なら、「至急確認をして改めご連絡いたしますと言い換えればスマートです。「あいにく知見がございません。分かり次第至急連絡とさせてください」とすると、もっと丁寧にわからないことを表現できますわからないことを相手教えて欲しい時は、「不勉強なもので、申し訳ないのですがご教示くださいと言い換えれば、相手気持ちよく教えてくれます

ただわからない状態を伝えるだけではなく確認してきちんと答えるという姿勢を、丁寧に述べと良いです。自分知らないことを謝る言葉一緒に、ぜひ教えてほしいという学ぶ姿勢見せることで、意気込み気合表現することもできます。少し回りくどい言い方にはなりますが、相手与え印象はぐっと良くなります

《わからない》の敬語

「わからない」の敬語表現

わからない」の敬語表現は、一般的にはわかりません」が無難です。「わかりません」は丁寧語作るときの助動詞「ます」をつけた敬語表現です。割と普段から使われる表現なので、ビジネスシーン使用することをためらう人もいますが、かしこまった場面で使用大丈夫です。ただ、「わかりません」だけで使ってしまうと、少し無責任な印象与えてしまいがちです。自分調べてみたけどわからなかったといった、言葉クッションになるような表現一緒に使用するマイルドなります。「わかりません」は仕事上で使える表現ですが、少し砕けた印象与えることもあるため、自社以外の人と話をする時や、文章にするときには他の表現を使うことも考えましょう

「わからない」の敬語での誤用表現・注意事項

わかりません」という敬語を使う時、それ単独で使うとややぶっきらぼうな印象与えるので、「恐れ入りますが」や「申し訳ないのですが」などとセットで使うのも一つの手です。表現として相手気持ちよく受け取れるような言い方考えましょう。「わかりかねます」も「わからない」の敬語表現ですが、ニュアンスとしては何かの事情で「わかることができない」という状態です。自分能力的な問題ではなく状況立場わからない事情がある、というニュアンス使われます。場面によっては不適切になったり、誤解を招くこともあるため注意が必要です。 2つの案を提示されてどちらが良い聞かれたとき、「申し訳ありませんが、分かりかねます。」は良いですが、A案の改正点知っている聞かれたとき、「申し訳ありませんが、わかりかねます。」は不自然です。「存じる」という謙譲語ありますわからないという意味で、「存じ上げません」と答えるのも、「わからない」の敬語です。ただ、わかったかどうか質問されたときに、「存じました」と答えていけません

「わからない」の敬語での言い換え表現

わからない」を丁寧に言う時、「わかりかねます」という言い方あります。意味は「わかりません」と同じですが、そうしよう思ってできないというニュアンス出ますただ単にわかりませんと言うよりも、否定的な印象和らぐため便利です。「存じません」は謙譲語の「存じる」を使っているので、「知りません」といった意味合い強くなります自分へりくだる敬語なので、相手への敬意をより表現するときに使えますわからない対象が人のケースでは、「存じ上げません」が正し表現です。「お答えいたしかねます」は、答えられないことを丁寧に表現した言葉です。「わかりません」というより、「わからないから答えられません」という状態のとき使えます。まだ決まっていないことや、自分担当をしていないことを尋ねられたときに使う言葉です。文章にするときには、「ご返答いたしかねます」とも表現します


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